本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年11月16日付で神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後11時20分ごろ、川崎市宮前区有馬2丁目のガソリンスタンドで、ガソリンを補給中のタンクローリーが突然発火したと、スタンドの男性従業員(63)が119番通報した。
タンクローリーは全焼し、灯油給油機などの設備を一部焼いた。けが人はなかったが、周辺住民が一時近くの小学校などに避難した。
警察などによると、出火当時、男性運転手(46)がスタンドの地下貯蔵タンクにホースをつなぎ、レギュラーとハイオクのガソリンを補給していた。
何らかの原因でハイオクの補給ができなくなり、点検のためホースをタンクローリーから外し、作業灯をつけた際に発火したという。
補給前、タンクローリーにはレギュラー、ハイオクなど計24kℓが積まれていた。
現場は田園都市線宮前平駅から南東に約800mの国道246号沿い。市消防局が化学車など23台を出動させ、約2時間後に鎮火した。
危険回避のため付近の住民に避難を呼び掛け、18世帯44人が市立宮崎小学校の体育館に16日午前2時すぎまで避難した。影響で246号の一部区間が約3時間、通行止めになった。
近くに住む主婦(44)は「パンパンと大きな音をたてながら、オレンジ色の炎がすごい勢いで上がっていた。風が強く吹いており、家に燃え移るかと思った」と話した。家族4人でファミリーレストランに一時身を寄せたという。
スタンドの隣には古紙を回収する事業所がある。道路を隔てたマンションに住む主婦(69)は「隣に火が移ったら大変なことになると心配だった」と話していた。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1211160030/
(ブログ者コメント)
タイミングから考えると、運転手の指からスイッチに向けての静電気放電、あるいは作業灯、スイッチの電気火花が着火源になった可能性があるが、もし後者だったとすれば、あまり聞いたことのない事例だ。
危険場所から外れたエリアの電気機器?
危険場所エリア内の電気機器の防爆仕様忘れ?
もし前者だったとすれば、現在の危険場所判定の考え方が妥当か?といった議論も出てくるかもしれない。
その辺、詳しい状況が報じられていないか調べてみたが、見つからなかった。
ただ、調べている途中、給油機の防爆に関する、矛盾しているかに思える2つの報文が目についたので、今回の事例とは関係ないが、参考までに紹介する。
①給油機本体から0.6m範囲が危険場所。(8ページの図)
http://www.city.yokohama.lg.jp/shobo/koukai/kikenbutu/etsuran-you-pdf/04-02.pdf
②ガソリンスタンドは法令点検などをしっかりやっておけば事故の起きない設備だと思っているが、計量機上部の機器は防爆仕様になっていない。(1ページ、6ページ)
http://www.khk-syoubou.or.jp/pdf/paper/r_10/10syourei2.pdf
15日午後11時20分ごろ、川崎市宮前区有馬2丁目のガソリンスタンドで、ガソリンを補給中のタンクローリーが突然発火したと、スタンドの男性従業員(63)が119番通報した。
タンクローリーは全焼し、灯油給油機などの設備を一部焼いた。けが人はなかったが、周辺住民が一時近くの小学校などに避難した。
警察などによると、出火当時、男性運転手(46)がスタンドの地下貯蔵タンクにホースをつなぎ、レギュラーとハイオクのガソリンを補給していた。
何らかの原因でハイオクの補給ができなくなり、点検のためホースをタンクローリーから外し、作業灯をつけた際に発火したという。
補給前、タンクローリーにはレギュラー、ハイオクなど計24kℓが積まれていた。
現場は田園都市線宮前平駅から南東に約800mの国道246号沿い。市消防局が化学車など23台を出動させ、約2時間後に鎮火した。
危険回避のため付近の住民に避難を呼び掛け、18世帯44人が市立宮崎小学校の体育館に16日午前2時すぎまで避難した。影響で246号の一部区間が約3時間、通行止めになった。
近くに住む主婦(44)は「パンパンと大きな音をたてながら、オレンジ色の炎がすごい勢いで上がっていた。風が強く吹いており、家に燃え移るかと思った」と話した。家族4人でファミリーレストランに一時身を寄せたという。
スタンドの隣には古紙を回収する事業所がある。道路を隔てたマンションに住む主婦(69)は「隣に火が移ったら大変なことになると心配だった」と話していた。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1211160030/
(ブログ者コメント)
タイミングから考えると、運転手の指からスイッチに向けての静電気放電、あるいは作業灯、スイッチの電気火花が着火源になった可能性があるが、もし後者だったとすれば、あまり聞いたことのない事例だ。
危険場所から外れたエリアの電気機器?
危険場所エリア内の電気機器の防爆仕様忘れ?
もし前者だったとすれば、現在の危険場所判定の考え方が妥当か?といった議論も出てくるかもしれない。
その辺、詳しい状況が報じられていないか調べてみたが、見つからなかった。
ただ、調べている途中、給油機の防爆に関する、矛盾しているかに思える2つの報文が目についたので、今回の事例とは関係ないが、参考までに紹介する。
①給油機本体から0.6m範囲が危険場所。(8ページの図)
http://www.city.yokohama.lg.jp/shobo/koukai/kikenbutu/etsuran-you-pdf/04-02.pdf
②ガソリンスタンドは法令点検などをしっかりやっておけば事故の起きない設備だと思っているが、計量機上部の機器は防爆仕様になっていない。(1ページ、6ページ)
http://www.khk-syoubou.or.jp/pdf/paper/r_10/10syourei2.pdf
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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