本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年10月20日1時50分に朝日新聞から、事故の様子が下記趣旨でネット配信されていた。
20日午前0時20分ごろ、文京区の東京メトロ丸ノ内線本郷三丁目駅に停車中の電車内で、「乗客の女性が持っていた缶を振っていたら破裂した」と110番通報があった。
消防などによると、中に入っていた液体が飛び散って乗客にかかるなどし、11人が手当てを受けた。いずれも意識があり、男女2人が重傷という。
メトロによると、缶には「強力洗剤」と書かれていた。
消防によると、女性は、コーヒーのキャップ付きアルミ缶に強アルカリ性の業務用洗剤を入れていたという。
メトロによると、破裂は午前0時15分ごろ起きた。
乗り合わせた男性(53)は、「女性が持っていた袋のようなものが爆発したようだ。突然『パーン』という爆竹のような音が1回した。目の前に座っていた男性ら数人に中の液体がかかったようだ」と話した。
同じ車両の会社員男性(52)は、「本郷三丁目駅に到着直後、爆竹のような音がした。50代くらいの男性が頭から液体をかぶって『薬品だ』と叫んでいた」。この男性は痛みで目をおさえ、乗客らが水を持ち寄って水をかけたという。液体は周囲の女性客ら5~6人にもかかっており、乗員、乗客らが手分けをして水をかけていたという。
駅近くのコンビニエンスストアのアルバイト店員男性(23)は、「地下鉄から避難してきた乗客が次々と出口から避難していた。『液体がこぼれた』『けが人が出た』と話していた」と驚いた様子で話していた。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/1020/TKY201210190676.html
また、2012年10月20日12時18分に朝日新聞から、10月21日1時11分に毎日新聞から、事故原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、女性が持ち込んだ洗剤は業務用の強力洗剤で、主な成分は水酸化ナトリウムや水酸化カリウム。強いアルカリ性を示し、缶のアルミニウムと化学反応して水素が発生したことが、破裂につながったと見ている。
神戸大学の持田智行教授(物性化学)は、「水酸化ナトリウムは劇物で取り扱いは注意が必要だ。密閉容器内で化学反応が進むと水素が充満して内圧が高まり、とても危険だ」と話す。
名古屋大学大学院の石原一彰教授(有機合成化学)は、「アルミ缶が破裂するのは、相当な威力。強アルカリで内部のコーティングが溶け、薄くなっていた可能性がある」と指摘する。
強アルカリは、皮膚につくとやけどを負い、目に入れば失明の可能性もある。
石原教授は、「酸やアルカリを金属と一緒にしてはいけない。ガラスやポリ容器などの専用容器から詰め替えるのは危険」と話している。
洗剤を扱う業者や専門家も、容器の移し替えの危険性を指摘する。
業務用洗剤を扱う関東地方の卸業者によると、この洗剤は通常、飲食店の調理場など油汚れのひどい部分の洗浄に使われるという。
洗剤が金属と化学反応を起こすおそれがあるため、通常はポリエチレンの容器に入れた状態で販売される。
アルミや銅、銀、亜鉛などの金属は使わないように、「注意書き」もついているという。
この業者は、「家庭用の商品よりも強力で、家で使いたい気持ちも分かるが、専用の容器に入れるのが原則だ。アルミ缶に入れるのはもってのほか」と注意を促す。
別の埼玉県の業者も、「飲料用のアルミ缶は内側がコーティングされているはずだが、強力な洗剤だと被膜を溶かすこともある。持ち運びの衝撃で缶が傷むこともあり、移し替えは危険だ」という。
消費生活アドバイザーの阿部絢子さんは、業務用洗剤だけでなく、台所や風呂掃除向けの家庭用洗剤でもアルカリ性の強いものがあるといい、「家庭用洗剤でも詰め替えはせず、コーティングされた専用容器に入れて、取り扱いには十分注意して」と話す。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/1020/TKY201210200169.html
http://mainichi.jp/select/news/20121021k0000m040098000c.html
一方、鉄であればアルカリとはほとんど反応しないという、以下のような報文もあった。ご参考まで。
http://www.cf.ocha.ac.jp/sec/usrimg/cst/h21_sakuhin/14hashimoto.pdf
(ブログ者コメント)
小分けした場合、本体側容器に書かれている使用上の注意点などは、使用者には伝わらなくなる。
その点、この事例は、本ブログに掲載済の消石灰による失明事例(2011年4月、山口県)と、根は同じだ。
(2012年11月9日 修正1 ;追記)
2012年11月2日19時30分に朝日新聞から、NITEで行った検証実験に関する記事が下記趣旨で,写真付きでネット配信されていた。
この事故を受け、経産省所管の独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE〈ナイト〉)が2日、再現実験をした映像を公開して注意を呼びかけた。
NITEは、ほぼ同じ設定で実験。
飲料用のふた付きアルミ缶に、市販の強いアルカリ性の業務用洗剤400mℓを入れたところ、間もなく缶内の樹脂の表面を浸食し始めた。
アルミと化学反応が起きて水素が発生し、圧力が上昇。3時間34分後に激しく破裂した。
最初から樹脂の一部をはがした状態で実験すると、約30分で破裂した。
NITEによると、1997年に染毛剤の容器が破裂する事故があったが、洗剤によるものは珍しいという。
洗剤の一部はホームセンターなどで容易に入手できることから、「決して他の容器に移さないで」と呼びかけている。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/1102/TKY201211020379.html
(ブログ者コメント)
実験の様子を映像で見たが、缶が破裂するシーンよりも、発生した水素で泡があふれてきたシーンのほうが印象に残った。
20日午前0時20分ごろ、文京区の東京メトロ丸ノ内線本郷三丁目駅に停車中の電車内で、「乗客の女性が持っていた缶を振っていたら破裂した」と110番通報があった。
消防などによると、中に入っていた液体が飛び散って乗客にかかるなどし、11人が手当てを受けた。いずれも意識があり、男女2人が重傷という。
メトロによると、缶には「強力洗剤」と書かれていた。
消防によると、女性は、コーヒーのキャップ付きアルミ缶に強アルカリ性の業務用洗剤を入れていたという。
メトロによると、破裂は午前0時15分ごろ起きた。
乗り合わせた男性(53)は、「女性が持っていた袋のようなものが爆発したようだ。突然『パーン』という爆竹のような音が1回した。目の前に座っていた男性ら数人に中の液体がかかったようだ」と話した。
同じ車両の会社員男性(52)は、「本郷三丁目駅に到着直後、爆竹のような音がした。50代くらいの男性が頭から液体をかぶって『薬品だ』と叫んでいた」。この男性は痛みで目をおさえ、乗客らが水を持ち寄って水をかけたという。液体は周囲の女性客ら5~6人にもかかっており、乗員、乗客らが手分けをして水をかけていたという。
駅近くのコンビニエンスストアのアルバイト店員男性(23)は、「地下鉄から避難してきた乗客が次々と出口から避難していた。『液体がこぼれた』『けが人が出た』と話していた」と驚いた様子で話していた。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/1020/TKY201210190676.html
また、2012年10月20日12時18分に朝日新聞から、10月21日1時11分に毎日新聞から、事故原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、女性が持ち込んだ洗剤は業務用の強力洗剤で、主な成分は水酸化ナトリウムや水酸化カリウム。強いアルカリ性を示し、缶のアルミニウムと化学反応して水素が発生したことが、破裂につながったと見ている。
神戸大学の持田智行教授(物性化学)は、「水酸化ナトリウムは劇物で取り扱いは注意が必要だ。密閉容器内で化学反応が進むと水素が充満して内圧が高まり、とても危険だ」と話す。
名古屋大学大学院の石原一彰教授(有機合成化学)は、「アルミ缶が破裂するのは、相当な威力。強アルカリで内部のコーティングが溶け、薄くなっていた可能性がある」と指摘する。
強アルカリは、皮膚につくとやけどを負い、目に入れば失明の可能性もある。
石原教授は、「酸やアルカリを金属と一緒にしてはいけない。ガラスやポリ容器などの専用容器から詰め替えるのは危険」と話している。
洗剤を扱う業者や専門家も、容器の移し替えの危険性を指摘する。
業務用洗剤を扱う関東地方の卸業者によると、この洗剤は通常、飲食店の調理場など油汚れのひどい部分の洗浄に使われるという。
洗剤が金属と化学反応を起こすおそれがあるため、通常はポリエチレンの容器に入れた状態で販売される。
アルミや銅、銀、亜鉛などの金属は使わないように、「注意書き」もついているという。
この業者は、「家庭用の商品よりも強力で、家で使いたい気持ちも分かるが、専用の容器に入れるのが原則だ。アルミ缶に入れるのはもってのほか」と注意を促す。
別の埼玉県の業者も、「飲料用のアルミ缶は内側がコーティングされているはずだが、強力な洗剤だと被膜を溶かすこともある。持ち運びの衝撃で缶が傷むこともあり、移し替えは危険だ」という。
消費生活アドバイザーの阿部絢子さんは、業務用洗剤だけでなく、台所や風呂掃除向けの家庭用洗剤でもアルカリ性の強いものがあるといい、「家庭用洗剤でも詰め替えはせず、コーティングされた専用容器に入れて、取り扱いには十分注意して」と話す。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/1020/TKY201210200169.html
http://mainichi.jp/select/news/20121021k0000m040098000c.html
一方、鉄であればアルカリとはほとんど反応しないという、以下のような報文もあった。ご参考まで。
http://www.cf.ocha.ac.jp/sec/usrimg/cst/h21_sakuhin/14hashimoto.pdf
(ブログ者コメント)
小分けした場合、本体側容器に書かれている使用上の注意点などは、使用者には伝わらなくなる。
その点、この事例は、本ブログに掲載済の消石灰による失明事例(2011年4月、山口県)と、根は同じだ。
(2012年11月9日 修正1 ;追記)
2012年11月2日19時30分に朝日新聞から、NITEで行った検証実験に関する記事が下記趣旨で,写真付きでネット配信されていた。
この事故を受け、経産省所管の独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE〈ナイト〉)が2日、再現実験をした映像を公開して注意を呼びかけた。
NITEは、ほぼ同じ設定で実験。
飲料用のふた付きアルミ缶に、市販の強いアルカリ性の業務用洗剤400mℓを入れたところ、間もなく缶内の樹脂の表面を浸食し始めた。
アルミと化学反応が起きて水素が発生し、圧力が上昇。3時間34分後に激しく破裂した。
最初から樹脂の一部をはがした状態で実験すると、約30分で破裂した。
NITEによると、1997年に染毛剤の容器が破裂する事故があったが、洗剤によるものは珍しいという。
洗剤の一部はホームセンターなどで容易に入手できることから、「決して他の容器に移さないで」と呼びかけている。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/1102/TKY201211020379.html
(ブログ者コメント)
実験の様子を映像で見たが、缶が破裂するシーンよりも、発生した水素で泡があふれてきたシーンのほうが印象に残った。
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。