2016年11月10日4時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海を汚染する海洋プラスチックは、海鳥が食べ物を探すカギとなる臭いを出しているとする論文を、米カリフォルニア大の研究チームが、9日付の米科学誌サイエンス・アドバンスに発表する。
誤飲の原因となっている可能性があるという。
チームは、主要なプラスチック3種類について、海水にさらされていないものを10検体ずつ、さらされたものを12検体ずつ、それぞれ分析。
海水にさらされたプラスチックだけが、ジメチルスルフィド(DMS)という物質を発していた。
DMSは、海の動物性プランクトンも作ることが知られている物質。
海面に漂う生物を食べているミズナギドリなどの遠洋の鳥類は、嗅覚でこの物質を感知してエサを探している。
チームは、さらに、エサ探しや巣作りの方法とプラスチックの誤飲率の関係を、過去の文献で調べた。
嗅覚によるエサ探しをする鳥のグループの誤飲率は約48%で、そうでない鳥たちの約5倍だった。
地面を掘って地下に巣作りをするグループの誤飲率も約25%で、地上に巣作りする鳥の約3倍だった。
出典
『プラスチック+海水=エサの臭い? 海鳥の誤飲原因か』
http://www.asahi.com/articles/ASJC77393JC7UBQU00K.html
(ブログ者コメント)
マイクロプラスチックについては、過去にも以下などを紹介済。
2014年9月13日掲載
2014年9月6日報道 マイクロプラスチックによる海洋汚染を防止するための世界的動きと日本の現状
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4263/
今回の情報を機に調べなおしたところ、以下の情報も気になったので紹介する。
(2015年9月7日 NATIONAL GEOGRAPHIC)
海には大量のプラスチックごみが流出している。
海鳥のなかには、これを誤って飲み込んでしまうものがいるが、その数は全体の90%、2050年までには100%に達する見込みであることが、最新の研究で明らかになった。
これは、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究チームが先週発表したもので、論文の筆頭著者クリス・ウィルコックス氏は、「体内からプラスチックが見つかる種の数も、その個体数も、毎年数%ずつ急速に増えています」と語る。
・・・・・・・・・・・
出典
『海鳥の90%がプラスチックを誤飲、最新研究で判明 増える一方の海洋ごみが、鳥たちの命を脅かす』
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/090400246/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。