2024年11月6日12時23分にYAHOOニュース(読売新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大牟田市消防本部(福岡県)は5日、救急用薬剤「アドレナリン」を一時紛失し、点検を怠ったとして、同本部警防課の消防司令補の男性を同日付で戒告の懲戒処分にした。
発表によると、救急救命士でもある消防司令補は10月23日夜、アドレナリン容器(1ミリ・リットル入り)3本を収納したポーチをウエストバッグに入れて、急病者の搬送に出動。
その際、ポーチを落とした。
消防司令補はその後も出勤していたが、始業時と退勤時の点検を怠っていたため、紛失に気付いたのは29日だった。
搬送した急病者の家人に確認したところ、急病者方の近くの溝でポーチを見つけ保管していたことが分かった。
未使用の状態で回収したという。
桑畑消防長は「今後は再発防止を徹底し、信頼回復に向け業務に精励していく」とおわびした。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20241106-OYTNT50065/
11月5日22時34分にNHK福岡からは、今後は必要と判断された場合のみ現場に携行するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防本部では、業務終了後にはアドレナリンを専用の保管庫で保管し、業務開始時と終了後に点検することになっていますが、職員はこの確認を怠っていたということです。
6日後の10月29日に紛失に気付き、出動先を探したところ、この家の住民が道路の側溝に落ちていたポーチを拾い、保管していることが分かり、その日のうちに3本すべてを回収しました。
消防本部では今後は業務中はアドレナリンを救急車内の鍵付きの収納庫で保管し、必要と判断された場合のみ、現場に携行するなど再発防止に努めるということです。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20241105/5010026113.html
(ブログ者コメント)
上記事例の情報調査中、今年だけで同様な事例2件が報じられていた。
(2024年08月30日 10時32分 十日町タウン情報)
※包装状態アドレナリンの写真付き
十日町地域消防署南分署で、救急車に積載する救急用薬剤「アドレナリン」1本が紛失したことが29日(木)に分かりました。
消防本部では薬剤を発見した際は、開封せずに本部警防課救急室まで連絡するよう呼び掛けています。
消防本部によりますと、8月26日(月)の午前9時30分、南分署の救急自動車点検のときに、通常10本積載している「アドレナリン注0.1%シリンジ(1ml)」が9本しかないことが分かり、薬剤管理表や資機材在庫状況から1本紛失していることが確認されました。
消防では現在も捜索していますが、発見には至っていません。
アドレナリンは医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保に関する法律で劇薬に指定されていて、救急車積載数を毎朝点検するとともに、心肺停止事案等の出動後にも確認することとされています。
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https://tokamachi.yukiguni.town/l-news/210190.html
(2024年8月15日(木) 19時58分 TBS NEWS ;中国放送)
東広島市消防局は15日、救急車に保管されていた劇薬「アドレナリン」を紛失したと発表しました。
紛失が確認されたのは、東広島消防署東分署の救急車内に保管していた救急用薬剤「アドレナリン」1本です。
市消防によりますと、14日の点検時に6本あるはずの「アドレナリン注 0.1%シリンジ(1ml)」が5本しかないことに気付き、在庫を確認したところ、1本の紛失が発覚したということです。
アドレナリンは、心肺停止状態の患者に使用する薬剤で、「劇薬」に指定されています。
市消防によりますと、アドレナリンは、救急車内のカギが付いた棚に保管されていました。
7月22日に2本使用した後、補充をしたことまでは確認できているということですが、それ以降、毎朝行う点検で薬剤の本数を数えておらず、いつ紛失したのかは分かっていないということです。
市消防は15日に東広島警察署に紛失届を提出するとともに、管内の救急車の薬剤保管状況を緊急点検。
ほかの救急車から同様の紛失は確認されていないとしています。
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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1361380?display=1
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。