2017年3月4日7時26分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
酒田市の7小学校で今年1月、卵へのアレルギーがある児童11人に微量の卵の成分が入ったパンが提供されていたことが、3日、分かった。
健康被害を訴えた児童はいなかったという。
山形市内の工場で、卵を原材料に使わないパンを製造する際、製造ラインの洗浄が不十分で、別の製品の卵の成分が残ったのが原因とみられる。
この工場は、酒田を含め県内17市町村に給食用パンを提供しており、他市町村でも、卵アレルギーの児童らが口にした可能性がある。
酒田市教育委員会の独自調査で、後日、卵の成分が検出された。
酒田市教委は、「何らかの症状が出た児童はおらず、独自の調査結果だけで判断して知らせることができなかった」ことなどを理由に、3日までに、児童や保護者に卵の成分が入ったパンが提供されたことを伝えていなかった。
今後、11人の児童の保護者に説明する予定。
酒田市教委によると、パンが提供されたのは今年1月11日。
酒田市教委は、年1回程度、残留農薬など、その時々の項目で給食を独自調査している。
今年は食物アレルギーの原因物質を検査項目に設定しており、11日の給食に出したパンを県外の検査機関に送ったところ、同月23日に微量の卵の成分が検出されたとの結果が届いた。
酒田市では、食物アレルギーがある児童・生徒には、原材料表示を見て対象となる食品を別の食品に替えているが、11日のパンは卵の表示がなかったため、結果的に、アレルギーがある児童にも提供された。
検査結果が出た翌24日に予定していたパン給食では、卵アレルギーのある11人に米粉パンやごはんを提供し、対応した。
パンは、県学校給食会の委託を受けた山形市内の工場が製造し、県内のほかの市町村にも提供されている。
酒田市教委は、1月23日中に、同給食会に結果を連絡。
同給食会でも再度検査したところ、同様に卵の成分が検出された。
同給食会の結果は、2月21日に酒田市教委に伝えられた。
同給食会は2月20日付で、製造過程で微量の卵の成分がパンに入った事例があったこと、今後は同給食会が提供するパンや麺のアレルギー物質の使用状況の調査を行うこと、などを伝える文書を県内の全市町村に送付した。
工場では、再発防止のため製造過程の見直しに努めているといい、パンの提供は継続する見通し。
扱いについては、市町村の判断に委ねる。
酒田市内の児童に健康被害はなかったというが、酒田市教委は、「万が一の事態にならないよう、工場には製造ラインの洗浄の徹底をお願いしたい」と話した。
出典
『アレルギー児童に微量の卵成分入りパン 酒田・11人に提供、健康被害なし』
http://yamagata-np.jp/news/201703/04/kj_2017030400061.php
(ブログ者コメント)
〇年1回の検査で検出されたとのこと。
それも毎年、検査項目は違うという。
どの市町村でも、このような管理をしているのだろうか?
〇「製造ラインの洗浄不十分」とは、具体的に何がどう悪かった
のだろう。
洗浄方法に盲点があった?
設備にデッドスペースがあった?
それとも・・・。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。