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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201896日付で茨城新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

6日午後1時50分ごろ、神栖市東深芝の樹脂製造工場「D社鹿島工場」(本社千葉県袖ケ浦市)敷地内で、薬品を保管する屋外タンクが爆発し、作業中だった千葉県銚子市の男性(68)が死亡し、神栖市、同、男性(48)が左大腿骨骨折の疑いで重傷を負った。

警察で原因を調べている。


警察などによると、タンクは高さ約5.4m、直径約5.6m。

パラジクロロベンゼンという可燃性の薬品約110トンを保管していた。

 

2人は、同社が社内設備の補修などを委託している新興プランテック鹿島事業所(神栖市柳川)の社員。

タンク上部の配管の溶接作業を行っていた。


2人が作業中、タンク上部が爆発し、衝撃で千葉県銚子市の男性が地上に落下したとみられ、神栖市の男性が上部にとどまっているところを救助された。

 

上部に穴が空いたが、爆発による火災や薬品漏れはない。

現場の状況から、溶接の火花が薬品に引火した可能性もあるという。


同社の谷川社長は記者会見で、「爆発事故で社会、近隣を騒がせた。被災された方とご家族に心よりおわびします」と謝罪した。


現場は多くの工場が立地する鹿島臨海工業地帯の一角。

薬品は、自動車に使うプラスチック部品の原料として使われている。

 

出典

神栖、樹脂製造工場 タンク爆発2人死傷 溶接中、薬品引火か

https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15362234637448 

 

 

96185分にNHK茨城からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

タンクは上部が1mほどにわたってめくれあがっていて、爆発の影響とみられるという。

 

同工場は、鹿島港に面して工場や倉庫が建ち並ぶ地域の一角にあり、60人余りの従業員が自動車の部品などに使われる耐熱性樹脂を製造しているという。

 

出典

神栖の樹脂工場で爆発 2人死傷

https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20180906/1070004036.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

NHKの映像では、タンク天板と側板の溶接部が3分の1周ほど口を開けているように見える。

放爆設計が機能したのかもしれない。

 

 

 

(2021年7月23日 修正1 ;追記)

202172180分にYAHOOニュース(茨城新聞)からは、金具を屋根に直接溶接する予定外の作業をしていた、再現実験結果、溶接していた屋根の裏側の温度がタンクに貯蔵されていた薬品の発火温度を超えたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

神栖署と県警捜査1課の合同捜査班は20日、業務上過失致死傷の疑いで、火気使用立会者で同社員、男性(44)=潮来市、現場監督をしていた工事委託先社員、男性(32)=神栖市=2人を水戸地検土浦支部に書類送致した。

書類送検容疑は1896日午後147分ごろ、工場の屋外にある可燃性薬品「パラジクロロベンゼン」の円柱型貯蔵タンク(直径約5.6メートル、高さ約5.86メートル)上で、男性2人が、屋根部分の配管補修中にタンクが爆発し、作業を中止させるなど危険回避の指示を怠り、2人を死傷させた疑い。

いずれも容疑をおおむね認めている。

配管工2人のうち千葉県銚子市の男性=当時(68)=が吹き飛ばされて地上に落下し、心破裂で死亡。
神栖市の男性(51)は肋骨(ろっこつ)を折るなど全治約3年のけがを負い、現在も治療している。

同課によると、死傷した2人は金具を屋根に直接溶接する予定外の作業をしていた。

この時に生じた熱でタンクが爆発したとみられる。

県警などの再現実験では、溶接により、薬品の自然発火温度を超える熱が内部に生じていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ed9913f63fd7dee48bb02e267e4b08ea360e8ff8

 

7201757分にNHK茨城からは、想定外に必要となった作業だったが、書類送検された社員は中止して上司に報告するとか、タンクの中身の有無を確認するなどしなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

3年前、神栖市の化学メーカーの工場で化学物質が入ったタンクが爆発し、作業員2人が死傷した事故で、作業の責任者だった化学メーカーの社員ら2人が業務上過失致死傷の疑いで書類送検されました。

書類送検されたのは、神栖市に工場のある化学メーカー「DIC EP」の44歳の社員と、現場監督だった委託会社の32歳の社員です。

警察によりますと、爆発はタンクにボルトを直接、溶接した際に起きたということですが、これは急きょ、想定外に必要となった作業だったということです。

この際、作業の責任者だったDIC EPの社員らは、中止して上司へ報告したり、直接溶接する前にタンクの中身の有無を確認したりせず、事故を回避する義務を怠り、作業員を死傷させた疑いがあるということです。

警察は20日、2人を業務上過失致死傷の疑いで水戸地方検察庁土浦支部に書類送検しました。
調べに対し、いずれも容疑を認めているということです。




https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20210720/1070013863.html 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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