2018年9月6日付で東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日の北海道の地震では、発生直後、震度計のデータが気象庁に入電せず、震度不明となるトラブルが続出。
「震度5弱以上」とみられる所だけでも、未入電は17カ所に上った。
うち、震度6強とみられる所が1カ所、6弱とみられる所が3カ所。
データの入手には現地調査が必要で、気象庁は「震度6強の地点が今後増えるか、震度7の地点が出る可能性もある」とした。
原因は、停電や通信障害の可能性があるが、不明。
こうした震度データの途絶は、しばしば起きており、2004年の新潟県中越地震では同県川口町(現長岡市)の震度計がダウンし、1週間後に震度7と判明。
16年の熊本地震でも、2度目の震度7(益城(ましき)町、西原村)が判明したのは、4日後だった。
震度データは防災の初動に欠かせず、余震活動の観測でも必要。
非常用電源や通信回線の増強が課題となっていた。
入電データで震度6強の安平(あびら)町は、計測震度と呼ばれる生の数字が「6.4」。
6.5だと震度7になり、今回はその寸前だった。
震度計がない所の揺れも推定した分布図では、安平町と千歳市に震度7相当とみられる地域があるという。
地震のメカニズムは、東北東と西南西から地盤を圧縮する力が働く逆断層型。
陸や海のプレート(岩板)境界が滑る地震ではなく、内陸直下で断層がずれ動いた地震とみられる。
出典
『北海道地震 震度データ、多数入らず』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201809/CK2018090602000264.html
9月8日9時36分に日本経済新聞からは、アメダスのデータも50地点から入電していなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
最大震度7を観測した北海道地震で、気象庁は8日までに、道内に225あるアメダス観測点のうち、50地点に障害が発生したと発表した。
通信や電力供給に問題があるとみられ、臨時の観測点を設けるなどの対応を進めた。
上ノ国町では、波浪の観測点が機能しなくなった。
本来なら、データは気象庁のホームページで公開されており、避難や救助活動に影響する可能性がある。
今回の地震では、地震計のデータが気象庁に入らず、最大震度の把握が約半日後になった経緯もあり、観測態勢の強化や安定性を求める声が強まりそうだ。
震源に近い厚真町では、6日午前4時以降、データが入手できなくなったが、7日午後6時以降は、気象衛星ひまわり8号を介した通信で、降水量だけ把握できるようになった。
同様に安平町、むかわ町などでも、時間帯によっては降水量のデータが送れていなかったが、その後、復旧した。
いずれも、50地点には含まれていない。
〔共同〕
出典
『道内アメダス不調50地点 通信障害や停電原因か』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35142520Y8A900C1CC0000/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。