







2024年6月6日20時42分にYAHOOニュース(静岡放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月6日昼前、静岡市葵区の林道で落石があり、作業員3人がけがをしました。
のり面の工事をしていたところ、もろくなった岩盤などが崩れてきたとみられています。
【写真を見る】林道の「のり面修繕工事」現場で崩落 3人の作業員がけが 作業中に山が崩れて落石があったと通報【続報】=静岡市葵区
<清水カメラマン>
「静岡市葵区梅ヶ島。安倍峠に向かう林道です。崖が崩れていて道路を寸断しています」
JR静岡駅から45キロほど離れた梅ヶ島の山中。
6日午前11時40分頃、静岡市葵区梅ヶ島の林道で「作業中に山が崩れて落石があった」と、作業員から消防に連絡がありました。
工事を発注した静岡市や警察によりますと、作業員3人がけがをしました。
いずれもベトナム国籍の男性3人で、意識はあり、命に別状はないということです。
3人のうち1人は頭がい骨にひびが入るなどの重傷です。
落石が起きた現場では、災害復旧のための、のり面の修繕工事が行われていたということです。
作業員が地上から7メートルあたりで、ロープに吊られながら金網を設置する作業をしていたところ、法面上部からもろくなった岩盤や土砂などが落ちてきたと見られています。
警察が事故の詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ae7dfb401e613a051aa9d4b589dbb8d86a43097
6月6日17時14分にNHK静岡からは、コンクリート吹付けのための金網を設置中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前11時40分すぎ、静岡市葵区梅ケ島の林道沿いののり面の修復工事の現場で、「落石が起き負傷者がいる」と消防に通報がありました。
警察によりますと、のり面の上の部分から石が落下し、作業していた人たちがけがをしたということです。
消防によりますと、この事故で、20代の男性2人と40代の男性1人の計3人が市内の病院に搬送されましたが、いずれも意識はあり、命に別状は無いということです。
静岡市によりますと、この工事はおととし9月の台風15号で崩落したのり面を修復するため市が発注した工事で、6日は作業員6人と監督の計7人で、コンクリートの吹きつけをするための金網を張る作業をしていたということです。
警察は、作業員などから話を聞いて事故の状況など詳しく調べています。
現場は静岡市の中心部から北に40キロあまりの山梨県との県境に近い山間部で、付近の林道は、5年前から一般車両は通行止めになっています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20240606/3030024112.html
6月6日14時20分にFNN PRIME(テレビ静岡)からは、高さ30mあたりから岩盤や土砂が崩れ落ちてきたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市によると、現場では市が発注した災害復旧のための法面の修繕工事が行われていて、地上から7メートル付近でロープに吊り下げられながら金網を貼る作業中に、高さ30メートルあたりから岩盤や土砂が崩れ落ちてきたと見られています。
なお、林道・豊岡梅ヶ島線は2019年以降の台風により法面の崩壊などがあったことから、現在まで通行止めが続いている道路です。
https://www.fnn.jp/articles/-/710257
2024年6月7日18時26分にYAHOOニュース(広島ホームテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三次市教委は、市内の中学校で理科の実験中に事故がおき、生徒3人がやけどなどをしたことを公表しました。
三次市教委によると、6日午前、三次中学校で2年生の理科の授業中で事故が起きました。
生徒が、熱した銅板を教師が手に持っていたエタノールが入る容器に漬けたところ、引火したため、移動させた際に容器が落下し、近くにいた生徒に液などがかかったということです。
この事故で1人が左脚ふくらはぎにやけどをして搬送されたほか、軽度のやけどをした生徒や、よろけて足首を捻挫するなど、3人の生徒がけがをしました。
この実験のやり方は、この学校では今年から始めたということですが、授業をしていた教師の前任校でも同じようにしていたということです。
市教委は、市内のすべての学校に同様の実験をする際に安全対策に万全を期すよう通知をしていて、学校は保護者説明会を開き、事故の説明をするとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/65f8a02a250e38afdb338a72d8da0c6ea3b58072
6月7日18時43分にYAHOOニュース(テレビ新広島)からは、還元される様子を確認する実験中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三次市教育委員会によりますと、事故があったのは6日午前、市立三次中学校の理科の授業です。
酸化と還元について学ぶ実験で、2年生の生徒33人が熱した銅板をエタノールが入った容器に入れて、還元される様子を確認しようとした際に、エタノールに引火。
火を消そうとしたところ容器が床に落下し、近くにいた生徒3人にエタノールがかかるなどしてケガをしました。
生徒はふくらはぎなどをやけどするなどして病院に搬送されましたが、治療を受けたあと帰宅し、7日も登校しました。
実験の手順に間違いはなかったということで、エタノールに引火した原因を調べています。
三次中学校は生徒と保護者に謝罪を行い、全生徒と保護者に文書で事故の説明を行うとともに、保護者説明会を開くとしています。
市教委は、安全管理の徹底を指導し教育活動の安全管理を行うとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7017c37b77640a8003d0123427f3e5bc38bf4d98
2024年6月6日15時17分にYAHOOニュース(山陽放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう午前9時40分ごろ、丸亀市土器町の丸亀市立城東小学校の改築工事現場で、香川県多度津町の会社員の男性(25)が、埋設している配管をエンジンカッターで切断していたところ、エンジンカッターが首付近に接触して負傷し、救急搬送されましたが、正午前に病院で死亡が確認されました。
死因は出血性ショックだということです。
警察によりますと、配管はプラスティックと金属の混合したもので、エンジンカッターは全長72cm、先端に直径34cmの円盤型の刃がついているということです。
警察は、エンジンカッターで切断作業中に反動で跳ねかえり、刃が首付近にあたったのではないかとみて調べています。
※警察は当初、電動カッターと発表していましたが、その後、警察への取材でエンジンカッターであることが分かりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/676b82213cd821c0215f30e36565c203afd91ae4
6月6日18時14分にNHK香川からは、運動場の端で雨水管取替作業中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前9時40分ごろ、丸亀市土器町の城東小学校の改築工事現場で、丸亀市通町の会社員伊藤さん(25)が埋設している配管をエンジンカッターで切断していたところ、エンジンカッターの刃が、首付近に接触しました。
伊藤さんは、右の首元を切るけがをしてドクターヘリで病院に搬送されましたが、およそ2時間後に死亡が確認されました。
警察によりますと、当時、運動場の端で、雨水管の取り替え作業を行っていたということで、警察は労災事故とみて詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20240606/8030018567.html
2024年6月5日15時53分にYAHOOニュース(SPA!)から、カカト部分がパックリ割れた靴の写真付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
こんにちは、シューフィッターこまつです。
靴の設計、リペア、フィッティングの経験と知識を生かし、革靴からスニーカーまで、知られざる靴のイロハをみなさまにお伝えしていこうと思います。
スニーカーの加水分解をご存じでしょうか。
靴底が、ある瞬間に、まるで腐ったかのように一気に崩れて、履けなくなる現象です。
とくに、クッション性を求めるスニーカーや、高価格の商品に起きるので、トラウマになっている方もいるでしょう。
加水分解を引き起こすのは、ニューバランスやナイキといった超大手メーカーに多く、しかも高額であっても起きるのでたちが悪い。
【突然靴が壊れる加水分解とは?】
こちらは、5~6年ヘビーユーズして、まさに突然ソールが壊れたNB「574」。
腐ったように崩れている箇所は、ポリウレタンゴム(以下、ウレタン)です。
ウレタンは空気中の水分と化学反応を起こして、加水分解します。
ウレタン本来の弾力性がなくなり、もろく硬化して崩れる現象のことです。
日本の湿度であれば、ウレタンの製造から3~4年でこの現象が始まります。
重要なのは、加水分解は「靴の製造から」ではなく、「ウレタンの製造から」始まることです。
一度も履かずに大事にしまっておいたスニーカーや、メルカリなどで「新古品」として買った靴でも、見た感じでは新品でも、足を入れた瞬間、あるいは手に取って持っただけでウソのように壊れることがあります。
泥のようにネバネバと崩壊するケースと、砂のようにさらさらと崩れるパターンがありますが、修理が不可能なのはどちらも同じです。
これらは不良品ではありません。
メーカーは、スニーカーを「走るもの、試合や練習で酷使するもの」として設計・製造します。
つまり、クッション性と摩耗に強いウレタンを採用することで、2年程度で履き倒すという設計思想で作られているのです。
ところが、日本人特有の「もったいない」精神や、コレクションなどの理由で履かずに数年たつと、悲劇が起きます。
対処法は、高価であっても「履いて歩くこと」。
シンプルですが、一番効果的です。
経験談なので断言しますが、履くことでウレタンが体重で圧縮され、中の水分が押し出されることで、放置しているよりも長持ちします。
こういったメーカー側の事情を理解したうえで、どんなモデルがウレタンを採用し加水分解するのか、具体的に挙げていきましょう。
まずはナイキの「エアが見える」タイプ。
典型は「エアマックス」や、「エアジョーダン」シリーズです。
これらのシリーズは、例外もありますが、ちゃんと履かないと数年で加水分解します。
エアマックスもエアジョーダンも、モデルによっては高値がついていて、履くのがもったいなくなる気持ちはわかりますが、履かないとさらにもったいないことになります。
ナイキは「エア」自体もウレタンのカプセルでできているので、これも加水分解します。
透明だったエアが、気づいたらだんだん曇ってきたと感じたら要注意。
加水分解の一歩手前なので、遠出の旅行などには履かないようにしましょう。
ちなみに、競技用やアウトドア系の最新モデルでは、ウレタンはほとんど使われていません。
「エア」はひと昔前の技術で、今の素材はウレタンよりはるかに軽く、弾力があって耐久性も高い素材が使われているので、加水分解はほぼ起こらないからです。
【アメリカ&イングランド製のNBも危険度が高い】
次にスニーカーマニアの間で恐れられているのがニューバランス。
ポイントはいくつかありますが、一番わかりやすいのは、高価な「アメリカ製・イングランド製」。
これらのシリーズの底はほぼ100%ウレタン素材なので、残念ながら、履かないと加水分解します。
アメリカやヨーロッパは日本に比べて乾燥しているので、使用期間が同じであっても加水分解しづらい。
ひきかえ、日本は湿度が高いうえに、海外モデルは往々にしてコレクションとして取引されるので、ショップで眠っている時間が長く、自宅で長期保存される方がほとんどで、悲劇に遭遇する方が後を絶ちません。
これも、とにかく「履く」ことで、加水分解を遅らせることは可能。
真空パックで空気にさらさない方法もありますが、それはあくまでコレクターの話です。
筆者は10足以上アメリカ製・イギリス製のNBを履いてきましたが、アッパーが先にダメにはなることはあっても、ソールの加水分解は起こしたことがありません。
どれも履き倒すことで、平均7~8年はもっていました。
アジア製の廉価版モデルであっても、冒頭の「574」は要注意。
履かずにいると3年、ヘビーユーズしても5~6年で加水分解します。
加水分解は接着剤が効かないので、原則、修理はできません。
靴底全体を取りかえるオールソールという方法はありますが、両足で1万円以上かかり、履き心地もオリジナルとまったく違ってくるので、あまりおすすめはできません。
廉価版の場合、かなりわかりやすい見分け方があります。
カカト当たりのミッドソールに「C-CAP」(EVAという発泡スポンジ製)と書いてあればセーフ、「ENCAP」と書いていたらウレタンが使われています。
廉価製品の代表作に「996」というモデルもありますが、こちらは「C-CAP」なので加水分解は起きません。
私も「996」は10年以上履いているものがあります。
【ナイキ、NB以外は加水分解しない】
いかんせん、ゴムが「ウレタンか、ウレタンじゃないか」は、素人でもプロでも見分けるのはほぼ不可能です。
ショップの店員さんに素直に聞いてみましょう。
たいていはすぐに答えてくれるか、メーカーに問い合わせてくれます。
なるべく長持ちさせたい場合は、店頭での確認は欠かせません。
ちなみに同じスニーカーでも、アシックス、アディダス、HOKA、プーマ、リーボックなどは、メーカーの意向なのか、ウレタン素材の靴がほとんどありません。
サロモンなどアウトドア系のメーカーも、基本的には登山中の事故につながりかねないので、ウレタンは使いません。
靴の加水分解は精神的ショックだけでなく、歩いている途中で壊れると本当に危ない。
道端でなぜか靴底だけ放置されている風景を見かけたことがあるはずです。
実は、あれが加水分解の成れの果てです。
特に夏は湿度も高く、危険です。
夏が終わって靴をしまう時も、靴箱にいれてはいけません。
湿気の逃げ場所がなくなるので、100均のメッシュでできている巾着などに入れて、押し入れの上段などにしまいましょう。
多少は加水分解を遅らせることができます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9c34757147d9fffab3be41f591b343925e3133f
(ブログ者コメント)
以下は、ブログ者が2022年8月に約8000円で購入したニューバランスの靴。
走り方が悪いせいかカカト部分が編磨耗しており、そこからウレタンらしき素材が顔を覗かせている。
カカトあたりを確認したところ、「DYNAS」と書かれているだけで素材種類は記載なし。
指で強く押さえれば若干凹み、ポロポロ崩れるような感じではないのだが・・・。
もったいない精神をいつまで持続させるべきか、悩ましいところだ。
2024年6月5日9時17分にYAHOOニュース(PRESIDENT Online)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国が推奨している胃がん検診のうち、主流なのがバリウムX線検査だ。
しかし、この検査には隠されたリスクが多いという。
ジャーナリスト・岩澤倫彦さんの著書『がん「エセ医療」の罠』(文春新書)より、バリウム検査を受けて九死に一生を得た61歳男性のエピソードを紹介する――。
■集団がん検診で早期発見は期待できない
市町村や勤務先で行われている集団がん検診は、厚労省の指針に従って実施されているが、早期がんの発見は期待してはいけない。
毎年欠かさず検診を受けていたのに、「発見された時には、すでに進行がんだった」というケースが続出しているのだ。
・・・
■「過剰診断につながる検診は最善ではない」
・・・
厚労省は、市町村などの集団がん検診について、「対象集団全体の死亡率を下げる」という目的を掲げているのだ。
これを対策型検診と呼ぶ。
一方、「個人の死亡リスクを下げる」のは任意型検診であり、明確に区別されている。
しかも、がん検診において「早期発見」には不利益があり、最優先事項ではないとしているのだ。
こうした、がん検診の独特な考え方は、国立がん研究センター・検診研究部が提唱してきたものだ。
・・・
■胃バリウムX線検査が引き起こす悲劇
検診団体の大手が、このバリウム検査の見落としについて調査した結果、1センチ未満のがんは約7割、2センチ未満は約4割が見落とされていました。
これに対して、内視鏡検査は胃の中を直接カメラで見るので、1センチの大きさを見落とす事は非常に少ない。
しかし、検診学者は長年にわたって『内視鏡には死亡率減少効果の論文がない』といって、胃がん検診として認めてきませんでした。
その結果、バリウム検査を毎年受けても、見つかった時には進行がんだった、という悲劇が今も続いているのです」
■内視鏡検査なら死亡率を減らせるのに…
・・・
■バリウム検査は小さな病変が判別しにくい
・・・
■検査によって治療後のQOLが左右される
・・・
■毎年、バリウム検査を受けても無駄?
もう一つのリスクは、ヒューマンエラーによる「見逃し」が多いことだ。
群馬県の検診団体では、2010年頃にバリウム検査で「異常なし」と判定された翌年に、進行がんが発見された患者が続出した。
事態を重く見た検診団体の幹部(医師)が、過去のバリウム検査の画像を遡って調査したところ、「約3割の見逃し」が判明した。
また、北陸地方の検診団体では、2004年から2009年に見つかった進行がん44例のうち、20例が見逃し例と判明した。
見逃し率にすると「45.5%」である。
・・・
■胃を全摘した患者を襲う七転八倒の苦しみ
・・・
■「偶発症」という隠されたリスク
・・・
■バリウム検査の翌朝、刺すような痛みが襲う
この他、急性アレルギーが起きて入院したケースなど、様々な偶発症が起きている。
バリウム検査を受けると、数日のうちに白い便が排出されるが、大腸などにバリウムが滞留してしまうと、腸閉塞や、穿孔(せんこう)(穴が開くこと)を起こす場合があるのだ。
次に紹介するのは、バリウム検査を受けて、九死に一生を得た男性のドキュメントである。
「もう無理だ。救急車を呼んでくれ!」
午前6時過ぎ、顔面蒼白の男性(当時61)は、声を振り絞って妻に告げた。
下腹部の奥から、刺すような強い痛みが断続的に襲ってきた。
前かがみに身体を折ったまま、ソファから動けない。
全身から吹き出る汗で、パジャマがぐっしょり濡れていた。
尋常ではない痛みに、目をつぶって耐えた。
思い当たる節はあった。
前日、男性は自治体の胃がんバリウム検査を受けたのだ。
渡された下剤はしっかり飲んだが、トイレで何度いきんでも何も出なかったのである。
■緊急手術から目覚めると、下腹部には人工肛門
・・・
■「バリウムとの因果関係がハッキリしていない」
人工肛門となって、男性は身体障害者4級の認定を受けた。
役所で手続きする際、バリウム検査をきっかけに起きた事の顛末を話したが、お気の毒でしたと言われただけだった。
この対応に納得がいかない男性の家族は、胃がん検診の問題を報道していた私(筆者)に連絡してきた。
・・・
■健診団体は救済制度があることには触れず
自分のようなケースは他にも起きているのか、と男性が検診団体に尋ねると――。
「水分の補給が少なかったり、別の病気と重なったりして、検査から1週間後に腸内でバリウムが固まったケースが過去5年間で2回ほどありました。検査翌日に手術した例はありません」
男性は、「全国レベルでは、ありますよね?」と食い下がった。
これに対して検診団体は、「私どもは日本対がん協会の支部でして、(翌日に緊急手術の例は)聞いたことがありません」と回答した。
・・・
国内最大の検診グループである日本対がん協会の年次報告書によると、2021年度に自治体などの依頼で実施した集団胃がん検診は約170万人、そのうちバリウム検査は約163万人で、圧倒的に多い。
同グループのひとつ、前出の群馬県の検診団体元幹部(医師)は、「バリウム検査を全面廃止して、内視鏡検査に切り替える計画を進めたが、強い抵抗にあって断念した」と語っていた。
同グループでは、バリウムX線の撮影装置を積んだ高額な検診車を保有し、放射線技師などの専門スタッフを多数抱えている。
さらに各検診団体は、莫大ながん検診の費用を支出する各県の幹部職員の天下り先となっているのだ。
胃がん検診に投入される税金は、全国で年間600億円とも言われ、「利権」となっている。
人々の命よりも業界の事情や役人の天下りを優先して、バリウム検査が今も脈々と続いているのである。
https://news.yahoo.co.jp/articles/11c2c9617d88f4cd47cb37987eee296e4418d536?page=1
(ブログ者コメント)
バリウム健診の問題点については、本ブログでも過去に何件か情報を紹介している。
そのうちの1件は今回と同様、岩澤氏からの情報。
2024年6月4日20時40分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県下関市は3日、市リサイクルプラザ(同市古屋町1)の管理棟屋上で、職員が手すりのさびを落とそうとしたところ、隣接する自動車販売会社などに駐車中の車両に付着するなどの被害があったと発表した。
さびは洗浄しても取れず、被害車両は計83台で、修繕などの被害額は計約1400万円に上る。
市によると、被害車両はプラザに隣接するホンダ自販山口(18台)と山口スバル(22台)の新車や中古車などのほか、プラザ駐車場に止めていた市環境部職員らの43台。
4階建ての管理棟(高さ約15メートル)は約20年前に完成し、屋上の転落防止の手すりはさび付いた状態になっていた。
市環境施設課では、業者に頼まず、施設の修繕を担当する職員3人が自力で除去できると判断し、昨年11月2、7日に電動工具などを使ってさびを落とした。
しかし、さびは風に舞い、周囲に飛散。
車両に付着し、洗車しても落ちなかったため、同13日にホンダ自販山口から相談があった。
被害額のうち、ホンダ自販山口の被害(約390万円)は計100万円を超えたため、議決が必要となり、7日開会の市議会定例会に損害賠償の関連議案を提出し、他は専決処分とする。
市は関係職員の処分を検討しており、「故意ではないが、迷惑をおかけして申し訳ない」としている。
https://mainichi.jp/articles/20240604/k00/00m/040/047000c
6月3日17時11分にNHK山口からは、半径80mほどの範囲に飛散したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
下関市によりますと、去年11月2日と7日、「下関市リサイクルプラザ」の4階建ての管理棟の屋上で、市の職員3人が転落防止用の手すりについたさびを研磨機で落とす作業を行いました。
その後の11日、近くの自動車販売店の従業員が洗車の際に車体に付いた赤い鉄粉に気づき、リサイクルプラザに問い合わせがあったということです。
市が確認したところ、半径80メートルほどの範囲でさびが飛散し、近くの2つの自動車販売店で扱う新車や中古車、それにリサイクルプラザ敷地内に駐車していた車など、あわせて83台に付着していたということです。
このため、市では過失があったとして被害車両の原状復旧のための修繕費用や代車費用など、あわせておよそ1400万円を支払う予定で、このうち1000万円は保険で支払いますが、残り400万円は持ち出しだということです。
市環境部の吉田部長は、「周辺の事業者にご迷惑をかけたことを大変申し訳なく思います。今後、さび取りには十分注意したい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20240603/4060020219.html
2024年6月4日16時40分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【日常にあふれる「道路法」】
道路に沿って、いろいろな店が商売をしています。
多くの店では客を呼び込むため、それぞれ店が看板を出していて、中には歩道にメニューの立て看板や、電飾スタンドを置いているところもあります。
じつは、この「歩道上の看板」には、法律に関わる微妙な問題があるといい、気を付ける必要もあります。
どういうことなのでしょうか。
道路上に電柱を立てるなど、道路の敷地内に「道路としての機能」以外のものを置くには、道路管理者に対して「道路占用許可」を受ける必要があります。
「道路占用」の規定は道路法第32条にあり、郵便ポストや公衆電話、ベンチのほか、地下街や水道管、電線など、地中・地上にかかるものも道路占用許可が必要となってきます。
当たり前ですが、道路占用許可が「不許可」、つまり申請しても却下された場合、道路上にそのモノを置くことはできません。
許可が無いまま道路上をモノで占拠している場合、罰金が課される可能性もあります。
道路法102条には「一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する」との記載があります。
では、街角にあふれる「歩道上の看板」は、店が許可を受けているかというと、実は簡単な話ではありません。
多くの自治体では、「道路上への商品置き場、のぼり、看板などは許可できません」という方針だからです。
たとえば、道内の国道を管轄する国土交通省 北海道開発局は、Webサイト上で「道路の路面に直接置くものは、許可できません」とはっきり書いています。
その理由について、
「道路、特に歩道は歩行者が通行するためのものです。
当然、お年寄りや小さな子供、体の不自由な方も通行します。
歩行者が安全に通行できる唯一の場所が歩道です。
限られた歩道の幅を狭める個人のための物件は、通行者の安全を脅かすものですから、許可することができません」
としています。
しかし、ごく日常風景として、歩道上には至るところに看板が見受けられます。
なぜ、それらが許されているのでしょうか。
また、通報したらただちに撤去されるのでしょうか。
【でも街中で見かける…その理由は?】
地方自治体で道路管理に携わっていたOBは、「そもそも法律とは、社会の秩序を保つために作られるものだという背景があります」と話します。
「誰かが困ったり、苦しんでいる状況が起きていなければ、そもそも社会は法律を必要としないのです」(道路OB)
道路OBによると、道路法第32条の一般的運用としては、明らかに交通を阻害して、著しい迷惑となっている場合、あるいは潜在的な危険があったり、社会問題を生みかねない物件があった際に、「言うことを聞かない持ち主に対して強く是正を求めるためのバックボーン」として用意されたものだといいます。
それゆえ、一般的には道路法第32条を「完全徹底」することはなく、その立場によって現在の街の賑わいが保たれているといいます。
もちろん、普段が平穏だからといって、大事故や社会問題が起きてしまってからでは手遅れです。
そのため、道路管理者は基本的に毎日、管轄の道路をパトロールしています。
そこで「これは危ないだろう」という案件があれば、迅速に持ち主に改善するよう要請するとしています。
もし危険な立て看板を放置し、そこで事故が起きてケガ人が出たりすれば、「見逃していた行政にも責任がある」として、道路管理者に莫大な賠償責任が発生しかねません。
それを防ぐため、道路管理者は決して立て看板類を放置しているわけではなく、きちんと危ないかどうかを見極めているのです。
そして持ち主に改善要請した際に「うるさい。お前に指図される言われはない。他にも看板置いている店はあるだろう。それを全部無くしてから来い」などと言って指示に従おうとしない場合、いよいよ最後の手段が道路法102条の出番で、刑事告訴となるわけです。
もちろん、法律は法律ですので、道路管理者の担当者が「法律徹底論者」だった場合、管轄の道路沿線からこうした立て看板類が「一掃」されることもあり得ます。
しかし、そうだとしても「案件をすべて対応するのはかなりの負担であって、指導がなかなか徹底できていないのも実情」(別の道路OB)といいます。
もっとも、あくまでそれを行うのは法に従って職務を行う道路管理者側のみです。
私たち一般市民が勝手に「天誅」、「法律の代執行人」として、街角の看板を蹴とばしたり、持ち主に危害や脅迫を加えることは許されていません。
それらには別途、刑法や各種条例などによる罪に問われる可能性があります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/219c766c79ae12ac4ce5beb8cb9253e2d49dfd66
2024年6月4日7時2分にYAHOOニュース(佐賀新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐賀市は3日、八戸溝公園(卸本町)で2022年2月、持ち込まれたまま放置されていたミニサッカーゴールにぶら下がった女児=当時11歳=が、あごや口の中を7針縫うけがをしていたと発表した。
治療費、慰謝料として約12万3千円を支払う専決処分を10日開会予定の6月定例市議会に報告する。
市緑化推進課によると、22年2月27日午後4時ごろ、近所に住む女児が知人と公園を訪れ、置かれていた高さ1・2メートル、幅1・6メートル、奥行き0・77メートルのミニサッカーゴールにぶら下がったところ、ゴールごと倒れた。
ゴールの所有者は不明で、既に撤去されている。
市は事故後、定期的に行う公園パトロールで遊具のぐらつきがないかなどのチェックを強化しているという。
豊田課長は「管理不行き届きで申し訳ない。再発防止に努める」と話す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4b46958be016bb0c4bc9281691270de2aca3cbf
2024年6月4日18時56分にYAHOOニュース(仙台放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後、栗原市で東北電力ネットワークの男性作業員3人がけがをする事故がありました。
このうち2人は救急搬送時、自力で歩けない状態だったということです。
事故があったのは、栗原市一迫柳目にある鉄塔の近くです。
消防によりますと、4日午後3時ごろ、鉄塔や送電線を管理する東北電力ネットワークから「作業員が感電してしまった」と消防に通報がありました。
この事故で、男性作業員3人がけがをし、全員会話はできるということですが、このうち20代男性と50代男性は病院へ運ばれる際、自力で歩くことができない状態だったということです。
東北電力ネットワークによりますと、男性作業員3人は送電線の近くに生えていた竹を送電線から離す作業をしていました。
消防は、作業中に感電した可能性があるとみていて、警察が事故の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d7371234de8436dec41706608d45e917f6fba3a
6月4日18時29分にYAHOOニュース(宮城テレビ)からは、すごい音がしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後3時過ぎ 栗原市一迫柳目で「送電線の鉄塔付近で3人が倒れている」と、近くにいた人から通報があった。
倒れていたのは50代2人と20代1人の男性作業員3人で、感電をしたとみられるが3人とも意識はあり、病院へ搬送されたという。
住民 :
「すごい音がした。ヘリコプターでも落ちたような音」
3人は東北電力ネットワークの社員で、東北電力ネットワークによると、送電線に向かって伸びていた竹を遠ざける作業をしていたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b756082e5afb14e95efb7d0698271a88eb5455c
(ブログ者コメント)
竹は絶縁性という頭があったので調べ直したところ、青竹であれば電気を通すという、過去事例の報文が見つかった。
骨子は下記。
『竹林伐採作業において発生した感電災害』
(労働安全衛生総合研究所)
鋸で青竹を伐採中、青竹が高圧送電線に接触した等の理由により作業者が感電死した。
【原因検討結果】
・青竹を模した絶縁棒で目視した結果、青竹と送電線の間隔は50cm程度だった。(4/12ページ)
・前日の雨で地面は濡れていた。(4/12ページ)
・送電線と青竹の間隔が25cm以内になれば火花放電が発生する可能性がある。(6/12ページ)
・青竹の電気抵抗は細い先端部では大きく、太い根元部では小さかった。(7/12ページ)
・推定原因としては、青竹を右手で掴んでいた時に送電線と青竹先端との間隔が25cm以下になり、火花発生、あるいは接触した。
そして青竹に電流が流れ、青竹の抵抗(1MΩといったオーダー)に比べ抵抗の小さい人体(1KΩといったオーダー)にほとんどの電流が流れた。(10/12ページ)
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/pdf/saigai_houkoku_2016_11.pdf
2024年6月4日11時36分にYAHOOニュース(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市港区の工場で6月4日未明、30代の男性作業員が機械に腕を挟まれて左腕を切断する事故がありました。
事故があったのは、名古屋市港区船見町のF社名古屋工場で、4日午前0時すぎ、消防に「同僚が穀物をすりつぶすローラーに腕を挟まれた」と通報がありました。
消防が現場に到着すると、腕を挟まれた30代の男性作業員は既に機械から離れたところにいて病院へ搬送されましたが、左腕の肘あたりから先を切断するケガをしました。
男性の意識はあり、命に別状はないということです。
消防は切断された腕を機械から取り出そうと試みましたが、できませんでした。
フィード・ワンは飼料の加工などをする会社で、事故があった工場は名鉄の柴田駅から西に1キロほどの、工場が密集する地域です。
2024年6月3日17時40分に長野放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2023年9月、長野県軽井沢町で測量現場に向かっていた60代男性作業員がスズメバチに身体を複数箇所刺され、アナフィラキシーショックを発症し死亡する労働災害事故がありました。
小諸労働基準監督所は3日、労働者に適切な保護具を備えなかったとして、会社などを労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されたのは、松本市の測量業者と佐久支店の部長です。
小諸労働基準監督所によりますと、2023年9月、軽井沢町で60代男性作業員が測量現場に向かうため、茂みを進んでいたところ、ハチの巣を踏み、クロスズメバチに身体の複数箇所を刺されたことにより、アナフィラキシーショックを発症し、その後、搬送先の病院で死亡する労働災害事故がありました。
労基署は、有害物が皮膚から侵入して、健康被害をおこすおそれのある業務に、労働者を従事させるにあたり、適切な保護具を備えなかった疑いがあるとして、会社と支店の部長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
https://www.nbs-tv.co.jp/news/articles/?cid=18803
6月3日20時58分に信濃毎日新聞からは、動植物との接触が予想された測量現場だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北佐久郡軽井沢町で昨年9月、測量現場で男性がハチに刺されて死亡した事故があり、小諸労基署は3日、労働安全衛生法(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで、測量業のN社(松本市)と同社佐久支店部長の50代男性の書類を地検佐久支部に送った。
動植物との接触が予想された測量現場にもかかわらず、保護具を備えていなかった疑い。
同署によると、作業中だった同社パート従業員の60代男性が茂みの中でクロスズメバチの巣を踏み、複数箇所を刺された。
男性はアナフィラキシーショックとなり、搬送先の病院で数日後に死亡した。
同社は取材に「重く受け止め、再発防止に全力で取り組む」とした。
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024060300940
2024年6月3日6時0分にYAHOOニュース(ベストカー)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
住宅地などに多い道幅の狭い生活道路。
警察庁がこうした道路の最高速度を時速30kmに見直す検討を始めた。
不幸な事故を減らしたい意図は分かるけど、なんと一般道の71%が当てはまるという。
弊害はないのだろうか?
警察庁が道交法を見直して、いわゆる生活道路の制限速度を時速60kmから30kmに引き下げる検討を始めた。
現在は意見を募集している段階だが、今年夏には施行令を改正し、再来年の2026年には施行となる予定だ。
該当するのは、中央線や中央分離帯のない5.5m未満の国道・市町村道。
驚くことに全国に87万kmもあって、一般道の71%を占めるそうだ。
一般道の7割が時速30kmになると聞くと、ちょっとびっくりだ。
こうした流れは以前からあり、今から13年前の2011年度の交通白書にも、「生活道路の最高速度規制の取り組みについて」というページがある。
その根底にあるのは、歩行者の事故を減らそうという考えだが、コロナ禍からの立ち直りを受けて社会活動が活発化した昨今、歩行者の事故が再び増加傾向にある点が、今回の道交法見直しに繋がったようだ。
全国の生活道路ではすでに「ゾーン30」という施策が進んでいる。
これは生活道路における歩行者などの安全を確保することを狙い、道路単位ではなく、一定の区域全体で最高速度を時速30kmに抑制するものだ。
こうした最高速度の抑制は多くの人の支持を得られると思うが、傍若無人に振る舞う自転車への対応は課題として残るし、狭い道でも運用可能な可搬式オービスの導入などが進むとしたら、あまり喜べない。
安全を第一に、現実に即した法整備を期待したい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/50eab6004d21f1d892329bcfe0d9ac2369113991
6月3日18時4分にYAHOOニュース(名古屋テレビ)からは、すでに「ゾーン30」を導入している名古屋市の汐路西地区では住民の8割が効果ありと答えているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
名古屋市瑞穂区の「汐路西地区」。
周辺には学校が多く、学生や自転車での通行が多い地域です。
大学の授業の時間が近づくと、多くの学生が歩くなか、車が通行することも。
汐路西地区は、エリア一帯を「ゾーン30プラス」とし、すでに最高速度30kmの規制が行われています。
地域の人たちは、どのように感じているのでしょうか。
「私は犬を連れて散歩するけど、みなさん車止まってくれます。ほぼほぼ歩行者に注意して止まる」(近所の人)
「(車の運転は)しっかり止まるようにしている。子どもが多いのであまりスピードは出さないようにしている」(近所の人)
「学校が終わった後、公園にたくさんのお子さんがきて、ボールで遊んでいて転がってくるとバーッと飛び出してくるので、スピードが速くないほうがいいと思う」(汐路西地区で働く人)
汐路西地区の住民らに、ゾーン30の効果について聞いたアンケート結果を見てみると、「効果がある」「効果が少しある」と答えた人が、79%にのぼりました。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/9eebb3f85d695874791a5dd91bb409a14d5fc889
6月3日18時0分にYAHOOニュース(Forbes JAPAN)からは、欧州のいくつかの都市でも都市部でゾーン30を導入したところ事故減少などの成果が得られたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
欧州のいくつかの都市が近年、都市部での車の速度を時速30キロメートルに制限する措置を導入し、良好な結果が得られた。
制限速度がかなり順守されるようになり、交通事故が激減しているのだ。
中でも、重大な衝突事故や、歩行者や自転車が絡む事故が特に減っている。
ノルウェー交通経済研究所が今年初めに発表した、速度制限に関する報告書で、こうした結果がまとめられている。
それは欧州の6都市と、最近都市部での一般的な制限速度を時速30キロメートルにしたスペインの状況をまとめたものだ。
それによると、フランスのグルノーブルやスペインのビルバオなどでは、走行速度や交通事故の減少、制限速度の遵守の向上に加えて、大気汚染が減少し、ブリュッセルでは騒音公害が減った。
研究者らは、これらの都市の取り組みは、他の都市が同様の措置を検討する際の参考になると指摘している。
報告書の発表後にイタリアのボローニャ市が市全体で時速30キロメートル制限を導入したところ、わずか2週間で交通事故が21%減少したという。
また、昨年9月に都市部の走行速度を時速32キロメートルに制限した英国のウェールズでは、車の速度が全体的に低下したというデータが得られた。
3年前に時速30キロメートル制限を導入したブリュッセルでは、騒音レベルの低下に加えて、市中心部の交通量を減らす取り組みにより、事故と公害が激減したことが報告されている。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/75090c3181a2dc5b0d79924e84b9a81279dd8a9a
2024年6月3日5時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が大火砕流などの写真付きでネット配信されていた。
災害はなくならない。
被害を減らすすべがあるとすれば、それは知ること、伝え続けること――。
火山の異変を察知するため長崎県の雲仙・普賢岳に半世紀以上密着し「ホームドクター」と呼ばれた専門家は、90歳を前に、集大成となる学術書を仕上げた。
駆り立てたのは、あの日犠牲となった人たちが、あの場所に立つことを止められなかった悔恨の思いだ。
43人が亡くなった1991年の大火砕流から3日、33年となった。
「彼らは亡くならなくてよかったんです」。
九州大の旧島原地震火山観測所(長崎県島原市)元所長、太田一也名誉教授(89)は語気を強めた。
「彼ら」とは、大火砕流発生時に、避難勧告地域内にあった火砕流を正面から捉えられる撮影ポイント「定点」にいた報道関係者や、一部報道関係者が空き家を無断使用していたことから警戒に当たっていた地元消防団員らだ。
普賢岳は90年11月に噴火。
大火砕流の8日前には火砕流が人家まで迫り、土砂の除去作業をしていた作業員が大やけどを負った。
早期の住民避難の必要性を感じた太田さんは島原市長に直訴し、市は初めて火砕流に対する避難勧告を出した。
だが、報道陣はその後も撮影を続け、定点にいた多くの人たちが大火砕流にのみ込まれた。
「繰り返し危険性を警告していたが、なかなか受け入れてもらえなかった。
一介の名もない火山研究者の警告にいちいち応えていては、報道や公的機関の重大な任務が遂行できないと考えるには一理あろう」
「私自身、もっと前面に出て報道陣に直接警告すればよかったとの反省もあるが、長期戦の恐れもあり、体力的な限界も考慮し、市の災害対策本部という組織を通じるより他はなかった」
2019年に出版された、太田さんが噴火災害の経過を記した「雲仙普賢岳噴火回想録」には、無力感と後悔の念がつづられる。
「あの時、こうしていれば」と考え続けた三十余年だった。
1998年に定年退職後は、地震火山観測所から名前を変えた地震火山観測研究センターに毎日のように通い、過去の観測や対応の記録をまとめた。
2007年になって噴火に関する警報の発表が気象庁の業務に加わり、太田さんは警戒区域の設定などでも積極的に提言を続けた。
「回想録」出版後も鉛筆を持って執筆を続け、今年3月、一般向けの学術書「雲仙火山」(1984年)の増補改訂版を自費出版した。
旧知の元技術職員や出版社とやり取りしながら約5年がかりで書き上げた。
持ち続けているのは、「犠牲者が出るのを防ぐために、こういう前兆があって噴火に至った、大きな地震に至ったと多くの人に知ってほしい」との強い思いだ。
改訂版では、大きな被害を出した90~95年の「平成の噴火」活動に関する知見や、引き金となった84年の地震活動、地元紙に呼びかけて集めた、22年に死者20人以上を出した島原地震の証言や古写真などを新たに盛り込んだ。
マグマだまりの位置を推測するのに重要な役割を果たした温泉に関する基礎的事実や雲仙の火山のタイプについても解説し、専門知識がなくても読める内容となっている。
島原半島の旧国見町(現長崎県雲仙市)出身で、幼いころから雲仙岳を見上げてきた太田さんは、現在、島原市の介護施設で車椅子生活を送る。
「地震や噴火はまた必ず起きる。
過去にどのような災害が起きたかを知ることが、命を守ることにつながるのです」。
そして、こう訴えた。
「島原半島に住んでいる人、みんなに読んでほしい。
自分と家族の身を守るために。
行政の人には、地域社会を守るために。
私の遺言です」
【雲仙・普賢岳の噴火災害】
1990年11月17日、長崎県の島原半島にある普賢岳が198年ぶりに噴火。
翌91年6月3日に大火砕流が発生し、消防団員12人、警察官2人、市民6人、火山学者3人、タクシー運転手4人、新聞・放送関係者16人(うち毎日新聞関係者はカメラマンと自社の運転手、技術員の3人)の計43人が死亡・行方不明となった。
96年6月3日の終息宣言までに計44人が犠牲となり、建物被害は2511棟、被害総額は2299億円。
噴火で形成された溶岩ドームは約1億立方メートルと推定され、今なお崩壊のおそれがある。
https://mainichi.jp/articles/20240602/k00/00m/040/062000c
(ブログ者コメント)
グーグルアースの空中目線で見た被災地。
結構広範囲に火砕流が流れた模様。
地上目線で見た被災地。
右上から左下に向かって火砕流が流れてきたと思われる。
災害後に設置されたのだろうか、砂防ダムらしきものも写っている。
2024年6月1日20時10分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
街で走っているダンプカーをふと見ると、車体に「足立 営 12345」のような、謎の地名や数字が書かれたステッカーが貼られているのを見かけます。
あの謎のステッカーは、何のために貼られているのでしょうか。
また、何を意味しているのでしょうか。
実はこのステッカー、法律で決められています。
このステッカーを貼らないといけないのは、土砂等を運搬する大型自動車(つまりダンプカー)で、「最大積載量5000kg」または「車両総重量8000kg」を超える場合です。
ナンバ―プレートは道路運送車両法に基づいて自動車すべてに義務付けられていますが、この「表示番号の表示」は、「土砂等を運搬する大型自動車による交通事故の防止等に関する特別措置法」に基づくものです。
この法律は1968年に施行されました。
当時、トラック1万台あたりのダンプカー事故件数は857件にのぼり、一般のトラックと比べても2.5倍という状況でした。
死亡事故も施行当時わずか半年で356件も発生していました(これでも施工前に比べて1割減ったという)。
国は、「ダンプカーによる交通事故は、ダンプ業界の零細性による過当競争と安全運転管理能力の欠如が大きな原因になっている」と断じています。
高度経済成長の真っただ中で、建設業も忙しい時代。
速度制限違反や積載制限違反、過労運転が蔓延していました。
そのため、車両と運転者、会社などを特定しやすくし、ドライバーや会社に「無謀な運転に対する自戒自粛」を促すために導入されたのが、この法律であり、「表示番号」制度だったのです。
まず最初の地名は、届出先の「運輸支局」または「自動車登録検査事務所」の所在地です。
「品川」や「練馬」などがあり、たとえば「春日」は春日部、「なに」は「なにわ」を表しています。
その次にある漢字はダンプカーの「経営種類」です。
運送業は「営」、砂利販売業は「販」、砂利採取業は「砂」、建設業は「建」、砕石業は「砕」、採石業は「石」、その他は「他」となります。
漢字は丸で囲まれます。
最後の数字5つは、一般的なナンバープレートのように、その車両に割り当てられた固有の表示番号です。
これらを所定のサイズで「荷台の両側面及び後面に見やすいように表示する」と示されています。
それぞれの文字のスタイルもしっかり決められていて、「高さ20cm、幅15cm、丸囲みは幅20cm、文字太さ15mm、数字太さ30mm。文字色は黒、背景は白」と定められています。
これらの表示を怠ったり、虚偽表示するなどの違反をすると、3万円以下の罰金が科せられます(法第20条)。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0288611f16e23b3fd239e40d89d55d4877ecdd7d
2024年5月30日14時11分にYAHOOニュース(山口放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日正午ごろ、周南市の日鉄ステンレス山口製造所でダクトが破裂し、大きな爆発音がする事故がありました。
この事故の影響で、1人が鼻から血を出すなどし、病院に運ばれています。
日鉄ステンレスの説明によりますと30日正午過ぎ、ステンレスを作る電気炉と集塵機をつなぐダクトが何らかの原因で破裂したということです。
破裂したダクトには粉塵を取り除く前の排気ガスが送られていて、事故の瞬間、周辺には黒い煙があがりましたが、火災は発生していないということです。
この事故で、建屋近くにいた男性1人が鼻から血を出したほか耳の痛みを訴えるなどしています。
会社側の説明によりますと、この事故による周辺環境への影響もないということですが、事故当時、大きな爆発音が響きました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/af15c7d253ea1a7bda673906212ccc650b8a8f60
2024年5月30日18時44分にYAHOOニュース(信越放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岡谷市の中学校で30日、理科の実験中に、生徒4人が体調不良を訴え、病院に運ばれました。
いずれも軽症で、命に別条はないということです。
原因は実験で発生した「硫化水素」と見られています。
午前9時40分ごろ、岡谷市湊(みなと)の岡谷南部中学校から、「理科の実験中に、硫化水素を吸って具合が悪くなった生徒がいる」と消防に通報がありました。
症状を訴えたのは、2年生の男子生徒1人と女子生徒3人の合わせて4人で、諏訪市内の病院に運ばれました。
せき込んだり、喉に違和感があったりといった症状が見られましたが、診断の結果、いずれも軽症で、1人は保護者とともに帰宅し、3人は午後の授業から復帰したということです。
岡谷市教育員会 両角教育担当参事:
「本日の事故によって体調を悪くした生徒の皆さん、保護者の皆さんには大変ご迷惑をおかけいたしました。心よりお詫びを申し上げます」
岡谷市教育委員会によりますと、2年生のクラスでは、4人一組になって、鉄と硫黄を熱してできた硫化鉄を、プラスチック容器の塩酸に入れて硫化水素を発生させる実験を行っていたということです。
この際、1つのグループが、誤って、逆に塩酸を、皿の上の硫化鉄にかけてしまったため、想定以上のガスが発生し、吸い込んでしまったとしています。
4人は同じグループで実験を行っていたということです。
同様の実験は、教科書にも載っているような一般的なものですが、この中学校では、2017年にも実験中に生徒12人が体調不良を訴え、病院に運ばれる事故が起きていました。
前回の事故を受け、学校では実験の際、すべての窓を開けるほか、硫化水素を希釈するため、水を浸した脱脂綿を使うなど、事故を防止する対策をとっていたということです。
岡谷南部中学校 守屋校長:
「この事故はやはり、あってはならないことで、理科の教科会とも確認をしてきた。が、万全を期しているつもりでありましたが、あくまでもこのような事故が起こってしまったということで、もう一度職員で徹底してスキがなかったか確認して検証していきたい」
学校では、31日の夕方、保護者向けの説明会を開くということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8d038c8212e31eadc94fb5468281563e4ff3949
(ブログ者コメント)
2017年の事故については本ブログでも紹介スミ。
ただ、原因は記されていない。
2024年5月30日23時30分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山梨県にある陸上自衛隊の北富士演習場で30日午前9時前、手りゅう弾を投げる“投てき訓練”を実施していたところ、隊員が投げた手りゅう弾の破片が、別の隊員の首に当たり、病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
亡くなったのは、陸上自衛隊第1師団・第1普通科連隊第3中隊所属の山宮員(29)です。
森下陸上幕僚長:
「このような事案は、武器を扱う組織としては、決してあってはならないものであり、陸上幕僚長として非常に重く受け止めております」
過去に実施された別の部隊による手りゅう弾の投てき訓練の映像を見ると、隊員が手りゅう弾を投げると、すぐに、隊員は安全な場所に身を隠しています。
元陸上自衛隊東部方面総監・渡部氏:
「必ず投げた瞬間に、防護した場所に身を隠す。この処置をとらないと、破片が飛んできて、大変な状況」
実際の訓練場の主な配置です。
手りゅう弾を投げる“投てき手”と、その指導にあたる“射撃係”が横に並びます。
標的までの距離は25メートル以上。
さらに、そこから15メートル以上後方に“安全係”を配置。
手りゅう弾の爆発後、後方から安全係が確認したうえで、立ち上がるなど、次の動作に進む流れです。
亡くなった山宮隊員は、射撃係でした。
渡部氏:
「一つ考えられるのは、射撃係が、投てきした手りゅう弾を目標付近に行ったかどうか確認する動作をとったために、隠れるのが遅くなった可能性」
森下陸上幕僚長:
「手りゅう弾自体は、目標付近に投てきされて、正常に爆発したと。手りゅう弾自体は正常に作動しているという可能性が高いということ。
さらには、故意に誰かが起こしたという事案ではないというのが確認しているところであります」
陸上自衛隊では、今回の事態を受け、安全確認ができるまでの間、すべての実弾射撃訓練の中止を指示。
事故調査委員会を立ち上げ、事故原因の究明にあたる方針です。
渡部氏:
「これは本当に非常に残念なこと。事故が起きるときは、さまざまな不安定要素というのが、不安全状態というのがあって、徹底的になくす努力というのを、常に愚直にまで行う必要がある」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a192b2ef6d88d054f0b32ed2dbe513d6ca03e71
5月30日18時17分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、訓練時は防弾チョッキを着ているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
亡くなったのは、射撃などを指導する隊員で、「原因は調査中」ということだが、目標付近に投てきされて、正常に爆発したという。
このニュースについて、元陸上自衛隊陸将の山下氏に話を聞く。
Q.正常に爆発したにもかかわらずということだが、陸幕長の話をどう受け止める?
A.調査中ですので断定したことは言えないですが、今のところ、安全管理体制がしっかり徹底されていなかったと。
それから、壕の中に、手りゅう弾を投げる投てき手とそれを指導する人が入っていたと思うが、投げていない方の隊員がけがをしているとなると、かがむ前に爆発してしまったということが考えられます。
別の駐屯地で行われた訓練の映像を見ると、隊員が手りゅう弾を遠くに投げてすぐに伏せると、数秒後に標的付近で爆発していた。
そして今回事故が起きた北富士演習場の映像を見ると、同じように身を隠す場所があることがわかる。
Q.取り扱いや訓練での安全管理に何か問題があった可能性はある?
A.もちろん、それが撤退されれば事故は起きないんですが、まず演習用の爆発しない手りゅう弾を投げて基礎訓練を徹底したあとで、しっかりとした動作で投げると。
もしかすると、射撃係が伏せるのに時間がかかってしまったと。
「投てき用意」でしっかり握る、「ピン抜け」で安全ピンを抜く、「投げ」で投てきする。
正しく動作はしてるはずですが、安全体制の規則がしっかり徹底されていなかったのかなと思います。
Q.破片が飛んできたという情報が入ってきているが、そういったものが飛んでくる可能性もある?
A.基本的には、投てきされた、落ちたところから5メートルから9メートルの範囲内が有効だといわれているが、飛び方によっては30メートル以上、破片が飛んできて、当たりどころが悪ければ、顔とのどと言っていますので、防弾チョッキなどを着ているが、顔とのどのところが出ているので、そこに当たったのかなと。
Q.今後、原因究明にどんなことが必要になってくる?
A.今から、捜査機関も入ってしっかりした態勢で、なぜけがをしたのか、投てきした、投てき手に起因するのか、あるいは射場勤務の中にいる射撃係に起因するのか、そこを徹底して2度と発生しないように改善することが必要。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4155a9b9320808c777c55919cd5e561c48e8f067
5月30日21時8分に毎日新聞からは、7回投げるうちの4回目に事故が起きたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
陸自によると、同連隊は27~31日の日程で、射撃能力を向上させることを目的に、迫撃砲や対人狙撃銃などの各種火器を用いて249人で野営訓練を実施していた。
このうち手りゅう弾の訓練には23人が参加。
1人が7回ずつ投げ、1回ごとに高さ約1メートルの防護壁に隠れて身を守る訓練だった。
30日は午前8時半に訓練を開始した。
別の隊員が4回目を投てきした際、隣にいた指導役の山宮3曹の首に飛び散った破片が当たった。
他にけがをした隊員はいなかった。
手りゅう弾は約30メートル先の目標に投げられ、正常に作動していたという。
手りゅう弾による隊員の死亡事例としては、1958年5月、福岡県久留米市の幹部候補生学校の教育中に起きた記録が残っている。
https://mainichi.jp/articles/20240530/k00/00m/040/365000c
5月30日18時13分に産経新聞からは、手榴弾の爆発威力など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
手榴弾は爆発時、半径10~15メートル範囲内にいる人に死亡か重傷を負わせるほどの高い殺傷力があるとされる。
最近は住宅街でも暴力団の抗争で使われる事件が発生。
戦時中の不発弾として見つかることもあり、注意が必要だ。
【飛び散る破片は高い殺傷力】
手榴弾は安全ピンを抜いて投げると4~5秒後に爆発する。
爆発力で対象を吹き飛ばすのではなく、高速で破片を飛ばすことで殺傷力を高める設計となっている。
戦時中に多く使われ、現在も国内の戦地や訓練場の跡地で不発弾として見つかることもある。
近年は暴力団の抗争で使用される事件も目立ち、暴力団関係者の多い自治体では、警察が注意を呼びかけている。
福岡県警では、「手榴弾に注意」とホームーページで注意喚起している。
威力は、手りゅう弾から「半径10~15メートル以内は死亡または重傷」、「半径50メートル以内は破片により重傷」、「半径200メートル以内は飛散した破片が到達」と説明する。
発見した場合は、「踏んだり、触ったり、蹴飛ばしたりしない」「早急に離れる」「物陰などに隠れて身の安全を確保する」の原則を守り、「すぐに警察に通報してほしい」と呼び掛けている。
【暴力団の抗争で利用】
こうした注意喚起をする背景には、身近で手榴弾に関連する事件が最近も起きていることがある。
4月18日には、岡山県倉敷市の住宅街で手榴弾の爆発により、女性が住むアパートのガラスが割れる事件が発生した。
女性宅には特定抗争指定暴力団池田組の組員が出入りしていたとされ、暴力団抗争の可能性が高いとされる。
昨年1月14日には、佐賀市中心部で指定暴力団浪川会幹部の自宅に手榴弾が投げ込まれ、爆発によりバルコニーなどが損壊した。
暴力団の抗争以外でも、手榴弾の被害が心配されるケースもある。
令和元年5月30日には沖縄県宜野湾市で小学生が不発の手榴弾を発見し、自転車かごに入れて持ち帰るなど、「あわや大惨事」という事案もあった。
https://www.sankei.com/article/20240530-DP55HG7XR5H25MWN7EQ2ZZSE7Y/
(2024年6月9日 修正1 ;追記)
2024年6月9日8時0分にYAHOOニュース(週プレNEWS)からは、手榴弾を投げるのは難しい、訓練前に模擬弾を投げる訓練を行うが、緊張のあまり真後ろに投げたりする人がいたことがあるなど、下記趣旨の自衛隊OBの寄稿文?がネット配信されていた。
その後、現時点(6月5日)に至るまで、新しい情報は発表されていません。
そこで、過去に同じ手榴弾訓練を受ける側としても教える側としても経験した者として、今回の事故について解説したいと思います。
【誰もが緊張する投てき訓練】
手榴弾は大人の手のひらに収まる大きさの球状の形をしており、ずっしりとした鉄の塊です。
今回の事件で使用された破片手榴弾は、安全ピンを抜くと4秒から8秒程度経過したのちに内部の爆薬が爆発し、外装の鉄の部分が破裂して飛び散り、周辺の人員を殺傷するものです。
自衛隊員が装備している小銃は直線的な射線であり、物陰に隠れている敵を射撃することが困難です。
そのような場合に、手榴弾が物陰を超えるように放物線を描いて投げ込まれることにより、隠れている敵を殺傷することが可能になります。
手元の細かいコントロールで様々な方向への投てきが可能な手榴弾は、野外、市街地や建物内部等の様々な場面における戦闘において活用される重要な兵器です。
そんな手榴弾の投てき訓練は、陸上自衛隊に所属するすべての隊員が受ける基本的訓練の一つです。
しかしこの訓練には、小銃の射撃訓練などと比べても、より大きな緊張が伴います。
小銃による射撃訓練は、小銃の銃身自体の向いている方向を観察することにより、射手の周囲にいる勤務員からも、その銃が安全な射撃方向を指向しているかどうか判断することが比較的容易です。
しかし手榴弾は投げられる瞬間まで、どの方向に飛んでいくか予想が難しいのです。
手元の些細なコントロールのミスにより、投げる目標以外にすっぽ抜けてしまう可能性もあります。
本物の手榴弾を使った投てき訓練の前には、模擬弾を使用した事前訓練が行われます。
私が臨んだ訓練においても、初めて投てきする隊員のなかには、緊張のあまり模擬の手榴弾を足元に投げつけたり、真上へ投げ上げたり、真後ろに投げ飛ばしたりしてしまう人もいました。
また、近年ではボールを投げた経験のない隊員も少なからずいて、いわゆる「女の子投げ」になってしまい、十分な遠投ができないケースも増えているようです。
【安全管理は徹底されているはずが・・・】
実弾を使った投てき訓練では、隊員は破片の飛散に耐えられる壕の中から外に向かって手榴弾を投げます。
その後、目標まで到達したかどうかを確認したら、手榴弾が爆発するまでに速やかに壕の中にしゃがみ、破片から身を守らなければなりません。
訓練を受ける隊員の側には、安全や投てき成果の確認のために「射撃係」と呼ばれる指導役の隊員が付き添います。
さらに万が一のことが起きた場合、射撃係には訓練を受ける隊員の命を守る責任があります。
イレギュラーな事態が発生した場合でも、自身と担当する隊員の安全を確保するための退避行動まで、頭と体に叩き込まれています。
その甲斐もあって、自衛隊の手榴弾訓練中の死亡事故は、昭和33年に福岡県久留米市の幹部候補生学校を最後に60年間起きていませんでした。
では、今回は一体何が起きたのでしょうか。
森下陸幕長による「手榴弾自体は目標付近に投てきされて正常に爆発した」との発表により、投てきの失敗や手榴弾の暴発などの可能性は否定されています。
そうなると考えられるのは、亡くなられた射撃係の隊員が手榴弾の爆発時に、壕の中に身を隠しきれていなかったという状況です。
ただ亡くなられた隊員は29歳の3等陸曹ということで、投てき訓練にも十分な経験があり、壕の外に出る危険性は十二分に認識していたはずです。
となると、残された可能性は、何か不測の事態が発生し、指導係の頸部が壕の外に出てしまっていたという状況ではないでいでしょうか。
身を隠しきれていなかった隊員を庇(かば)った?
他の隊員の破片が飛散?
詳細が発表されていませんので断定はできませんが、現在明らかにされている情報をもとにすると、亡くなられた指導係は、訓練を受ける隊員の命を守るという責務を立派に全うしたといえると思います。
防衛省は、特進や遺族補償を検討すべきですし、状況によっては国家賠償も必要な事案だと思います。
同時に、事故があった訓練に参加していた隊員のメンタルケアも行うべきです。
国防のために身を危険に晒して日々訓練に励む自衛隊員たちが使い捨てにされない自衛隊であってほしい。
それが、いちOBとしての願いです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee00cad103d491f0231ff68142bed91ff021ca41
(2024年7月23日 修正2 ;追記)
2024年7月18日18時25分に毎日新聞からは、破片が曲線軌道で飛散する危険性を部隊全体で認識していなかった、死亡した3曹は壁から3m離れた場所でしゃがんでいたなど、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
陸自は18日、原因などに関する調査結果を公表した。
手りゅう弾は正常に作動したものの、破片が曲線軌道で飛散する場合もあるとの危険性を部隊全体で認識しておらず、隊員は飛散に備えて的確に身を守れなかったと結論付けた。
また、連隊長ら幹部が必要な教育や指導をせず、職責を果たしていなかったと指摘した。
調査結果を踏まえ、陸自は教育内容の見直しなどの再発防止策を講じたうえで、事故後見合わせていた手りゅう弾の投てき訓練を再開する方針。
指揮監督や安全管理については、今後も問題の有無を調べ、関係者の処分を検討する。
警務隊も捜査しているという。
・・・
戦闘訓練の基礎基本をまとめた「教範」は、手りゅう弾の破片は直線ばかりでなく曲線の軌道で飛び散る場合もあるため、壕内では前方の壁にもたれるようにして頭を伏せ、身を守ることなどを定めている。
だが調査の結果、山宮3曹は前方の壁から2・87メートルの位置に、投てきした隊員も1・36メートル離れた位置にしゃがんでいたことが判明した。
破片は直線的に飛ぶもので、防護壁の内側に隠れていれば安全との思い込みが影響したとみられる。
・・・
https://mainichi.jp/articles/20240718/k00/00m/040/146000c
7月18日15時56分にNHK山梨からは、3曹は頭を伏せずにしゃがんでいた、指揮官は手順に基づいた指導を行っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
訓練の手順書では、手りゅう弾が投げられたあと、現場にいる隊員は破片から身を守るために防護壁に体を密着させて頭を伏せるとされていますが、3等陸曹は防護壁から2メートル80センチあまり離れた場所で、頭を伏せずにしゃがんでいたところ、破片にあたったということです。
訓練には3等陸曹を含め24人が参加していましたが、部隊の指揮官は手順書に基づいた教育や指導を行っておらず、いずれの隊員も正しい手順を守っていなかったということです。
一方で、手順書の記述には分かりにくい部分があったとして、写真や図などを加えて分かりやすくするとともに、部隊での安全教育を徹底させるなどして再発防止を図るとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20240718/1040023822.html
2024年5月29日9時0分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
いつ見舞われるか分からない災害や事故では、知識の有無が、人の命に関わることもある。
警視庁災害対策課はX(旧ツイッター)で、なるべく力を使わずに倒れた人を助け起こす方法や、腕などから出血した際、身の回りにあるもので止血する方法を伝えている。
また、「非常口」の表示には2種類あることも紹介。
知っておけば、もしものときに役に立ちそうだ。
【力は使わず倒れた人を起こす】
《てこの原理を利用するので、ほとんど力は使いません》
同課特殊救助隊の大住巡査部長(34)は、倒れた人の起こし方を、こうXに投稿している。
まず、倒れた人の左側にしゃがみ、右手を首の下に差し入れて、左手はへその辺りをおさえることで、「尻を支点にして起こすことができる」(大住さん)。
すぐに自分の右ひざを立て、起こした人の背中を支えると、再び倒れるのを防ぐことができるという。
左手を、倒れた人のひざの下に入れて足を少し浮かせると、体の向きを楽に変えることができる。
大住さんは、消防関係者との情報交換でこの方法を知ったとき、「救命・救助の現場で、あまり力を使わずに助け起こしたり向きを変えたりできる」と感じたという。
日常生活でも、「起き上がれずに困っている人がいるときや介護をするときに活用できるのでは」と話した。
【外出時にはネクタイで応急止血】
外出先でけがをして出血した場合、まずは「止血」が必要になる。
同課の広重巡査部長(34)はXで、ネクタイを使うアイデアを紹介した。
「止血をせずに周囲の人に血がつけば、感染症につながる恐れもある。手で傷口を押さえると、その手が使えなくなるので布で縛るのが効果的」と話す。
自身も外出先で負傷し、思った以上に出血した経験があるといい、「清潔な布があれば一番だが、常に用意しておくわけにもいかない。身近にあるハンカチやネクタイを使えば、応急的な止血ができる」という。
Xではネクタイを使う場合について、《幅広の部分を患部に当てて巻き始めると止血効果が上がります》と説明。
《もしもに備えて身近なもので止血する訓練をしてみてはいかがでしょうか》とすすめる。
【背景の色で意味が異なる】
人が出口に駆け込んでいるようなピクトグラム(絵文字)で知られる「非常口」の誘導標識。
映画館や商業施設など、あらゆる場所で目にするが、実は2種類あることを知っているだろうか。
「背景が緑色のもの」と「白地に緑色で文字や矢印が描かれているもの」があり、《それぞれ意味が違います》と、Xで豆知識を紹介したのは、同課の石川警部補(43)だ。
石川さんによると、背景が緑色のものは「非常口がある場所」そのものを表し、背景が白色のものは「矢印の先に非常口がある」ことを意味する。
投稿しようと思ったのは、「意味を知らない人が非常に多いというだけでなく、2種類あるということも知られていないから」だと石川さん。
「建物内で急に避難が必要な状況になった際、それぞれの意味を知っておけば、より迅速に避難できるのでは」と狙いを説明した。
https://www.sankei.com/article/20240529-H462IYR43VOFTE6UEZRRHOWAGU/
2024年5月28日17時37分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪公立大がキャンパス内で保管していたシアン化ナトリウム(青酸ソーダ)などの毒物を紛失した問題で、大阪府警は28日、大学の研究室から在学中に青酸ソーダを盗んだとして、窃盗の疑いで、同大大学院を修了した会社員、竹林)容疑者(30)を逮捕した。
「父親に就職のことでいろいろいわれ、殺害するために盗んだ」と容疑を認めている。
逮捕容疑は昨年8月上旬、同大の研究室から青酸ソーダを盗んだとしている。
府警によると、竹林容疑者は令和4年4月~今年3月に同大大学院に在籍。
青酸ソーダなどは研究室で開閉が記録される鍵付きの保管庫に入っており、竹林容疑者は研究室に出入りできる立場だったという。
大学側は16日、青酸ソーダとシアン化カリウム(青酸カリ)が25グラムずつ入った瓶を紛失したと発表。
最後に保管を確認したのは昨年6月下旬で、今年5月2日の棚卸し作業で紛失に気づいた。
府警は期間中の入室記録を確認。
出入りしていた関係者から聞き取ったところ、竹林容疑者が関与を認めた。
竹林容疑者は「青酸ソーダをスプーン2杯程度、袋に小分けして盗んだ。青酸カリは研究室内で捨てた」と説明。
青酸ソーダは持ち帰ってから捨てたと話しており、府警が行方を捜査している。
父親に健康被害は確認されていない。
大学は事件を受けて薬品管理の規則を改定。
保管庫の鍵の管理や毒物の取り出しなどを教員が行うとした。
大阪公立大の辰巳砂(たつみさご)学長は28日、「誠に遺憾。警察の捜査に全面的に協力する」とのコメントを発表した。
https://www.sankei.com/article/20240528-LFXWP7ON7BNVRALQFXSJRY6NA4/
5月28日19時31分に産経新聞からは、他大学の研究室では毒劇物試薬を少なく見積もっても100本ほど扱っているところもあるので1本づつ管理するのは現実的に難しいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪公立大が大学内の研究室で保管していた青酸ソーダ(シアン化ナトリウム)など毒物計50グラムを紛失した問題で、同大大学院生だった会社員の男が28日、逮捕された。
大学では研究室内に毒物を保管しているケースも多く、近年は紛失なども問題になっている。
専門家は、毒物を個別に管理する手法には限界があり、管理は研究などに使う大学院生らを「信頼するしかない」としている。
今回、窃盗の疑いで逮捕されたのは同大卒業生の会社員で、事件当時、同大学大学院生だった竹林容疑者(30)。
大学が最後に保管を確認したのは昨年6月下旬の棚卸しで、今年5月2日に教員が同様の作業をした際、紛失していることに気づいた。
同月10日まで、教員と学生が捜索したが発見できず、大阪府警に被害届を提出した。
大学における毒物の保管体制について、昭和大学大学院薬学研究科の沼澤聡教授は、「私の研究室でも毒物劇物取締法に基づき、鍵のかかる保管庫で厳重に管理し、鍵を開けた人の氏名とどの試薬を使ったかを記録している」と説明する。
ただ、仮に試薬を取り出した人物が黙って別の薬品を取り出しても、簡単には他者には分からないという。
沼澤氏は「それを防ぐなら試薬を1本ずつ管理しなければならないが、私の研究室でも劇薬は少なく見積もって100ほどあり、現実的には難しい」と話す。
ただし沼澤氏も、覚醒剤や麻薬を管理する金庫の鍵は、大学院生にも触らせないと語る。
沼澤氏は、大阪公立大の管理体制について「法律に基づいており、特に問題はない」と指摘する。
再発防止策に関しては「(試薬を扱う)大学院生らの人物を見極めるしかないが、研究室は彼らとの信頼関係で成り立っている。疑ったうえで防止する管理システムを作るのは難しい。法律をさらに厳しくすると研究がしにくくなり、自分たちの首を絞めることにもなりかねない」と懸念する。
https://www.sankei.com/article/20240528-JQGCGTWQYRMIBNP4NX6WPXKV2M/
2024年5月27日13時0分にYAHOOニュース(トラベルボイス)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ロンドン発シンガポール行きのシンガホール航空が乱気流に見舞われ、英国人男性が死亡し、数十人が負傷した事故は、改めて不安定な空気の流れの中を飛行する危険性を浮き彫りにした。
乱気流による死亡事故は非常に稀だが、負傷者が出ることは珍しくない。
航空会社からの乱気流遭遇の報告は増加しており、一部の気象学者は、世界的な気候変動が飛行条件を難しくしていると指摘する。
乱気流とは、本質的には予測不可能な方法で移動する不安定な空気のことだ。
その中でも、最も危険なタイプは「晴天乱気流」。
前方の空がクリアでも、突然発生する。
ジェット気流と呼ばれる高層の空気の流れ、またはその近くで最も頻繁に発生。
原因は、互いに接近する2つの巨大な気団が異なる速度で移動、速度の差が大きい場合に、大気はその緊張に耐えられなくなり、水の渦のような乱流パターンが発生すると言われている。
【米国で発生した航空事故、乱気流関連は3分の1以上】
米国の国家運輸安全委員会(NTSB)の報告によると、2009年から2018年にかけて米国で発生した航空事故の3分の1以上は乱気流に関連。
そのほとんどは、1人以上の重傷者を出したものの、飛行機には損傷はなかったという。
また、NTSBの統計によると、2009年から2022年の間に、乱気流が原因による揺れで少なくとも2日間の入院治療が必要な重傷を負った人は163人。
そのほとんどは客室乗務員だった。
長年、乱気流を研究してきた米国科学財団国立大気研究センターのプロジェクトサイエンティスト、ラリー・コーンマン氏は、「乱気流に遭遇して骨折などの軽傷を負うことは珍しいことではないが、大型旅客機での死亡事故は非常にまれ」と話す。
国際航空運送協会(IATA)の運航・技術業務担当ディレクター、スチュアート・フォックス氏によると、大手航空会社から最後に晴天乱気流による死亡事故が報告されたのは1997年。
小型機では数件の死亡事故が報告されているという。
【晴天乱気流は回避できるのか? 気候変動の影響は?】
パイロットは乱気流を避けるために、気象レーダーなどさまざまな方法をとる。
時には雷雨を単視認し、それを回避して飛ぶこともある。
しかし、元航空パイロットで安全コンサルタントのダグ・モス氏は、晴天乱気流は「まったく別物」だという。
「事故が起きるまでは非常に平穏で、不意を突かれるため、それは壊滅的なものになる可能性がある」と話す。
現代の航空機は、どんな乱気流にも耐えうる十分な強度を持っている。
頭上の収納棚などの客室エリアは外観上の損傷を受ける可能性があるが、「航空機の構造に影響はない」とモス氏は明かす。
乱気流遭遇の増加は、気候変動の影響の可能性があると指摘する科学者もいる。
エンブリー・リドル航空大学のグイン氏は、気候変動によってジェット気流が変化し、ウィンドシア(風速や風向きの差)が上昇することで、空気の乱気流が促進される可能性があると説明する。
英国レディング大学の大気科学教授ポール・ウィリアムズ氏と彼の研究チームは最近、北大西洋における激しい晴天乱気流が1979年以来55%増加していることを突き止めた。
研究チームは、今後、ジェット気流の激しい乱気流が数十年間で2倍か3倍になる可能性があると警告している。
一方、国立大気研究センターのコールマン氏は、航空交通量が増加しているために、それだけ乱気流に遭う航空機の数も増えると指摘する。
【乗客の安全を守るためには】
航空会社は、これまで乱気流による事故を減らす努力を続けてきた。
専門家は、乱気流の予測は難しいが、負傷を避けるためには、とにかく可能な限りシートベルトを締め続けることだと強調する。
グイン氏は「絶対確実な予防策はないが、シートベルトを着用することで重傷を回避できる可能性が大幅に高まる」と話す。
※本記事は、AP通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba851212417ba76b14772a1a1cd124796671a579
5月28日19時56分に朝日新聞からは、わが国では直近20年で44人が機体の揺れで重傷を負った、そのうち8割は機体後方など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運輸安全委員会が調査した航空事故で、2004~23年の20年間に、乗員・乗客計44人が機体の揺れで重傷を負ったことがわかった。
重傷を負った乗客のうち、シートベルトサインが点灯していた時の事故が12人で、そのうちシートベルトを適切に着用できていたのは2人だけだったといい、運輸安全委が注意を呼びかけている。
運輸安全委が公表した調査結果(https://www.mlit.go.jp/jtsb/bunseki-kankoubutu/jtsbdigests/jtsbdigests_No44.html)によると、機体の揺れで重傷者が出た航空事故は20年間で36件発生。
44人のうち、客室乗務員が26人、乗客が18人だった。
ほか1件は調査中という。
けがをした場所は、機体後方が約8割を占めた。
機体の大きさによる傾向の違いはみられなかったという。
対策として運輸安全委は、乗客が座席に深く座ってシートベルトを腰の低い位置でしっかりと締めることや、乗務員の間での気象予想の共有などを挙げている。
今月21日にはシンガポール航空の旅客機の乗客1人が乱気流で死亡した事故もあり、運輸安全委の武田展雄委員長は28日、定例会見で「航空機は揺れるということを前提に着席して常にシートベルトを腰の低い位置で締めることが被害の防止と軽減に大変効果的だ」と呼びかけた。
https://www.asahi.com/articles/ASS5X3GYWS5XUTIL039M.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n
5月28日19時0分にYAHOOニュース(COURRiER JAPON)からは、乱気流とは「飛行中に感じるもの」という定義がある、乱気流が予想されるのは高い山や赤道、ジェット気流に入る時など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
空の旅に乱気流はつきものだが、なかでも起こりやすい路線はあるのだろうか?
また、どこの上空が最もひどいのだろうか?
【乱気流とは何か?】
オーストラリアの民間航空安全庁によると、乱気流とは、航空機が比較的乱れた気流のなかを飛行するときに感じるもので、「突然の横揺れや縦揺れ」を引き起こす。
乱気流はまた、乗務員や乗客が機内で負傷する主な原因となっている。
【乱気流が発生しやすい場所は?】
グリフィス大学(オーストラリア)のグリフィス航空学部長ギド・カリムによると、一般的に乱気流が予想されるのは、高い山、海、赤道の上を飛行中や、ジェット気流に入るときだという。
しかし、晴天乱気流(通常、風向きの急激な変化によって起こる)は、いつでもどこでも発生する可能性がある。
「非常に複雑な要因が絡み合って乱気流が発生するのです」と、元パイロットでもあるカリムは言う。
「乱気流を探知するレーダー技術は向上していますが、それでも乱気流がいつどこで発生するかを正確に予測することはできません」
湿度と気温が高いと乱気流が強くなる傾向があるため、夏のロンドンからニューヨークへのフライトは、12月に同じルートを飛ぶよりも揺れが大きくなる可能性が高いという。
※シンガポール航空機事故は下記記事参照。
(2024年5月22日19時0分 CNN)
乗客乗員229人を乗せたシンガポール航空機が21日、強い乱気流に見舞われた。
乗客は急降下時の様子について、「全ての地獄が解き放たれた」と振り返っている。
航空追跡データによると、ロンドン発シンガポール行きのSQ321便は高度1万1000メートルを飛行中、急降下した後に数百メートル上昇し、約90秒にわたって乱高下を繰り返した。
ニュージーランドへ出張に向かっていた乗客のアンドルー・デービスさんは、最初「フライトは全く普段通りだった」「非常に滑らかだった。乱気流のことは全く覚えていない」と振り返る。
当時、多くの乗客は朝食を取っているところだった。
その後、約13時間のフライトのおよそ9~10時間が経過したタイミングで、映画鑑賞中にシートベルト着用サインが点灯したため、デービスさんはシートベルトを締めた。
「着用して正解だった。その直後に全ての地獄が解き放たれたから」
「落下しているように感じられた。恐らくわずか数秒の時間だったが、靴やiPad、iPhone、クッション、毛布、ナイフやフォークに皿、コップが宙を舞い、天井にたたきつけられたのを鮮明に覚えている。
隣の男性が手にしていたコーヒーカップは一直線に私に向かってきて、天井に直撃した」
機内からの写真には、混乱した客室の様子が写っている。
紙やコップ、水差しが床に散乱し、天井のパネルや配管が垂れ下がっている。
デービスさんは機内の前方に座っていて、負傷者数十人の一部を目撃した。
その中には、今回のフライトで亡くなった英国人、ジェフ・キッチンさん(73)の姿もあった。
「彼は私のすぐ後ろに座っていた」
「たくさんの人が助けを求めていたが、私たちは彼の手当てを優先した。
私は彼の搬送を手伝って座席から運び出し、医療関係者が心肺蘇生法(CPR)を施せるように床に寝かせた」
キッチンさんは20分ほど「心肺蘇生法(CPR)」を受けたという。
航空機は事故後、行き先を変更してタイの首都バンコクに向かった。
シンガポール航空のゴー・チュン・ポン最高経営責任者(CEO)によると、搭乗していた乗客211人、乗員18人のうち、143人は救助機でシンガポールに搬送され、22日早朝に着陸した。
https://www.cnn.co.jp/world/35219225.html
※旅客機が乱気流に巻き込まれ負傷者が出た事故は、シンガポール航空機事故の5日後、5月26日にトルコ上空を飛行中のカタール航空機でも起きている。
(2024年5月27日9時32分 YAHOOニュース;中央日報)
カタールのドーハからアイルランドのダブリンに向かっていたカタール航空の旅客機が26日(現地時間)、乱気流に巻き込まれて、搭乗者12人がけがする事故が発生した。
これに先立ち、21日にも旅客機が乱気流に巻き込まれ、乗客1人が死亡するなど、関連事故が相次いでいる。
ダブリン国際空港はこの日、X(旧ツイッター)の公式アカウントを通じて、カタール航空QR017便旅客機から「トルコの上空で乱気流に巻き込まれて乗客6人と乗務員6人がけがした」という内容の報告を受けたと明らかにした。
空港側は「午後1時ごろ、旅客機が予定通りダブリンに安全に着陸した」とし、着陸直後に救急サービスを支援したと伝えた。
けが人の負傷程度については言及しなかった。
QR017便は米ボーイング社の787-9ドリームライナー機種だったと英国BBC放送は伝えた。
21日には英国ロンドンからシンガポールに向かっていたボーイング777-300ER機種のシンガポール航空SQ321便がミャンマー上空で乱気流に巻き込まれ、急降下してタイに緊急着陸し、1人の死亡者と85人のけが人が発生した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7a6ed4be1114a7325fc31d10411e878447fdd8e


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。