※主だった被害などは別記事として掲載。
2018年9月6日17時11分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前3時8分ごろ、北海道の厚真(あつま)町で震度7を観測する地震があった。
北海道で震度7を観測したのは、震度階級が改定された1996年以降初めてで、国内では2016年の熊本地震以来6回目。
また、安平(あびら)町とむかわ町では震度6強を記録した。
土砂崩れや家屋の倒壊など大きな被害が確認され、道の午後3時の集計では、4人が死亡、3人が心肺停止の状態で、31人の安否が分かっていないという。
一方、道内全ての火力・水力発電所が一時停止、全295万戸が停電したが、午後になり札幌市や旭川市の一部で復旧し始めている。
気象庁によると、震源は胆振(いぶり)地方中東部で、震源の深さは37km、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.7と推定される。
千歳市の新千歳空港で震度6弱、札幌市や苫小牧市などでも5強を観測した。
道によると、死亡したのは厚真町で2人、むかわ町と新ひだか町で各1人の計4人。
道警と道庁によると、むかわ町で死亡したのは80代の男性で、タンスの下敷きになっているのを知人が見つけた。
新ひだか町では56歳の男性が自宅で亡くなった。
大規模な土砂崩れが発生した厚真町では、3人が心肺停止の状態という。
さらに、道内各地で295人が負傷し、うち7人が重傷を負っているという。
今回の地震は、地盤が東北東方向と西南西方向から押されたことで断層がずれる「逆断層型」とみられる。
気象庁は、「今後1週間は最大震度6強程度の地震に注意する必要がある」としている。
震源の西約10kmには、石狩低地東縁断層帯が南北に通っているが、今回の地震との関連性は不明だ。
政府の地震調査研究推進本部は、同断層帯が動いた場合、最大でM7.9程度の地震が発生する可能性があるとの予測を公表していた。
記者会見した気象庁の松森・地震津波監視課長は、「揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害の危険性が高まる恐れがある」と呼びかけた。
出典
『北海道震度7 4人死亡、3人心肺停止 31人安否不明』
https://mainichi.jp/articles/20180907/k00/00m/040/007000c
9月6日23時7分に毎日新聞からは、産業活動への影響などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道で6日未明に発生した地震で、停電によって多くの工場が操業停止に追い込まれたほか、コンビニエンスストアも休業するなど影響が広がった。
被災地域には工場などが集積。
停電は1週間以上続くとの見方もあるだけに、経済活動への影響が懸念されている。
「停電が解消しないことには復旧の見通しが立たない」。
乳製品の大部分を道内で製造する雪印の広報担当者は、そう頭を抱えた。
同社の道内全7工場は、停電で冷蔵できなくなるなどして操業を停止。
森永乳業も、道内4カ所の製造拠点が止まり、全国への発送ができない状態となっている。
アサヒ、キリン、サッポロのビール各社も操業を停止した。
製紙業界では、王子ホールディングスの4工場が止まり、再開の見通しは立っていない。
段ボール原紙や包装紙、新聞紙などを製造して全国に納入しているが、同社は「停電が長期化すれば、種類によっては供給できなくなる可能性がある」と話す。
新日鉄住金室蘭製鉄所内にある三菱製鋼室蘭特殊鋼では、同日午前4時ごろ、停電で熱を持った材料を冷却できず、余熱で潤滑剤に引火し火災が発生。約6時間後に鎮火した。
設備に大きな被害はなかった。
一方、コンビニのローソンは、停電や品不足などで、道内の半数弱に当たる300店舗が一時休業した。
同社は、「停電で冷蔵・冷凍品を売ることができなくなり、品切れもあって、やむを得ず休業した」と説明。
セブン-イレブンは、道内の970店舗が停電したが、一部店舗を除いて営業している。
ただ、販売しているのは水やカップラーメンが中心。
同社は、「できる範囲で営業を続けている」と話した。
物流では、道路状況の悪化や交通網の混乱で影響が出ている。
日本郵便が道内の一部の郵便局で営業を停止し、道内宛ての宅配便「ゆうパック」などの受け付けを取りやめた。
北海道発着の郵便物の配達も、大幅に遅れる見通し。
ヤマト運輸は、6日午後2時に、北海道から全国への発送の受け付けを停止した。
全国から北海道への配送は、「クール宅急便」などを除き、受け付けているが、配送は大幅に遅れる見通しだ。
佐川急便や日本通運も、道内の集配を停止した。
電機メーカーも影響を受けた。
パナソニックは、千歳、帯広の両市にある車載向け電子部品工場の稼働を停止した。
京セラも、携帯電話の基地局向け電子部品やスマートフォンを生産している北見工場(北見市)で操業を停止。
同社は、「振り替え勤務などで、生産に影響が出ないようにしたい」としている。
トヨタ自動車の子会社「トヨタ自動車北海道」(苫小牧市)の工場も、操業を停止した。
出典
『北海道震度7 製造・流通、影響深刻 停電復旧、見通せず』
https://mainichi.jp/articles/20180907/k00/00m/020/124000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。