2016年11月8日21時2分に時事ドットコムから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月9日21時26分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市の食品会社H社の缶詰にゴキブリが混入していた問題で、缶詰を製造した下請け工場(同市)の建物を屋外と遮断するためのシャッターに穴が開いていたことが、静岡市保健所への取材で、8日までに分かった。
同保健所は、虫の進入経路になったとみて、穴をふさぐとともに、定期的に確認して再発を防止するよう、下請け会社を指導した。
同保健所によると、工場内を屋外から遮断するため原材料搬入口に設置された樹脂製の「シートシャッター」に、直径2~3cmほどの穴が開いていた。
シャッターは搬入口一面を覆っており、天井へ巻き取る構造のため、端の部分がこすれてほつれたとみられる。
穴が開いた時期は不明という。
H社は、10月27日、ホームページ上におわびの文章を掲載。
同保健所が翌28日に製造工場を立ち入り検査し、シャッターの穴を確認した。
H社によると、休憩時間に工場のラインを止めた際に、空の缶にゴキブリが入ったとみられるという。
同社は、「偶発的な混入」と判断し、製品の回収はしていない。
食品衛生法では、ネズミや昆虫の駆除実施が年2回義務づけられているが、同社は毎月、年12回実施していたという。
出典
『ツナ缶工場シャッターに穴=虫進入経路か、再発防止指導-静岡市』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110800850&g=soc
『ツナ缶のゴキブリ、工場シャッター隙間から侵入の可能性』
http://www.asahi.com/articles/ASJC94PP6JC9UTPB00C.html
11月11日19時28分にNHK静岡からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
約1.5cmのゴキブリが混入していた。
工場の原材料の搬入口に設置した防虫シャッターが、経年劣化のため、長さ2cmほどの隙間ができていた.
この隙間が、いつから空いていたかはわかっておらず、虫は、この搬入口から缶詰を製造する製造室に入り込んだとみられるという。
出典
『H社が虫混入で謝罪対策も』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3034285111.html?t=1478894808059
11月11日18時33分に時事ドットコムからは、再発防止策に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月12日付で読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
H社は、11日、社長直轄の異物特別対策室を設置するなどの再発防止策を公表した。
同社によると、対策室には専従社員4人を選任し、社外の有識者も加える。
また、自社工場と協力工場にも、異物混入対策の担当者を置くとしている。
加えて、
▽工場の密閉度を高める
▽消毒や害虫駆除作業の頻度を増やす
▽製造ラインに異物混入防止用のカメラを設置する
▽工場内の全ての照明を発光ダイオード(LED)に切り替えて視認性を高める
などの対策を講じる。
出典
『H社 再発防止へ対策室を設置=ツナ缶の虫混入受け』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111100841&g=soc
『H社、異物対策室設置へ』
http://www.yomiuri.co.jp/local/shizuoka/news/20161111-OYTNT50254.html
(ブログ者コメント)
〇製品の回収をしない理由について、H社のホームページには、
下記趣旨の記述があった。
製造日から1年 10 ヶ月を経過し、他のお客様からの お申し出がないことから、連続性はなく、現在販売している製品につきましては、安心してお召し上がり頂けると判断いたしております。
現時点では連続性がないことから、「食品企業の事故対応マニュアル作成のための手引き」に準じて対応を行いました。
〇シートシャッターに穴(隙間?)が開いていた件、協力工場の人が気づかなかったのも問題だが、H社としても、これまで協力工場に品質管理チェックに行った際、気づかなかったのだろうか?
チェックに行ってなかった?
そんなことはないと思うのだが・・・。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。