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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201682267分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

22日午前0時すぎ、新千歳発羽田行きのスカイマーク732便で、離陸後、乗客が座席の下に置いたかばんに入れていたスマートフォンを充電する小型のバッテリーから煙が出た。

このため旅客機は新千歳空港に引き返し、午前0時45分ごろ、緊急着陸した。

 

空港事務所によると、乗客170人にけがはなかったが、客室乗務員が消火器や水で消し止めようとしたところ、バッテリーの中身の液体が飛び散り、乗務員2人が手などに軽いやけどをした。


警察や空港事務所などが、バッテリーから煙が出た原因など、詳しい状況を調べている。


乗客の女性は、「水平飛行になったころ、『ポン』と音がしたあと、何かの臭いがするとともに、白い煙がもくもくと出てきて、近くにいた乗客が大きな声で乗務員を呼んだ。荷物の持ち主も、なぜ煙が出たのか分かっていない様子だった」と話していた。

また、乗客の男性は、「出発して15分ほどたったころ、焦げ臭いにおいがだんだん充満して、機体の中央付近で『煙が出ている』と大騒ぎになった」と話していた

 

出典

スカイマークが緊急着陸 機内でスマホ充電池から煙

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160822/k10010646211000.html 

 

 

823196分にNHK札幌から、バッテリーに関するやや詳細な記事が下記趣旨でネット配信されていた。

 

警察や国交省が、このバッテリーについて調べているが、これまでにリチウムイオンを使ったバッテリーだったことがわかったという。

このリチウムイオンバッテリーは、大きさは縦10cm、横8cm、厚さ2cmで、発熱によって焦げて、ケースの一部が変形しているという。


リチウムイオンを使ったバッテリーは、旅客機の荷物室に預けることはできないが、容量によっては機内に持ち込むことが可能で、スカイマークによると、今回問題のあったバッテリーも、持ち込みが可能なものだったという。


今回のトラブルを受けて、航空各社では、乗務員に小型バッテリーから煙や火が出た際の消火方法を改めて確認するよう、指示するという。


NITE=製品評価技術基盤機構によると、リチウムイオンを使ったバッテリーは、アルカリやマンガンを使ったものに比べて小型でも容量が大きいため、ショートしたときに熱量が大きい特徴があるという。

そのうえで、注意する点として、ショートを避けるため、強い衝撃を与えないことや、ケースが膨らんでいるバッテリーは中の電解液が気化していて、破裂するおそれがあるため、使うのをやめることなどを挙げている。

 

出典

発煙はリチウムイオン

http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160823/5028171.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

スマホ関連の発熱・発火トラブルは、本ブログでも、異物が原因で充電中に異常発熱した事例などを紹介済。

それ以外にも下記などが報道されているが、今回のような、何もしない状態で発煙したという事例は、あるとは思うのだが、見つからなかった。

 

20164281956分 朝日新聞)

 

スマートフォン(スマホ)などの携帯電話や周辺機器が原因で起きた事故が、2010年度からの5年間で計239件に上ることが、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の調べでわかった。

同機構が、28日、発表した。

重いやけどや住宅火災につながったケースもある。

 

機器別では、スマホ本体(71件)、ACアダプター(63件)、スマホ以外の携帯電話本体(41件)、モバイルバッテリー(35件)の順に多かった。

 

事故によるけが人は70人で、うち5人が重傷。

13年10月に北海道の飲食店で起きた事故では、スマホ用のモバイル充電池が破裂、1人が大やけどを負った。

火災も53件起きた。

 

誤使用や不注意など所有者に問題があって起きた事故は64件で、原因が判明している事故の46%を占めた。

充電器と接続する本体コネクター部分に無理な力を加えたり、飲料などをこぼしたりして発熱、発火したケースが目立った。

 

NITEの担当者は、「毎日使う身近な道具だけに故障は起きやすい。特にコネクター周辺に不具合があったらすぐに使用をやめ、販売店に相談してほしい」と呼びかけている。

 

出典

スマホ事故5年で239件 重いやけどや火災に発展例

http://www.asahi.com/articles/ASJ4X5KK7J4XUTIL02C.html

 

 

NITEからのプレスリリースは、下記参照。

 

【製安プレスリリース】スマホ等及びその周辺機器の事故にご注意ください

平成28428日 NITE HP)

http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2016fy/prs160428.html

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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