







2016年11月26日8時52分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月16日に山口県下松市で、19日に長崎市で発生した2つのトンネル工事事故で、いずれの現場にも空気ボンベや一酸化炭素(CO)の濃度を常時観測する機器が備えられていなかったことが、捜査関係者の話で分かった。
いずれの機器も、CO中毒を防ぐため、厚労省のガイドライン(指針)で設置が求められており、逸脱していた疑いがある。
山口、長崎両県警は同様の事実を把握しており、業務上過失致傷容疑などで捜査している。
下松市の事故は16日正午ごろ発生。
ダムから工業地帯に工業用水を運ぶためのトンネルが老朽化したため、改修工事をしていた。
救助隊が駆け付けた際、CO濃度は立て坑(入り口)付近で180~200ppm、トンネル内は最大550ppmあり、9人が搬送された(いずれも軽症)。
長崎市の事故は19日正午ごろ発生し、1人が死亡、3人が軽症となった。
ダムから浄水場に水を運ぶトンネルの老朽化に伴う補修工事で、入り口から70~80mの地点でもCO濃度が700ppmあった。
現場はさらに奥の、入り口から約150~約180mの地点で、濃度がもっと高かった可能性がある。
工事を発注した山口県や長崎市によると、下松市の現場には軽トラック10台、ガソリン式発電機12台があり、長崎市の現場にもガソリン式発電機1台があった。
いずれも、機器の不完全燃焼によるCO中毒の疑いがある。
労働省(現厚労省)の定めたガイドライン(1998年)は
(1)空気ボンベなどを人数分以上備える
(2)CO濃度を継続的(常時)に測定し、上昇すれば警報で知らせる装置を設置する
などを求める。
しかし、山口県警の捜査関係者によると、下松市の現場には、空気ボンベもCO濃度の常時測定器もなかった。
工事関係者は取材に対し、こうした事実を認めたうえで、「アスベストを防ぐマスクはしていたが、ガス用ではなかった」と話した。
工事の元請け会社が事故の約2時間前にCO濃度を測った後は、測定されていなかったとみられる。
一方、長崎県警の捜査関係者によると、長崎市の現場でも、空気ボンベや警報機能のあるCO濃度の常時測定器はなかった。
なぜ、ガイドラインは守られないのか。
関係者によると、空気ボンベは買えば1台20万~30万円前後、レンタルでも5日間で約2万円~約5万6000円。
緊急時のために工事現場に一定の間隔で置いておけばいいのだが、「常時、担いでおかなければいけない」(長崎市の業者)との誤解もあり、配備が進まない。
また、CO濃度を常時計測する警報付き測定器は、小型のものでも1台5万~6万円。
福岡県内の建設業者は、「民間工事なら、発注者の企業が現場をチェックするので、請負業者は備える。しかし、自治体発注の工事はチェックが甘い」と指摘する。
これに対し、山口県は「受注会社が安全に責任を持つことを前提に契約している」、長崎市は「今回は契約上、発電機の持ち込みを禁止していた。契約内容をきちんと守るよう徹底する」とした。
厚労省の省令は「自然換気が不十分なところでは、内燃機関を有する機械を使用してはならない」と定め、違反すると、刑事罰がある。
ただ「換気する時は、この限りではない」としており、今回は、いずれの現場にも換気装置があった。
一方、ガイドライン違反には刑事罰はないが、厚労省化学物質対策課は、「ガイドラインは人命を守るためのもの。事業者には積極的に取り組んでほしい」としている。
■工事現場での一酸化炭素中毒とみられる主な事故
1996年 7月 山梨県都留市の地下工事現場で2人死亡
2003年 8月 東京都文京区のマンション新築工事現場の地下で4人が搬送され、うち1人死亡
2008年 1月 北九州市八幡西区の送水管工事現場(地下)で3人死亡。ガソリン式発電機を使用
2008年 9月 三重県四日市市の市道に埋設された配水管の中で2人死亡
2016年 1月 札幌市豊平区のマンション新築工事現場で2人死亡
2016年11月 山口県下松市のトンネル工事現場で9人軽症(16日)長崎市のトンネル工事現場で4人搬送、うち1人死亡(19日)
【ことば】一酸化炭素(CO)
物質の不完全燃焼によって発生する無色無臭のガス。
空気とほぼ同じ重さで、吸い込むと血液の酸素運搬能力が低下する。
東京消防庁によると、濃度が300~600ppmの空気の中に4、5時間とどまると激しい頭痛や嘔吐に襲われ、700~1000ppmの中に3、4時間いると意識障害に陥る。
出典
『トンネル工事事故 CO中毒防止の指針逸脱か 山口・長崎』
http://mainichi.jp/articles/20161126/k00/00m/040/155000c
(ブログ者コメント)
本ブログの下松、長崎事例紹介記事に、それぞれ今回報道のポイントを追記スミ。
2016年11月26日23時28分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月27日付で大分朝日放送から、11月27日0時55分に読売新聞から、11月27日19時29分にNHK大分からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後6時20分ごろ、大分県日出(ひじ)町藤原の簡易水道施設の小屋で「何かが爆発して、けが人が出た」と119番通報があった。
警察によると、男性3人が病院に搬送され、会社役員のTさん(男性、70歳)が多臓器不全で死亡。農業男性(65)が胸などを打ち重傷、無職男性(69)が手に軽傷を負った。
警察によると、現場周辺で午後5時ごろから水道が出なくなり、水道業者に連絡した後、近隣の住民数人が水道の供給元となる小屋を調べに来ていたという。
小屋は鉄骨スレート製で、広さ約15m2、高さ約3m。
天井や壁に穴が開いたが、出火はしなかった。
事故当時、死亡したTさんが小屋の中にある圧力タンク(高さおよそ1m30cm、直径50cmあまりの円柱形)の上に乗って目視で点検していたところ、タンクが破裂。
接続部分から外れて吹き飛び、天井に衝突したあと、外に飛び出したという。
圧力タンクは、地下から汲み上げた水を貯水槽に送り出すためのもの。
小屋では、ポンプで水をくみ上げ、地区の9軒に水を供給していたという。
近くに住む男性は、「天井の鉄骨がゆがんでいた」と話した。
施設は9世帯の住宅や飲食店に水を供給していて、20年以上にわたって地区で管理していたが、定期的な点検などは行っていなかったという。
出典
『水道小屋で爆発、1人死亡2人重軽傷 大分・日出町』
http://www.asahi.com/articles/ASJCV73K1JCVTIPE021.html
『簡易水道施設が爆発 住民1人が死亡』
『水道小屋で爆発か、1人死亡2人重軽傷…大分』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161126-OYT1T50162.html
『3人死傷事故は圧力タンク破裂』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5074749851.html?t=1480279601546
11月28日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)からか、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「気づいたら吹っ飛ばされていた」。
事故当時、現場にいた男性は、そう振り返った。
小屋には高さ130cm、直径56cmの圧力タンクと高さ2mの貯水槽が並んでおり、Tさんは圧力タンクの上で隣にある貯水槽を調べていたという。
別の男性は、奥の配電盤を調べていた。
男性が小屋の入口にいた時、事故は起きた。
「突然、ボーンと空気が破裂するような大きな音が聞こえた。見たらTさんが仰向けに倒れていた。」
男性自身も勢いで1mほど飛ばされ、手などに軽いけがをした。
圧力タンクは、頭を下にして小屋の外に落ちていた。
内側が錆びていたという。
11月29日18時51分にNHK大分からは、大分県が事例の横展開対応を行ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県はこの事故を受けて、29日、市町村や水道施設の管理者などに対し、文書などを通じて施設の定期的な点検の実施を呼びかけた。
また、今回の事故は、地域の住民だけで管理していた規模が小さな水道施設で起きたことから、県はホームページを通じて、こうした施設の利用者に注意喚起をするとともに、市町村に対して施設の管理者に、直接、注意を呼びかけるよう求めている。
県環境保全課は、「設置したままになっている場合も見受けられるので、管理者は定期点検を行い、劣化した部品は交換するなどして事故を防いでほしい」と話している。
出典
『水道施設事故で注意呼びかけ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5074816861.html?t=1480455104233
(ブログ者コメント)
〇大分県のHPに掲載されている注意喚起文書は、下記参照。
『圧力タンクの取扱いについて(注意喚起)』
http://www.pref.oita.jp/soshiki/13350/suidou-cyuui.html
文書中、施設の簡略フロー図が掲載されている。
〇同じような施設は他県にもあると思うが、大分県以外での横展開の動きは、ブログ者の知る限り、まだない。
原因が判明してから、ということかもしれないが・・・。
〇軽傷だった男性はテレビのインタビューに対し、「自分は足が悪いので小屋の外にいた」と話していた。
2016年11月27日12時17分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後0時半ごろ、大阪・此花区梅香で、レッカー車と前輪を浮かせた状態でけん引されていた軽乗用車の間のつなぎ目が外れ、軽乗用車が道路脇のたこ焼きの店に突っ込んだ。
警察によると、当時、店の前には客が5、6人いて、39歳と65歳の2人の女性客が腰を打撲したり頭を切ったりしたほか、34歳の店長の男性が油で手に軽いやけどをした。
警察では、26日、レッカー車を運転していた47歳の男性から事情を聴き、27日は防犯カメラの映像の分析を進めるなどして、なぜつなぎ目が外れたのかなど事故の詳しいいきさつを調べている。
店長は、「店で作業していると、突然車が突っ込んできた。店の前にはお客さんもいて、とてもびっくりした」と話していた。
レッカー車を管理しているJAF=日本自動車連盟関西本部は、「現在、事故の原因を調査しているので、何も答えられない」としている。
出典
『レッカー外れ車たこ焼き店突入』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20161127/4750781.html
2016年11月26日20時45分に神戸新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
11月26日19時27分に朝日新聞から、11月26日18時10分に時事ドットコムからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前11時前、兵庫県香美町香住区森、矢田川に架かる旧大乗寺橋(全長144m)の撤去工事現場で、橋桁の一部(長さ約20m、幅6m)が約8m下の河川敷に落下した。
橋の上で作業していた建設会社社員の男性(42)=鳥取市=が、ろっ骨を折る重傷を負った。
警察や県新温泉土木事務所によると、工事は県の発注で、長さ約20m、幅約6mのコンクリート製の橋桁を「ベント」と呼ばれる鉄製の仮支柱で支え、橋脚ごとなどに切断しながら撤去している。
同日は、午前8時ごろに作業を開始。
南北に延びる旧橋のうち、南側から2つ目の橋脚上部付近で、電動カッターで橋桁を切り終わった直後に、片側の橋桁が落下した。
橋の上では男性2人が作業中で、大きく傾いた橋を滑り落ちて1人が負傷。もう1人にけがはなかった。
警察や同事務所は、ベントが何らかの原因で倒れたとみて、調べている。
旧橋は、香美町香住区と同町村岡区を結ぶ県道香住村岡線の一部だったが、昨年11月、並行する形でバイパスが完成。
旧橋は通行止めとなり、今年11月上旬から撤去作業が続いていた。
兵庫県や大阪府では、今年、新名神高速道路の建設工事現場で橋桁や支柱が倒れるなどの事故が相次いで起きている。
出典
『撤去中の橋桁が落下、男性重傷 香住の工事現場』
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201611/0009700195.shtml
『長さ20mの橋桁が落下、作業員が転がり落ちけが 兵庫』
http://www.asahi.com/articles/ASJCV4WVQJCVPIHB00T.html
『橋桁落下、作業員負傷=兵庫』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016112600137&g=soc
2016年11月26日15時19分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月26日14時7分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前9時5分ごろ、福岡市中央区の福岡市地下鉄空港線赤坂駅のホームで、地上2mの壁面からはがれ落ちた仕上げ材の大理石片が、近くにいた30代男性の頭に当たった。
福岡市によると、男性は男性は駅員に通報し、そのまま立ち去ったという。
はがれ落ちた大理石は、長さ約74cm、幅約7cm、厚さ約2cm、重さ約2kg。
大理石の壁面は1981年の開業時からのもので、接着面の劣化が剥落の原因とみられる。
市は、市地下鉄空港線と箱崎線で同様に大理石の壁面がある全ての駅について、危険がないか緊急点検する。
出典
『福岡市 今度は地下鉄で壁面剥落 男性の頭に当たる』
http://mainichi.jp/articles/20161126/k00/00e/040/269000c
『地下鉄構内で壁材剥落、客の頭に当たる…福岡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161126-OYT1T50086.html
2016年11月25日19時10分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市須磨区にある県立高校のグラウンドで2012年3月に開かれたサッカー大会で移動式フェンスが倒れ、M高校サッカー部コーチの40代男性が下敷きになり、胸椎圧迫骨折などのけがを負っていたことが、25日、県教育委員会への取材で分かった。
県教委によると、フェンスは高さ約3.5m、幅約4mで、風で倒れた可能性があるという。
男性は後遺症を負ったといい、13年8月、県と大会を主催した県サッカー協会を相手に、神戸地裁に損害賠償を求める訴訟を起こした。
このほど示された和解案は、県と同協会がそれぞれ800万円を男性に支払う内容で、県は受け入れる方針。
12月5日開会の県議会定例会に関連議案を提出する。
県教委体育保健課は「体育施設の安全管理を徹底したい」としている。
出典
『サッカー大会中 フェンス倒れコーチ下敷きに』
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201611/0009698210.shtml
2016年11月25日4時10分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水泳授業での重大な事故を防ぐため、東京都教育委員会は24日、来年度から都立校でプールへの飛び込みを原則禁止し、水中でのスタートとする方針を決めた。
他県でも同様の動きがあり、文科省も適切な指導方法を検討する。
都教委によると、飛び込み禁止は、体育の授業や校内の水泳大会、文化祭でのシンクロザイズド・スイミングの演技など。
水泳部の活動では、顧問教員らの指導を条件に認める。
都立校では、2000年までの2年間に飛び込みによる死傷事故が3件続き、今夏も男子高校生が首を骨折。
今夏の授業で飛び込み指導をしたのは7校だけ。
一方、人気映画「ウォーターボーイズ」の影響もあり、11校で男子のシンクロ演技が披露されたという。
都教委の担当者は、「重大な事故を防ぐ必要がある」と話す。
長野県でも昨年7月、授業で生徒が首を骨折し、下半身不随の後遺症が残る事故があり、県立高校で飛び込み指導を禁じた。
岐阜県多治見市では、すでに飛び込み禁止としていた昨年6月、市立中学で男子生徒が頭を打って入院する事故があり、指導の徹底を図るように各校に周知した。
学校での指導方法を示す国の学習指導要綱では、小中学校は「水中でのスタート」とする一方、高校は飛び込み指導を認めている。
しかし、松野文科相は、今月16日、国会で内容の変更を検討する考えを明らかにした。
今後、都道府県教委から現状を聞き取る方針だ。
飛び込み指導について議論した24日の都教委の会合では、委員から「危険だからといってやめればいいという話ではない」との意見も出た。
一方、学校での体育事故に詳しい名古屋大大学院の内田良准教授によると、13年度までの31年間に、学校のプールに飛び込んで後遺症の残るけがを負った事故は169件あり、大半がプールの底で頭を打つ形だという。
「生徒が溺れるのを防ぐため、学校は十分な水深のないプールが多い。自治体の判断で禁じるべきだ」と指摘する。
出典
『都立校、プール飛び込み原則禁止へ 他県でも同様の動き』
http://www.asahi.com/articles/ASJCS5Q76JCSUTIL04J.html
(ブログ者コメント)
学校プールでの飛び込み危険性については、本ブログでも、事例を含め、何件か情報を紹介している。 (URL等添付省略)
2016年11月25日18時43分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後2時10分ごろ、愛知県豊田市足助(あすけ)町の香嵐渓(こうらんけい)の園内で斜面から切り株が落下。
参道を歩いていた東京都町田市の女性(63)が避けようとして石階段につまずき転倒、顔や胸の骨を折る重傷を負った。
市足助支所によると、切り株は長さ110cm、直径55~60cm。
参道から高さ8m上の斜面にあった。
数年前に伐採された後、放置されていて、地盤の緩みから落ちてきたらしい。
女性はツアーに参加して香嵐渓を訪れていた。
当時、参道には大勢の観光客が歩いていたという。
香嵐渓は紅葉の見頃を迎えており、連日、観光客でにぎわっている。
市は、事故直後に参道の通行を禁止し周囲を調べたが、安全だと判断して解除した。
出典
『紅葉の名所で斜面から切り株落下 転倒した観光客が重傷』
http://www.asahi.com/articles/ASJCT5HBWJCTOBJB00G.html
2016年11月25日18時16分に読売テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月25日17時51分にNHK関西NEWS WEBから、11月25日16時9分にgooニュース;神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後1時前、山陽自動車道の山陽姫路東料金所から本線に合流するまでの道路上で、大型トレーラーの荷台から巨大な鋼材が落下した。
鋼材は、直径およそ2.5m、厚さ70cmの大きなリングのような形をしていて重さは19トンあるが、後続の車両はおらず、けが人はいなかった。
運転手は「チェーンで荷台に固定した」と説明しているということだが、チェーンは切れておらず、警察では、鋼材が荷台からすべり落ちたものと見て、当時の状況を詳しく調べている。
この事故の影響で、山陽姫路東の出入り口が一時通行止めになったが、午後5時に解除された。
出典
『トレーラーから19トンの鋼材落下 山陽道』
http://www.ytv.co.jp/press/kansai/D14365.html
『山陽道 積み荷の鋼材が落下』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20161125/4712444.html
『鋼材19トン落下で4時間入り口閉鎖 山陽姫路東』
http://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20161125011
(ブログ者コメント)
映像を見ると、本線に入る途中の右カーブになっている場所に、大きなリング状の鋼材が立った状態で落ちている。
2016年11月24日22時1分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後5時半ごろ、帯広市の除雪業者の敷地で、従業員の男性(41歳)が融雪剤を道路にまく作業車に取り付けられたスクリュー状の部品に巻き込まれているのを同僚が見つけて、消防に通報した。
警察によると、男性は頭などにけがをしていて、その後、死亡が確認された。
男性は、午後2時ごろから1人で除雪車などの点検を行っていて、勤務時間が終わっても戻ってこないことから同僚が探したところ、見つかったという。
警察は、男性が作業車の点検中に部品に巻き込まれたとみて、事故の詳しい原因を調べている。
出典
『融雪剤散布車 点検の男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161124/4695331.html
11月25日付で読売新聞北海道版からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後5時25分頃、帯広市の自動車整備会社の敷地内で、幕別町の同社社員の男性(41)が、道路に融雪剤をまく薬剤散布車の薬剤投入口付近に挟まれているのを同社の社員が見つけ、消防に通報した。
男性は間もなく救助されたが、消防隊員により死亡が確認された。
警察は、男性が1人で散布車の点検中、誤って体を挟まれたと見て調べている。
出典
『融雪剤散布車に挟まれ41歳死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20161125-OYTNT50015.html
11月25日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からも、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は1人で、故障した薬剤散布車の修理中だったという。
2016年11月14日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照
(1/3)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6468/
(2/3)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6467/
(3/3)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6466/
(2016年11月30日 修正1 ;追記)
2016年11月19日19時5分にNHK福岡NEWS WEBから、陥没の前後で沈下データに大きな変化はみられなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場近くには、地下鉄工事に伴って陥没などの兆候を察知するため、レーザー光線を使って地盤が沈下していないか計測するセンサーが設置されていた。
ところが、現場から博多駅側に約30mの地点のデータを確認したところ、事故当時の変動は、計測していた5つの地点でいずれも5mm以内にとどまり、陥没の前と後で大きな変化が見られなかったことがわかった。
このため、福岡市や建設会社は、トンネルを掘り進めていた固い地層のなかのごく限られた場所で地盤がもろくなるなどの異変があり、陥没につながった可能性を指摘している。
出典
『陥没前後で地盤に変化見られず』
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20161119/4506601.html
11月23日7時11分にNHK福岡NEWS WEBからは、工事前の検討会で複雑な地形であることが討議されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場付近のトンネル工事に着手する直前、専門家から、陥没のおそれがある地層のため油断せず掘削を進めるよう指摘を受けていたことが、当時の議事録からわかった。
今回の工事区間に着手する直前の去年2月、福岡市交通局で専門家による委員会が開かれ、技術的な課題について検討が行われた。
当時の議事録によると、この会合で専門家のひとりが、今回の現場の岩盤はもろい部分もある複雑な地層だとしたうえで、陥没のおそれがあるため、地下水の水位に注意すべきだと指摘している。
これに対し、福岡市側が、過去の工事の実績をもとに、付近の地質や地下水に特異な状況はみられないと説明した。
しかし、別の専門家が、亀裂が入ることもあるため、油断せず掘削を進めるよう指摘している。
その後の工事では、トンネルが地下水を含む軟らかい地層にかからないよう、トンネル上部の深さを当初よりおよそ90cm下げる設計変更が行われるなどの対策がとられた。
しかし今回、陥没が起きたことから、今後、国の研究所に設置される調査委員会のなかで、工事の進め方に問題はなかったか、検証が行われるものとみられる。
出典
『陥没のおそれある地層指摘』
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20161123/4636341.html
11月26日13時9分に毎日新聞から、また11月26日付で毎日新聞東京版夕刊からは、埋め戻し土の重みで現場が7cm沈下、想定内だが市民には知らされていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前1時40分ごろ、大規模陥没事故があったJR博多駅前の市道が沈下したと現場作業員から警察に連絡があり、警察が現場を全面通行止めにした。
警察や福岡市が確認したところ、陥没事故後に埋め戻された場所(縦横約30m)が最大で約7cm沈下していたが、安全が確認されたため、午前5時半ごろに通行規制が解除された。
けが人はなく、電気やガスなどのライフラインにも影響はないという。
福岡市などによると、埋め戻し後も沈下の可能性があるとして、自動計測器や目視で定期的なモニタリング調査を実施していた。
26日午前0時半ごろ、調査中に道路面が約1.5cm沈下したことが確認され、その後、拡大したため、作業員が通報。
午前2時40分ごろには最大約7cmに達したが、その後は変化はないという。
陥没した穴をセメントなどを混ぜた「流動化処理土」で埋め戻した部分の重みで、陥没で緩んだ下の土が圧縮されたことが原因とみられる。
福岡市と陥没事故現場の地下鉄工事を請け負う共同企業体は、現場のボーリング調査で最大8cmの沈下は想定されていたとし、安全性に問題はないとの見方を示した。
沈下自体が起こりうることは、「陥没の埋め戻し後に安全性を確認した専門家委員会の会議で話が出ていた」としたが、市民向けに取りたてて説明はしていなかった。
こうした対応に、市民から不満も聞かれた。
現場近くのコーヒーショップの店長(32)は、「沈下が想定されていたなら、最初から説明してほしかった。売り上げは陥没事故前の水準に戻りつつあるが、また陥没のイメージが広がり、通りの活気がなくなってしまうのではないか」とこぼした。
出典
『福岡・博多陥没 博多駅前、再び沈下 最大7センチ 一時通行規制』
http://mainichi.jp/articles/20161126/dde/001/040/050000c
『博多陥没 コーヒー店長「沈下想定なら、最初から説明を」』
http://mainichi.jp/articles/20161126/k00/00e/040/252000c
2016年11月24日22時18分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島市のバス会社「H社」は24日、同社の路線バスの運転手が運行を終えた際、車内に客を置き去りにしたと発表した。
同社では、9日にも同様の事案があったばかり。
中国運輸局は、再び、同社に口頭で厳重注意と再発防止の徹底を指示したほか、中国地方のバス事業者に車内確認を徹底するよう、通達を出した。
発表によると、30歳代の男性運転手が、23日夕、終点となる広島市中区の営業所で、前方の席で客の男性が眠っているのに気付かず、車庫で施錠してバスを離れた。
約20分後、客が車内で手を振って助けを求めているのを別の運転手が見つけた。
9日夜も、40歳代の男性運転手が、後部座席で寝入っていた男性客に気付かないまま施錠して退社。
客は窓を開けて車外に出ていた。
同社総務課は、「車内確認のルールが徹底されていない。全社を挙げて再発防止に努める」と謝罪している。
出典
『路線バス車内、客を置き去りにするトラブル連発』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161124-OYT1T50097.html
(ブログ者コメント)
9日のトラブルは下記参照。
2016年11月16日掲載
2016年11月9日 広島市のバス会社の運転手が最終便を車庫に入れた際、一番後ろで寝ていた乗客に気づかずバスに鍵をかけて退社、乗客は2時間半後に目覚め、運転席の窓から出て110番
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6475/
2016年11月25日19時52分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水戸市消防本部は、25日、北消防署赤塚出張所の消防隊員が消防車内に鍵を閉じ込めるミスをし、本来なら通報から9分後にこの消防車が火災現場に到着できたのに、別の消防隊が通報から13分後に到着したと発表した。
火事では、1人が遺体で見つかった。
北消防署のS署長は、「最初に救急車が着いたときには火が燃え広がっており、予定通り着いても救出は困難だっただろう」と説明している。
市消防本部によると、23日午後9時55分ごろ、水戸市石川4丁目の民家から煙が出ていると119番通報があった。
最寄りの赤塚出張所の消防隊は、本来なら9分後に到着できるはずだったが、現場に着いたのは通報から22分後だった。
別の消防隊が先に現場に着き、消火活動を開始。
約4時間後に鎮火したが、2棟が全焼し、火元の民家に住む女性(94)とみられる遺体が見つかった。
鍵の閉じ込めは、運転手の男性隊員が、前の出動時に消防車の鍵を運転席に差したままにし、内側のロックを押し下げてドアを閉めたためで、予備の鍵も車内に放置されていた。
消防隊はガラスを割ってドアを開け、現場に向かった。
市消防本部は、「信用を大きく失墜させる事案で、深くおわびする」と陳謝した。
出典
『消防車に鍵閉じ込め、出動に遅れ 1人死亡の火災 水戸』
http://www.asahi.com/articles/ASJCT5SQ1JCTUJHB01M.html
『消防車内に鍵閉じ込め、出動遅れる 茨城・水戸市』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2924235.html
2016年11月22日17時46分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日正午ごろ、和歌山市にある化学工場「E社」から、「煙が上がっている」と消防に通報があった。
警察や消防が駆けつけたところ、敷地内にある直径7m近く、高さおよそ6mの鉄製のタンクが破裂して、ふたの一部がめくれ、配管が破損していた。
警察によると、タンクはリサイクルに回す硫酸の廃液を一時的に保管するためのもので、破裂は、車両で運んできた廃液をタンクに移す作業が終わった直後に起きたという。
この事故で廃液が外に漏れることはなく、けが人はいなかった。
「E社」では、ことし3月にも、別のタンクに硫酸の廃液を入れる作業の直後に破裂が起きる事故があり、再発防止に向けた点検などが行われたという。
NHKの取材に対し「E社」は、「原因などは調査中で、詳細についてはコメントできない」としている。
警察や消防などが、当時の状況や事故の原因を詳しく調べている。
出典
『化学工場で再びタンクが破裂』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2044620671.html?t=1479846463755
(ブログ者コメント)
今年3月の事故は下記参照。
2016年3月10日 和歌山市の化学薬品製造工場でタンクローリーからタンクに廃硫酸を受け入れ中、タンクが破裂して天板が6m吹き飛ぶ
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5737/
2016年11月21日16時0分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ロシアのセルフ式ガソリンスタンドで、夜間に給油中の女性が、満タンになったかどうかライターに火を付けて給油口を確認したところ、ガソリンに引火した。
ロシアメディアなどが伝えた。
後続車のカメラが、その瞬間を捉えていた。
慌てた女性は息を吹きかけて消そうとしたが、さらに燃え広がった。
映像はソーシャルメディアに投稿されたが、「危険すぎる」とあきれた声が相次いだ。
出典
『満タンかな? 確かめようとライター付け、引火 ロシアの女性』
http://www.sankei.com/affairs/news/161121/afr1611210020-n1.html
(ブログ者コメント)
〇今年1月8日付でmsnニュースから、より詳しい状況が下記趣旨でネット配信されていた。
ユーチューブで映像を見ることができるが、女性は30代か40代に見える。
ちょっとくらいなら大丈夫。
この世の中では、そんな慢心が致命的となることは少なくない。
やっちまったと思った時は、時すでに遅し。
わかっていたはずなのに、自ら事故を招いてしまうことだってあるものだ。
例えば、今回ご紹介する映像もそんなひとつ。
ロシアのスルグトにあるアソリンスタンドで撮影された映像には、火気厳禁であるにもかかわらず、ライターを使用して大惨事を招いたシーンが映っていた。
問題の動画では、車に給油しようとしている女性を確認できる。
しかし、正常に給油されていなかったのだろうか。
女性はしきりにメーターを気にして、どこかソワソワ。
自分の後に給油待ちの車が待っていることもあり、原因を突き止めようと急ぐ。
ここで、車内に常備されている懐中電灯を取り出せばよかったのだが、あろうことか、女性は給油口にライターをかざし、確認しようとするではないか。
もちろん、そこは火気厳禁のガソリンスタンド。
一瞬にして燃え移ると、辺り一面が火の海となってしまった。
それにしても、改めてガソリンに引火すると恐ろしいことがわかるこの動画。
たとえ極寒の環境でも、揮発性の高いガソリンの前では、ライターの小さな火であっても関係ないようだ。
当然、この事故が日本で起きないとは言い切れない。
セルフ方式の給油が急増し、ガソリンに対する認識が低下している傾向にあるため、火災を未然に防ぐことができるよう、今一度、気をつけたいものだ。
参照元:YouTube
出典
『【衝撃動画】ガソリンスタンドでライターを使って明かりを灯した結果 → 想像以上に火の海となる大惨事』
〇このロシア人女性を嗤うことはできない。
知識に乏しい人が危険物を扱っている状況は、日本でも同じだからだ。
本ブログでも紹介したとおり、たとえば「軽トラックだから軽油を入れた」レベルのトラブルも起きている。
2016年11月22日10時39分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月21日18時6分にNHK千葉からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
君津市教委は、21日、市内の小学校で理科の実験中に4年生の男児(9)がアルコールランプで頬や首にやけどを負ったと発表した。
男児はドクターヘリで木更津市内の病院に搬送され、2日程度の入院が必要とされたが、命に別条はないという。
市教委によると、男児は同日午前11時ごろ、同校の理科室で、真ちゅうの球を温め膨張させる実験中に転倒、同時にアルコールランプが落下して引火し、男児の洋服などに火が燃え移ってやけどを負った。
男児は、半円形の机に備え付けの流しをふさぐふたの上で実験していた。
男児がふたの端に手をついたところ、ふたが持ち上がり、その弾みでアルコールランプが落下し、男児も転倒した。
ふたにロック機能はなかった。
そばにいた児童がビーカーの水を掛け、授業を受け持っていた40代の男性教諭が男児を抱きかかえて火を消した。
同日、記者会見した同校の校長は、「実験時はふたを外して机を使うべきで、安全管理が不十分だった。安全でなければならない学習環境で重大な事故を起こし、本当に申し訳ない」と謝罪。
全校を対象とした保護者説明会を開く予定という。
市教委は、児童の精神的ケアのため、スクールカウンセラーの派遣を県教委に要請。
市内の全小中学校に対し、理科室などでの安全管理を徹底するよう、通知した。
出典
『理科の実験中に男児やけど負う 君津の小学校』
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/367031
『小学校理科の実験で児童やけど』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1086024871.html?t=1479762721603
2016年11月21日18時54分にテレビ朝日から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日未明、札幌市の住宅の車庫から火が出て、住宅が全焼した。
周りの住宅や店舗3棟の壁なども焼けたが、けが人はいなかった。
近所の人:「1発、ドンという大きい音が鳴った」
「屋根の上2~3m、火柱が上がっている感じ」
警察によると、直接、充電できる「プラグインハイブリッド車」の充電中にケーブルから火が出たのを住人が見つけたものの、消し止められなかったという。
出典
『ハイブリッド車充電中に出火か 札幌市で住宅全焼』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000088311.html
11月21日18時52分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前3時15分ごろ、札幌市東区の不動産業Yさん(57)方の1階車庫から出火、木造2階建て住宅延べ約140m2を全焼したほか、隣接する住宅3棟の外壁の一部にも延焼した。
けが人はいなかった。
警察によると、Yさんは5人暮らし。
出火当時は全員が室内にいたが、逃げて無事だった。
車庫にはプラグインハイブリッド車(PHV)が止めてあり、充電中だったという。
出火直前、住人が充電設備付近から火花が出ているのを目撃しており、警察は、壁などに引火した可能性があるとみて調べている。
出典
『PHV充電設備出火か 住宅全焼、けが人なし』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0340534.html
(ブログ者コメント)
ブログ者にとって初耳事例だ。
テレビ朝日の映像を見ると、住宅1階の一部が車庫になっている。
ということは、屋外駐車場であれば火災にならなかったかもしれない。
そう考えると、過去に充電時の火花事例はあったが報道されなかっただけ・・・そんなこともあるのかもしれない。
2016年11月20日12時57分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月20日20時11分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前9時ごろ、宇都宮市高松町の「日光サーキット」で、ドリフト競技大会の練習走行をしていた車の右前輪が外れ、近くにいた埼玉県本庄市のピアノ講師のSさん(女性、35歳)を直撃した。
Sさんは、腰の骨を折るなどして意識不明の重体。
車を運転していた千葉県松戸市の中古車販売業のTさん(男性、36歳)は頭を打ち、軽傷だった。
警察や競技関係者によると、Sさんは事故車両とは別のチームのスタッフで、無線でドライバーに指示を出す「スポッター」だった。
コースから20m程度離れ、高さ約1mの壁や土を盛った土手で仕切られた場所にいた。
事故車両は、車を横滑りさせ始めたところで前輪が外れ、約50m先の壁の前に積まれたタイヤに衝突して止まったが、外れた前輪(重さ約10kg)は人の身長より高く跳ね上がり、高さ約1mの防護壁を越えてSさんを直撃したという。
競技関係者によると、車輪を保持するナックルが金属疲労で割れたのが原因とみられる。
車は大会前日に車検を受け、合格していた。
午前8時から走行練習が始まり、事故車両は、2回目の走行練習で事故を起こした。
大会を主催する会社の役員で大会競技長のIさん(43)は、「安全優先でいろいろ考えて対策をしてきたのに悔しい」と話した。
日光サーキットは、東北自動車道宇都宮インターチェンジから北に3km。
東北道や国道293号沿いの山あいにあり、ドリフト走行の大会やバイクのレースが開かれている。
出典
『ドリフト競技でタイヤ外れ女性に直撃、重体 日光サーキット』
http://www.sankei.com/affairs/news/161120/afr1611200011-n1.html
『ドリフト競技でタイヤ外れ…女性にぶつかり重体』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161120-OYT1T50081.html?from=ycont_top_txt
11月20日21時22分に産経新聞から、図解付きのより詳しい記事が下記趣旨でネット配信されていた。
11月21日付で毎日新聞東京版朝刊からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
宇都宮市の日光サーキットで事故が起きたドリフト競技は、平成以降、サーキット場でドリフト走行の美しさを競うモータースポーツとして発展してきた。
時速100km以上でカーブを曲がる華麗さの半面、事故の危険とも隣り合わせで、安全管理が徹底されていたのか、改めて問われそうだ。
日光サーキットによると、重体となったSさんは、審査員のコメントを聞いて、無線でドライバーに伝える「スポッター」で、第1コーナーの外側に設置された審査員席近くに待機していたという。
この付近はコースから20m程度離れていたが、車両が曲がりきれずに突っ込んできた場合に備え、ダンプ用のタイヤと高さ約1mの壁を設けていたという。
警察などによると、現場は幅10~15mの直線道路。
左カーブ直前で右前輪が外れ、車は約50m先の壁に衝突。
タイヤは、50~60mバウンドしながら壁などを越え、台の上にいたSさんに当たった。
今回と同じ大会を開催したことがあるサーキット場関係者は、「うちで開催した際、主催者が特設した審査員席の安全対策はネットを張っただけの簡易的なもので、仮にタイヤが跳んできた場合には、今回と同様の事故が起きる可能性があった」と打ち明ける。
日光サーキットのSマネジャーは、「タイヤが外れることは想定内だったが、あれだけの長い距離を転がって壁を越えてくることは想定外だった。さらなる安全対策を取って運営していきたい」と話した。
ドリフト走行は、かつて、暴走族や「ドリフト族」などの危険運転行為として知られたが、平成以降は、サーキット場で速度と運転技術を競うモータースポーツに発展。
13年から「D1グランプリ」というプロの全国大会が開催され、18年からは公道走行可能な車両による「D1ストリートリーガル」が始まっており、今回はこの大会だった。
事故を受け、大会は中止された。
出典
『モータースポーツとして発展 安全管理に課題 タイヤ直撃事故のドリフト競技』
http://www.sankei.com/affairs/news/161120/afr1611200020-n1.html
『外れたタイヤに当たり女性重体 宇都宮のサーキット』
http://mainichi.jp/articles/20161121/ddm/041/040/118000c
(2016年12月5日 修正1 ;追記)
2016年12月4日15時42分にNHK宇都宮から、女性が死亡したという記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
『サーキット場事故の女性が死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1096029811.html?t=1480883497860
(2020年8月8日 修正2 ;追記)
2020年8月5日9時22分に毎日新聞からは、金属疲労で部品が折れたことが原因、前日の練習で異常があったが整備担当は後輪しか交換しなかったという下記趣旨の記事が、当時の現場写真付きでネット配信されていた。
栃木県警捜査1課は、千葉県松戸市の中古車販売店経営の男性運転手(40)と、整備を担当した埼玉県越谷市の無職の男性(53)の2人を、近く業務上過失致死容疑で書類送検する方針を固めた。
捜査関係者への取材で判明した。
整備担当の男性は、運転手が事故前日の練習走行で異常を訴えたため、後輪のシャフトやタイヤを交換したが、外れた右前輪は確認しなかったという。
運転手はそのまま走行し、安全な状態を確認する義務を怠ったという。
県警は事故原因を調べるため、大学教授ら専門家に鑑定を依頼した。
車の構造やタイヤの脱輪状況などについて調査した結果、車輪を固定する部品が金属疲労で折れていたことが判明。
これにより車輪が脱落した可能性が高いと結論づけた。
県警は点検が不十分だったとみている。
https://mainichi.jp/articles/20200805/k00/00m/040/011000c
8月7日16時40分にNHK栃木からは、ドライバーと整備担当者が書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、専門家に鑑定を依頼するなどして車両を調べたところ、タイヤと車体をつなぐ部品が金属疲労で折れたためタイヤが外れたことが分かったということです。
また、事故の前日にドライバーがタイヤに異常を感じたため、同じチームの整備の担当者が右後ろのタイヤなどを交換していましたが、外れた右前のタイヤについては何も対応していなかったということです。
このため、警察は部品の金属疲労を見逃した整備不良が事故につながったとして、ドライバーだった40歳の男性と整備を担当していた53歳の男性を7日、宇都宮地方検察庁に書類送検しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20200807/1090007478.html
2016年11月10日?付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2016年10月14日付で岩手日報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
岩手・二戸労基署は、作業主任者を選任せずに高さ5m以上の鉄骨造りの建物の解体作業を行ったとして、建設業を営む個人事業主(岩手県久慈市)を、労安法第14条(作業主任者)違反の容疑で書類送検した。
平成28年6月20日午前10時ごろ、同社労働者が死亡する労働災害が発生している。
同社は、岩手県久慈市内のプレハブの解体工事を行っていた。
プレハブの構造体が高さ5m以上の鉄骨だったため、技能講習を修了した作業主任者を選任して作業を行わなければならなかったにもかかわらず、これを怠った疑い。
同署などによると、当時、現場では、男性が1人で作業していた。
「初めて同種の解体作業を行ったため、作業主任者が必要だとは知らなかった」と、同署に対して説明しているという。
被災者は、建物1階で脚立とともに倒れている状況で発見され、病院に搬送されたが、外傷性硬膜下血腫で死亡している。
同署は、「解体作業中に、バランスを崩して脚立から墜落したのではないか」とみている。
出典
『作業主任者が必要だと知らなかった 死亡災害で個人事業主を書類送検
二戸労基署』
https://www.rodo.co.jp/column/8025/
『建築会社代表を書類送検 作業員死亡で二戸労基署』
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20161014_2
2016年11月19日19時13分にNHK津から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前11時40分ごろ、四日市市のN中学校から「理科室から出火した」と消防に通報があった。
消防車が出動して、火はおよそ30分後に消し止められたが、校舎の2階にある理科室およそ30m2が焼けた。
けが人はいなかった。
警察によると、午前9時ごろ、教員が実験の準備のため、ブタンガスをカセットボンベから袋へ移し替え、液化させるため冷凍庫に保管し、その後、理科室に鍵をかけて離れていたという。
学校によると、19日は土曜日だが授業があって、出火当時は全校生徒200人余りが体育館にいて、午後の授業を取りやめ下校したという。
警察と消防が現場検証をして、詳しい原因を調べている。
出典
『中学校で火事 理科室焼ける』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/3074558481.html
11月19日19時49分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前11時40分ごろ、三重県四日市市の中学校(生徒数239人)の理科準備室にある冷蔵庫から出火し、周辺の天井や床など約30m2が燃えた。
出火時、教員や生徒は体育館で開かれた講演会に参加しており、けが人はいなかった。
火は約40分後に消し止められた。
警察によると、理科の教員が、授業の実験で使う予定だった可燃性の「ブタンガス」を液化し、冷凍庫に保管していた。
警察は、ガスが何らかの原因で引火した可能性があるとみて、調べている。
火災報知機が鳴り、準備室から火が出ているのを発見した男性教員が119番した。
出典
『中学校理科準備室で出火 三重、実験用ガス原因か』
http://www.sankei.com/west/news/161119/wst1611190062-n1.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。