2016年8月24日19時00分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月24日20時23分に産経新聞westから、8月24日19時00分にならテレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良市に本社のある奈良交通の観光バスの運転手が、乗務前の検査で社内規定の基準を超えるアルコールが検出されたのに、回送のためバスを運転したとして、懲戒解雇された。
奈良交通によると、今月2日、貸し切り観光バスの57歳の男性運転手が、県外に宿泊を伴うツアーに勤務した際、乗務前の検査で呼気1ℓあたり最高0.13mgのアルコールが検出された。
法律で定められた基準を下回っていたが、社内の規定では、アルコールが検出された場合は乗務を中止することになっているのに、運転手は、自分の宿泊場所から乗客を宿泊先まで迎えに行くため、そのままバスを運転して、およそ5.8kmを走行したという。
営業所に送信された検査結果のデータを見て、運行担当者が運転手に電話で連絡をとろうとしたが、応答がなかったということで、奈良交通は、この運転手を今月17日付けで懲戒解雇した。
運転手は前日の夜に500mℓのビールを3本飲んだといい、「アルコールが残っているのは分かっていたが、運転してしまった」、「時間が迫っていたのと、法律の基準を下回っていたため」と説明したという。
奈良交通は、法律の基準を上回るアルコールが検出された運転手に路線バスを運転させていたとして、ことし6月にも近畿運輸局から行政処分を受けていて、会社は、今回の事案についても運輸局に報告し、24日、特別監査を受けたという。
奈良交通は、「再びこのような事態を招き、深くお詫びします。厳正なアルコール検査の徹底に取り組むとともに、問題点を洗い出し、再発防止に努めます」とコメントしている。
出典
『アルコール検出後運転 解雇』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055070731.html?t=1472073712507
『奈良交通バスの運転手 アルコール分検出もそのまま運転、懲戒解雇』
http://www.sankei.com/west/news/160824/wst1608240080-n1.html
『奈良交通アルコール検出者が運転』
http://www.naratv.co.jp/news/news_r3.php
(ブログ者コメント)
バス運転手の呼気検査不祥事は、1ケ月ほど前に長崎バスの事例を紹介したばかりだ。
奈良交通が今年6月に行政処分を受けた理由は、下記記事参照。
(2016年6月28日 毎日新聞大阪版、6月28日13時31分 日本経済新聞)
奈良県内で路線バスを運行する奈良交通の運転手2人がアルコールの残った状態でバスを運転したなどとして、国交省近畿運輸局は、27日、道路運送法に基づき、同社のバス14台を延べ20日間、使用停止処分とした。
運輸局によると、昨年11月7日、奈良市の平城営業所で、男性運転手(53)が乗車前の点検で呼気1ℓ中約0.07mgのアルコールが検出されたのに、会社の待機指示を無視して出発。約30分後に他の運転手が見つけ、運行を止めた。
約30分後の再検査では検出されなかったため、夜まで運転を続けたという。
今年1月5日には、約3時間の運転を終えて同営業所に戻った男性運転手(59)の呼気から同約0.1mgのアルコールを検出。
点呼時に検知器が故障していたため、上司が臭気だけで問題ないと判断していた。
さらに昨年11〜12月、運転手が待機中のバスで寝過ごすなどして、4本が運休になった。
同社は、「社員教育の徹底と管理体制の強化に努めたい」とコメントした。
出典
『バス使用停止 飲酒検知の運転手乗務 奈良交通を処分』
http://mainichi.jp/articles/20160628/ddn/041/020/004000c
『アルコール検出のままバス運転 奈良交通を処分、近畿運輸局』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG28H2F_Y6A620C1CC0000/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。