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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20214201744分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

今月17日、八王子市南新町のアパートで、住人の50代の女性が2階につながる階段を上っていたところ、階段の一部が突然崩れ落ち、およそ2メートル下に転落しました。

女性は頭を強く打って病院に搬送されましたが、意識不明の重体となっています。

崩れた階段は、金属と木材を組み合わせたものだということです。

アパートは木造3階建てで、8年前の2013年に建設されましたが、階段が崩れた影響で2階と3階に上がれないうえ、建物自体にも被害が出ているおそれがあるということで、ほかの住人は現在、ホテルなどに避難しているということです。

警視庁は20日、現場検証を行い、アパートの施工や管理に問題がなかったか調べることにしています。

アパートの1階の部屋を借りているという40代の女性は、「事故の当日は部屋にいませんでしたが、きのう、警察から『階段が落ちた』と聞き、とても驚きました。1階なので階段を利用したことはありませんが、ほかの住人が上り下りする音が響くので少し気になっていました。これからどうなるのか心配です」と話していました。





https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210420/1000063288.html 

 

4221947分にNHK首都圏からは、女性は死亡した、設計では当該部にも鉄を使うようになっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

腐食が確認された木材はアパートの設計段階では使用が想定されていなかったことが、関係者への取材で分かりました。

女性は22日、入院先の病院で死亡したということで、警視庁は当初の設計と異なる工事が行われたいきさつを詳しく調べています。

アパートを設計した横浜市の建築士事務所は、9年前の2012年に設計図を民間の検査機関に提出していますが、設計段階では接続部分にも鉄を使うことになっており、木材の使用は想定されていなかったことが関係者への取材で分かりました。

当初の設計と異なる工事を行う場合、自治体や検査機関に変更の届け出を行うことが法律で義務づけられていますが、関係者によりますと、今回、こうした届け出はなく、建築士事務所は警視庁に対し「事故が起きて初めて木材が使われていることを知った」と説明しているということです。

アパートの工事は神奈川県相模原市の建設会社が担当したということで、警視庁は当初の設計と異なる工事が行われたいきさつを詳しく調べています。

建設会社によりますと、アパートの管理会社からはこれまでに不具合などの連絡はなかったということで、建設会社では、過去に手がけたアパートなどのうち、同じように管理会社から連絡がない物件については順次、安全点検を行っているということです。

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210422/1000063388.html

 

(2021年4月29日 修正1 ;追記)

20214232022分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、階段は踊り場側から落下したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

踊り場と2階に向かう階段は一部木材で接続されていましたが、この接続部分が腐食していて、階段は踊り場側から落下したことが捜査関係者への取材でわかりました。

また、階段と2階の廊下の接続部分の溶接も不十分だったとみられるということです。



https://news.yahoo.co.jp/articles/c5dee3ae6ee9db6e760db5328c6ba68d7cd29117

 

424627分にNHK NEWS WEBからは、踊り場との接続部分に使われていたクギが錆び、その周辺の木材が腐食していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

警視庁によりますと、階段は鉄製ですが、1階と2階の間にある踊り場と2階の廊下には木材が使われていて、階段とはくぎで接続する形になっていたということです。

このうち、踊り場との接続部分に使われていた2か所のくぎがさび、その周辺の木材が腐食していたことが捜査関係者への取材で分かりました。

国土交通省によりますと、アパートの外付けの階段に木材を使うことは、建築基準法で原則、禁止されているということです。

今回の事故について、欠陥住宅などの問題に詳しいNPO法人「建築Gメンの会」の副理事長で、一級建築士の田岡照良さんは、「外階段は屋外に露出しているため、木造の場合は雨水がしみこんで木が腐ってしまい、非常に危険だ。特にくぎで止めると鉄に水分が付着し、その周りの木が腐りやすくなる。通常、今回のような外階段に木材を使うことはありえず、なぜそのような工事が行われたのかが分からない。工事そのものはもちろん、設計図どおり適正に行われているかをチェックできていなかったことも問題だ」と指摘しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210424/k10012994641000.html

 

4261511分に読売新聞からは、事故の2時間前には踊り場の床板が剥がれ落ち管理会社が補強していたなど、下記趣旨の記事が階段と踊り場の接続模式図付きでネット配信されていた。

これまでの捜査で、鉄製で設計されていた踊り場が木材に変更され、その木材が腐食していたことが判明した。

捜査関係者によると、階段と踊り場はL字形の金具2個で結ばれ、鉄製の階段側は溶接、木製の踊り場側は各3本のくぎで固定されていた。

だが、事故後に調べたところ、踊り場の木材は腐食し、金具との接続部分がもろくなっていた。

事故の約2時間前には、踊り場の床板がはがれ落ちて下に隙間ができているのに別の住民が気づき、連絡を受けた管理会社が隙間に木の板をはめ込んで補強していたという。

踊り場は、設計時には鉄骨を使う予定だったが、実際には木材が使われていた。

建築基準法施行令では、屋外の階段に木材を使う場合、防腐処理をするよう規定しているが、行っていなかった疑いがある。

施工業者の「N地所」(相模原市)の社長は、「当時の社長や担当者が退職し、詳細が分からない。被害者に申し訳ない」と述べた。

同社が過去に施工した建物については、一部の自治体が施工状況の確認を始めている。

一方、アパート建設時には、設計通りに施工されているかを確認する中間検査や完了検査も行われていた。

担当した民間建築確認機関「J建築検査センター」(東京都渋谷区)は、取材に「答えられない」とした。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210428-OYT1T50164/

 

(2021年5月3日 修正2 ;追記)

5185分にYAHOOニュース(時事ドットコム)からは、踊り場の板の表面はモルタルで覆われていたなど下記趣旨の記事が、モルタル面まで含めた施工状況の断面図付きでネット配信されていた。

捜査関係者によると、崩落した階段と踊り場はL字型の金具2個でつながれ、階段側は溶接、踊り場側は各3本のビスで固定されていた。

踊り場の内部は床板で、表面をモルタルで覆っていたという。

警視庁は、踊り場の板が腐食したため、つなぎ目の金具とともに階段が落下したとみている。

建築基準法12条は、自治体が指定する建物の所有者や管理者に、建築士らによる腐食などの定期調査と報告を義務付けている。

ただ、今回のアパートは3階建て、床面積は約300平方メートルで、八王子市が定める基準(5階建て以上、床面積1000平方メートル超)に満たず、対象外だった。

アパートの建築時には、施工状況を確認する中間・完了検査も行われており、警視庁は担当した第三者機関の検査内容も調べる方針だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b08dd909af7944ce5e18fec92fe9dc654f0bbb46 

 

51958分に朝日新聞からは、この業者が建てた別のアパートでも外階段が腐食していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

神奈川県厚木市のアパートでも事故現場と同様に外階段が腐食していたことが、厚木市への取材でわかった。
市職員が確認したという。

この業者が建てたアパートは東京都と神奈川県で計120棟以上あるとみられ、国土交通省は両都県に緊急の調査を要請した。
業者は相模原市のN地所。
同社が2010年度以降に建てた2階建て以上の共同住宅が調査対象になる。
大半は木造アパートという。

https://www.asahi.com/articles/ASP4Z7JZCP4ZUTIL039.html 

 

52859分に朝日新聞からは、防腐措置した木材が外階段に使われるのは例外扱いだという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

建築基準法施行令では、こうした建物の階段に木製の素材を使うことを原則として禁じている。
例外は、有効な防腐措置が施されている場合だ。

https://www.asahi.com/articles/ASP520BMNP51UTIL023.html

 

 (2021年5月16日 修正3 ;追記)

20215141850分に読売新聞からは、当該施工会社が自己破産を申請した、他の6物件でも外階段の腐食が確認されたなど、という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

アパートを施工した「N地所」(相模原市)が、横浜地裁相模原支部に自己破産を申請した。
申請は13日で、申請代理人弁護士によると、負債は6億円超の見通し。

帝国データバンク横浜支店によると、N地所は2000年7月創業。
賃貸用木造共同住宅の建築を中心に手がけ、17年4月期の売上高は約20億5100万円だった。

しかし、建築元請け工事の減少などで、20年4月期には約9億7800万円に落ち込み、近年は取引先への支払いの遅れも生じていたという。

申請代理人弁護士は読売新聞の取材に対し、「八王子市の事故後、契約キャンセルが相次ぎ、資金繰りが悪化した」と説明した。

同社の物件を巡っては14日、八王子市の5物件、神奈川県厚木市の1物件の外階段で、木材の腐食が確認されたことが判明。
国土交通省は今後、専門家を現地に派遣して安全性の確認を進める。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210514-OYT1T50164/  

 

5141243分にNHK神奈川からは、当該施工会社が建設した屋外に階段がある共同住宅は166棟あるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

「N地所」が建設した屋外に階段がある共同住宅は、国土交通省によりますと東京都と神奈川県に166あり、自治体が今月末にかけて現地調査を行っています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20210514/1050013811.html 

 

5142132分にNHK神奈川からは、会社の点検で57棟の外付け階段に劣化などが見つかったが、自己破産申請したため修理は保険かオーナー負担を希望しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

代理人の弁護士はNHKの取材に対し、会社が工事を行ったほかのアパートを点検した結果、東京都と神奈川県の少なくとも57の物件で外付けの階段に劣化や腐食が見つかったことを明らかにしました。

物件のオーナーには、さらに詳しい調査や修理を行うよう求める文書を送付したということです。

しかし、会社側は自己破産を申請したため、これ以上の対応は困難だとしていて、修理などは別の業者に依頼したうえで、費用も保険を適用するか、オーナー側で負担してほしいとしています。


https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20210514/1050013817.html

 

 (2021年5月18日 修正4 ;追記)

 51786分にNHK首都圏からは、則武地所で働いたことがある職人がNHKの取材に応じ、ずさんな工事の実態を証言したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

この会社のもとで複数のアパートなどの建設に携わったことがあるという職人の男性がNHKの取材に応じ、ほかの複数の物件でもずさんな工事が行われていた実態を証言しました。

男性によりますと、則武地所が手がけたアパートでは会社の幹部が階段の工事を行っていて、今回、事故が起きた八王子市のアパートのように、踊り場に木材が使われるケースが多かったということです。

また、階段の踏み板が人が乗ると曲がるほど薄かったり、接続部分の溶接が不十分だったりと、一見して危険だと分かる状態のものばかりだったとしています。

男性は、「階段は踏み板の形がそろっていないような雑な作りで、『これで大丈夫なのか』『落ちるんじゃないのか』と現場の人たちはみんな話していた。怖いので、階段ではなく作業用の足場で上り下りしていたほどだ。則武地所の幹部からは『アパートは入居者にとっては自分の財産ではないので、多少仕上がりが悪くてもクレームはこない』と言われたこともある」と話しています。

さらに、八王子市のアパートのほかにも、階段の一部が落ちるなどして社員が現場で対応にあたったケースが複数あるということです。

今回の事故について、男性は「ついに起きてしまったというのが正直なところだ。今思えば、私たち職人の側から『おかしい』と告発することもできたかもしれない。しかし当時は、やり方に納得できない職人は辞めていき、結果的に目をつぶることになってしまった」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210517/1000064491.html 

 5181250分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、施工会社が自己破産したことについて国交相が苦言を呈したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

施工会社が自己破産を申請したことについて、赤羽国土交通大臣は「法治国家の前提が崩れる」と苦言を呈しました。  

「責任を果たさずに自己破産の申請が行われたというのは、私はあってはいけないことだと。こんなことが許されると、法治国家としての成り立ち、前提が崩れるというふうに大変厳しく思っております」(赤羽一嘉 国交相)

そのうえで、「則武地所に対し誠実な対応を求める」としています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/db9af01d301e516b2118548afef898862b261b29 

 

 (ブログ者コメント)

〇ずさん工事の実態については、他のメディアからも報じられていた。
5192026分 YAHOOニュース;日テレNEWS24)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a5792decc0985bada343c900583fee1f0a17710
  

〇本件、事故というよりは事件の様相を呈してきたので、今後、特段の情報がない限り、続報紹介は省略する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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