2024年11月9日18時34分に新潟放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県佐渡市の商店が発送した干物により「ヒスタミン」による食中毒が発生したと新潟県が発表しました。
県によりますと、6日午後5時半頃、新潟県佐渡市の「U商店」が発送した干物を大阪府内の自宅で食べた2人に、皮膚が赤くなったり、頭痛、悪寒等のアレルギー症状があったと大阪府から新潟県に連絡がありました。
その後の大阪府による検査で、食べた人の家に残っていた干物から食中毒の原因となる「ヒスタミン」が検出されたということです。
食べたのは10月11日にU商店が製造した魚介類の干物「あじ・みりん干し」です。
佐渡保健所が調査を行うことができた購入者8人のうち6人が干物を口にしていて、そのうち3人に食べてから1時間以内に同様の症状が出ていたことが判明。
これらのことから、新潟県は干物による食中毒と断定しました。
食中毒にかかったのは50代男性が1人、10代と50代の女性が2人で、いずれも現在は回復しているということです。
佐渡保健所はU商店に9日から11日まで営業停止処分をし、従事者に対して衛生教育を行う予定です。
■ヒスタミンによる食中毒とは
県によりますと、ヒスタミンはアミノ酸の一種である「ヒスチジン」からヒスタミン産生菌の酵素の働きにより生成されるということです。
ヒスタミン産生菌は海水の中に存在し、魚を獲ったときに付着していることがあるそうです。
ヒスタミンは一度生成されると加熱しても減ることはないということです。
食べてから1時間以内に顔の特に口の周りや耳たぶが紅潮し、頭痛やじんましん、発熱などを引き起こします。
■予防には
県によりますと、魚を捕獲してから食べるまで一貫した温度管理が重要で、特に「ヒスチジン」が多く含まれる赤身魚を購入した際は常温に放置せずに速やかに冷蔵庫で保管し、できるだけ早く食べることが重要だとしています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1543827?display=1
11月9日付で新潟経済新聞からは、患者宅の干物からは一般的な発症濃度の4~5倍のヒスタミンが検出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月6日午後5時30分頃、大阪府から新潟県へ、佐渡市内「U商店」が発送した「あじ・みりん干し」を大阪府内の自宅で喫食した2人が、発赤、頭痛、悪寒等のアレルギー様症状を呈した旨の連絡があった。
大阪府による検査で、患者宅に残っていた当該干物から、調理済品で5,000μg/g、未調理品で4,400μg/gのヒスタミンが検出された。
佐渡保健所の調査によると、当該干物は2024年10月11日に「U商店」が製造したもので、調査できた購入者4グループ8人のうち、11月3日および6日に当該干物を喫食した2グループ6人中、2グループ3人が喫食後1時間以内に発赤、頭痛、悪寒等の症状を呈していたことが判明した。
佐渡保健所は、患者全員が同施設で製造された干物を喫食していること、患者宅の干物から内閣府食品安全委員会が一般的に発症するとしている1,000μg/g以上の4〜5倍となるヒスタミンが検出されたこと、医師から食中毒の届出があったことから、同施設が製造した「あじ・みりん干し」を原因とする食中毒と断定した。
患者は全員回復している。
佐渡保健所は原因施設に対し、2024年11月9日から11日までの3日間の営業停止処分を行った。
https://www.niikei.jp/1274058/https://www.niikei.jp/1274058/
(ブログ者コメント)
〇本ブログでは過去にサバやサンマ、マグロやシイラのヒスタミン中毒事例を紹介しているがアジは初めて。
〇U商店の温度管理のどこが悪かったのだろう?
佐渡ということで、獲りたてのアジを加工しているというイメージがあるのだが・・・。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。