2018年4月3日6時0分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「多くの車が信号無視を承知で右折する危険な交差点があります」。
大分市の40代女性から特命取材班に、無料通信アプリLINEでメッセージが届いた。
いつ事故が起きてもおかしくないという。
「放置しているのは警察の怠慢では」という女性の言葉を胸に、現場を訪ねた。
平日の午後5時半。
大分自動車道大分インターチェンジにほど近い幹線道路の「金谷迫(かなやざこ)交差点」(大分市)は、帰宅を急ぐ車で混んでいた。
4方向とも片側1車線だが、交差点から市街地につながる市道(高速道路の側道)へ曲がる方向にだけ、右折レーンがある。
危ない!
その右折レーンから、赤信号なのに1台の車が飛び出した。
後続の2台も続く。
まだ曲がりきっていないうちに、直交する市街地方面からは青信号の車が直進。
しばらく見ていると、ひやりとする場面に何度も出くわした。
地元の人に聞くと、この「右折道」は知る人ぞ知る抜け道。
ラッシュ時は混み合うため、信号無視が横行。
前の車が行けば後ろの車も追随してしまう、というケースもあるようだ。
矢印式の右折専用信号を設置できないのか。
大分県警本部交通管制センターのトップ、和田交通管制官の答えは、「今のところ、設置予定はありません」。
警察庁が示す右折専用信号の設置基準は、
「右折車と対向の直進車が多く、通常の青信号では交通をさばけない」
「見通しが悪いなど、直進車と衝突の危険が高い」
など。
金谷迫交差点の場合、混雑するのは朝夕のラッシュ時だけ。
朝夕のみ専用信号を使うという手もありそうだが、「信号はシンプルな運用が原則です」。
運転者の混乱を招きかねないため、認められないという。
予算の壁もある。
県警によると、2016年時点で県内の右折専用信号は237カ所。
そのうち同年に新設された9カ所は国道同士を結ぶ市道の新設に伴う交差点、JR大分駅前へつながる交差点など、昼夜を問わず交通量の多い場所だった。
金谷迫交差点では、今のところ目立った事故もない。
「優先度を考えると…」。和田さんは言葉を濁した。
そう言う県警側も、取材時まで金谷迫交差点で頻発する信号無視を把握できてはいなかった。
今後は、指導や取り締まりを強化するという。
県警交通規制課の中川次席(現大分中央署)は、「パトロールで把握できない交通事情もある。普段道路を使う市民の皆さんが気付いたことはどんどん教えてほしい」と話した。
出典
『赤信号なのに右折する車続出、危険な交差点 知る人ぞ知る「抜け道」に 大分市』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/anatoku/article/405664/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。