2018年9月8日0時4分にNHK北海道から、標津町と上富良野町で計2名が中毒死したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前、北海道の標津町と上富良野町の住宅で、40代と70代の男性がそれぞれ死亡しているのが見つかった。
2人はいずれも地震による停電のため、室内で発電機を使っていたということで、警察は、排気ガスで一酸化炭素中毒になったとみて調べている。
警察によると、7日午前8時半前、標津町の公営住宅で、1人暮らしをしている40代の男性が室内で倒れているのを、部屋を訪ねた勤務先の同僚が見つけ、消防に通報した。
男性は、すでに意識がなく、その場で死亡が確認された。
また、同じ頃、上富良野町でも自営業の70代の男性が自宅の居間で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。
警察によると、2人の自宅は当時、いずれも今回の地震の影響で停電していて、玄関には発電機が置かれていたという。
発見された時には、いずれも発電機が停止し、燃料のガソリンがなくなっていたということで、警察は、2人が発電機から出た排気ガスで一酸化炭素中毒になったとみて、調べている。
また警察は、発電機を室内で使うことは避け、やむをえず使用する場合は換気を十分に行うよう、注意を呼びかけている。
出典
『2人死亡 発電機でCO中毒か』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180908/0003243.html
9月9日5時0分に北海道新聞電子版からは、上富良野町の事例について、下記趣旨の詳しい記事がネット配信されていた。
警察によると、男性(70)は1人暮らし。
訪れた知人が7日朝、男性が1階居間のソファであおむけになっているのを発見した。
居間の隣の店舗に、ガソリンを使い切った発電機があり、コードが電灯とテレビにつながっていた。
発見時は、ドアも窓も閉められていた。
発電機の不完全燃焼による一酸化炭素中毒とみられる。
北海道電力旭川支店によると、男性が住む地域の停電が解消されたのは7日午前1時すぎだった。
町内に住む妹(68)によると、発電機は6日、町内の知人から借りた。
日中は仕事のため外で使い、夜に室内へ移した時は、換気のためドアを開けていたという。
妹は、「兄は『夜に発電機を使ったら音で近所迷惑になる』と言っていた。音を気にしてドアを閉めたのかもしれない」と推測する。
電動工具大手マキタ旭川営業所の葛西さんによると、今回の停電で発電機は品薄状態という。
「家の中で車のエンジンを動かすようなもので危険。絶対に外で使って」と呼び掛ける。
上富良野町の桜井危機管理員は、一酸化炭素中毒のほか、火災や感電の危険もあるとして、「近くに可燃物を置かない。燃料を補給するときはエンジンを切ってほしい」と話す。
出典
『発電機、室内では危険 上富良野でCO中毒死』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/226378/
9月9日20時46分にNHK北海道からは、岩見沢市でも1名が死亡したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月16日9時45分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後1時すぎ、岩見沢市栗沢町の公営住宅で、1人暮らしをしている55歳の男性が室内で倒れているのを、部屋を訪ねた勤務先の同僚が見つけた。
通報を受けた警察や消防が駆けつけたところ、男性はすでに意識がなく、その場で死亡が確認された。
警察によると、男性の自宅は当時、今回の地震の影響で停電していて、室内には発電機が置かれていたという。
発見された時には発電機が停止し、燃料がなくなっていたということで、警察は、発電機から出た排気ガスで一酸化炭素中毒になったとみて、調べている。
「発電機の音が鳴り響き、排ガスの臭いがしていた」。
岩見沢市内の3階建て市営住宅の一室に住む男子中学生(13)は、こう話した。
男性は地震後、実家から借りていた発電機を使っていた。
出典
『室内で発電機 3人目のCO中毒』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180909/0003438.html
『発電機、危険な屋内使用…停電中3人CO中毒死』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180916-OYT1T50028.html
9月12日21時8分にNHK北海道からは、根室市でも2人が一時意識不明になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月7日の午後9時半ごろ、根室市幌茂尻の住宅で60代の母親と30代の息子が、それぞれトイレと居間で倒れているのを帰宅した家族が見つけ、消防に通報した。
警察と消防が駆けつけたところ、2人はいずれも意識不明の状態で、そのまま病院に搬送された。
警察などによると、2人は一酸化炭素中毒で、自宅は当時、今回の地震の影響で停電しており、玄関には発電機が置かれていたという。
2人はその後、意識が戻り、快方に向かっているということだが、警察は、発電機から出た排気ガスが原因とみて調べている。
出典
『発電機でCO中毒 根室でも』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180912/0003715.html
(ブログ者コメント)
読売新聞掲載写真を見ると、ホームセンターなどで売られている、家庭用掃除機よりやや大きい発電機を使っていたのかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。