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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2021120216分に中国新聞から下記趣旨の記事が、事故検分時の写真付きでネット配信されていた。

 

広島市中区の平和記念公園内の市道を自転車で走行中、裏返しになっていた側溝の金属製のふたに前輪が引っかかって転倒し、けがをしたとして、市内の自営業男性(73)が市道を管理する市に約320万円の損害賠償を求めて広島地裁に提訴した。

 

ふたの裏面は溝状で、車輪がはまる恐れがある形状。

 

市内各地で同様のふたが使われており、男性は原因究明と再発防止も求めている。

 

訴状などによると、男性は2019年1月10日午前10時ごろ、公園内の市道の車道の左端を自転車で走っていた際、側溝のふた(縦80センチ、横27センチ、厚さ7・5センチ)の溝に前輪が引っかかって転倒。

前に投げ出され、頭などを打った。

 

両側外傷性慢性硬膜下血腫と診断されて手術を受け、10日間入院した。

 

事故の約1カ月後、道路を管理する中区維持管理課に状況を説明。

同課の職員が現場を確認すると、縦4センチ、横2・8センチの格子状になっている表面ではなく、幅2・8センチの溝状になった裏面が路面上にある状態だった。

 

男性は20年1月、市に賠償を求め、原因究明と再発防止を要請した。

 

市は同8月、事故の原因は不明、道路パトロールで定期的に確認しているなどと回答。

 

同11月には、過失割合は市が9割、男性が1割で、賠償額は約42万円と算定したと答えた。

 

男性には算定の根拠が判然としないため、同12月に提訴した。

 

同課は中国新聞の取材に対し、側溝内にたまったごみの清掃を業者に委託しており、ふたが裏返しだった理由について、業者が清掃後に誤って裏返しにしたか、誰かがいたずらした可能性が考えられると説明。

 

事故現場と同じ側溝のふたは市内各地に設置されているが、同様の事故の発生例は把握していないという。

 

男性は、「道路の管理に瑕疵(かし)があるのは明らか。観光客を含め、多くの市民が側溝のふたの上を自転車で走行しており、市は原因を究明し、再発防止策を取るべきだ」と訴えている。

 

同課は訴訟について、「訴訟の内容を確認し適切に対処する」としている。

 

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=719658&comment_sub_id=0&category_id=256

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

本ブログでは、過去に似たような事例も紹介している。

 

[昔] 20166月 岡山市の市道をロードバイクで走行中、タイヤが車道脇に掘られた幅2cmの溝にはまり転倒してけがをしたとして、岡山市に損害賠償訴訟 (修正3)』

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8297/ 

 

 

 

(2022年5月20日 修正1 ;追記)

20225171850分にNHK広島からは、裁判で市に支払い命令が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

3年前、広島市内の道路を自転車で走行中に車輪が側溝のふたにひっかかり、転倒してけがをしたとして、自転車に乗っていた70代の男性が道路を管理する広島市に損害賠償を求めた裁判で、広島地方裁判所は市に215万円あまりを支払うよう、命じました。

訴状などによりますと、広島市の74歳の男性は、平成31年1月、広島市中区の平和公園にある市道の左端を自転車で走行中、裏返しになっていた側溝のふたに車輪が引っかかって転倒し、頭を打つなどして手術を受けて10日間入院したということです。

男性は、多数の自転車が走行する道路で側溝のふたが裏返しのままになっていたのは市の管理に問題があったなどとして裁判を起こし、320万円あまりの賠償を求めていました。

17日の判決で広島地方裁判所の絹川裁判長は、「現場は自転車の走行が十分予想でき、ふたが裏返しになっていたのは事故の危険性があった」と指摘しました。

そのうえで、「市は月に3回程度道路のパトロールを行っているが、事故からおよそ1か月たった後も、ふたが裏返しになっていたことを発見できておらず、管理に欠陥があった」として、市に対し、215万円あまりの賠償を命じました。

判決について広島市は、「内容を精査した上で今後の対応を検討します」とコメントしています。





https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20220517/4000017645.html

 

518648分に読売新聞からは、裁判長は自転車が側溝の上を走ることは予見できたとも述べたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

絹川裁判長は、側溝の蓋が、前輪が挟まりやすい裏返しの状態で設置されていたとして市の管理責任を認め、約215万円の賠償を命じた。

絹川裁判長は判決で、自転車が側溝の蓋の上を走ることは予見できたとした上で、「市の管理体制は不十分だった」と指摘した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220518-OYT1T50009/ 

 

 

 
 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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