2017年2月24日20時21分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
LEDの信号機が雪の付着で見えにくくなる問題を解消する目的で進められている研究の発表会が、青森市で開かれた。
発表会では、まず、主催した青森県警の西澤交通部長が挨拶し、「信号に着雪があると事故や渋滞の原因になる。対策を進めて、青森だけでなく日本全体の安全につながる研究にしてほしい」と述べた。
このあと、LED信号機に雪が付着する問題をテーマに研究を進めている機関や大学が、それぞれの成果を報告した。
このうち、地方独立行政法人・青森県産業技術センターの工業総合研究所の担当者は、各企業が開発中のLED信号機の表面に付ける透明なカバー5種類の、雪の付着具合を比較した実験結果を説明した。
そのうえで、熱や振動、それに水をはじく素材など、複数の技術を併用したカバーの開発が望まれることを指摘した。
LED信号機には、「色が識別しやすい」、「省エネ効果がある」などのメリットがあり、全国的に普及が進んでいて、青森県内でも4割以上を占めるようになっている。
しかし、熱を発しないことなどから雪が付着しやすく、雪国では事故の要因になるおそれがあるとして、企業や研究機関が問題を解消するための製品開発を進めている。
出典
『LED信号の雪付着 研究発表』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6084163161.html?t=1487969195064
(ブログ者コメント)
調べてみると、この問題は以前から報じられていた。
以下は、2016年3月5日付で河北新報からネット配信されていた記事。
記事中、雪でライトが真っ白になっている信号機の写真が掲載されている。
着雪で信号の色が見えない-。
安全な交通を阻害しかねない深刻な事態が、青森県内などで発生している。
表面温度が上がらない発光ダイオード(LED)信号機の本格導入で、着雪が解消されない例が増えているためだ。
同県警は大学などと連携し、新しい信号機を研究中。
新年度には公募企業と共同開発に着手し、2017年3月以降の実用化を目指す。
LED信号機は1995年、試験的な導入が始まり、青森県内では既に4割以上が取り換えられた。
表面温度は、旧来の電球式が通常約40℃、点灯時約70℃に対し、LEDは常に20℃前後。
付着した雪が溶けず、県警には「信号機が見えない」などの苦情が寄せられ、警察官がブラシで除去しているのが現状だ。
県警は14年4月、県など5機関と勉強会を開催。
15年度から約2500万円の予算を計上して、研究・開発に当たっている。
これまでに関東学院大(横浜市)などが、雪の付着しない塗料や信号機に付属させる金属ヒーター、振動システムなどの研究に取り組んできた。
今後は実用化に向け、連携に参加する企業を県内を中心に公募し、製品開発を進める予定だ。
県警交通企画課の工藤交通行政官は、「東北の他県など、同じような問題を抱える自治体にも応用できると思う。コストの低い製品を開発できるよう努めたい」と話す。
出典
『<LED信号>着雪で色見えない…解決策探る』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201603/20160305_23010.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。