2018年4月4日20時29分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前7時50分ごろ、秋田県由利本荘市芦川の日本海沿岸東北自動車道(日沿道)から乗用車が約40m下に転落したようだと、119番通報があった。
この事故で、10~20代の男女計3人が死亡した。
亡くなったのは、秋田市の介護職員Oさん(男性?20歳)、由利本荘市の無職Iさん(女性、17歳)、秋田市のパート従業員Yさん(女性?20歳)。
警察などによると、現場は日沿道の松ケ崎亀田インターチェンジ~大内ジャンクション間。
見通しのよい片側1車線の道路で、中央分離帯はなく、現場付近は道路中央が高さ約65cmのゴム製ポールや高さ約8cmの分離ブロックで区切られていた。
乗用車は対向車線を越えてのり面に乗り上げ、人の侵入を防ぐためのフェンスを越えて下に落ちたとみられる。
国交省秋田河川国道事務所によると、事故現場のすぐ先の橋の前後20mには転落防止のためのガードレールがあるが、のり面は約40°の傾斜があり、車が乗り越えることは想定していないという。
出典
『高速道から乗用車転落、男女3人死亡 秋田・由利本荘』
https://www.asahi.com/articles/ASL443CDNL44UBUB004.html
4月6日16時38分に読売新聞からは、写真とイメージ図付きで、事故時の詳しい状況が下記趣旨でネット配信されていた。
秋田県由利本荘市芦川の日本海東北自動車道高架下の山林で大破した乗用車が見つかり、乗っていた男女3人が死亡した事故で、乗用車が制御不能となった後、空中へ飛び出して落下した状況から、速度超過で単独事故を起こしていた可能性が高いことが5日、県警幹部への取材でわかった。
県警の調べによると、同自動車道上の事故現場の状況から、乗用車は転落するまでの間、中央線上のポールに接触した後、左へ向きが変わり、道路左脇のガードパイプに接触、さらに右側の反対車線へ逸脱していた。
その弾みで、約40°の急斜面となっているのり面に乗り上げ、そのまま転落した。
のり面のブロックに残された接触痕や、その付近の路上のタイヤ痕などから、乗用車は横滑り状態で制御不能となっていたとみられる。
県警で転落現場周辺の状況を調べたところ、山林の上部や中腹には、車体が滑落したような形跡は見られなかった。
車体は、道路脇の転落位置から水平方向に70m離れた場所へ落下しており、のり面がジャンプ台のようになって空中へ飛び出したとみられる。
現場の区間は時速70kmに制限されていたが、スピードが超過していた可能性が高い。
車体からは、他の車との接触や衝突をうかがわせる痕跡は確認されていないという。
県警で車体番号を調べたところ、乗用車はOさんの名義だったことも判明した。
乗用車は黒系のスポーツタイプで、大破した状態で発見されたのは4日午前7時50分頃。
国交省が同自動車道上の事故現場付近に取り付けているカメラには、特徴が似た車が午前4時頃に通過する映像が記録されていたという。
県警は、乗用車との関連を慎重に調べるとともに、死亡した3人の事故直前の足取りや事故原因の特定を進めている。
出典
『のり面ジャンプ台、暴走車が空中に?…3人死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180406-OYT1T50052.html
4月5日11時14分に読売新聞からは、のり面は一般的な車両では上れないほどの急傾斜だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省秋田河川国道事務所によると、乗用車が乗り越えたとみられるのり面は傾斜約40°。
担当者は、「一般的な車両では上ることができないほど急な傾斜だ」と話す。
県警高速隊は、スピードの出し過ぎが事故を招いた可能性もあるとみて、慎重に調べを進めている。
出典
『「上れない」急斜面乗り越え車転落か…3人死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180405-OYT1T50040.html
(ブログ者コメント)
〇記事や図、写真から推察すると、橋にさしかかる直前にセンターポールに接触。
次に左側のガードパイプに接触し、その後、対向車線を横切ってのり面に乗り上げ、ジャンプして橋の下に転落した模様。
〇以前、片側1車線の高速道路センターラインにワイヤーロープが設置されつつあるという情報を紹介したが、ここに設置されていれば、防げた事故だったかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。