2018年9月21日17時38分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮崎市中心部の江平五差路と呼ばれる交差点は、去年1年間に20件の交通事故が発生し、全国の交差点で最も事故が多かったことが、日本損害保険協会の調査で分かった。
江平五差路は、宮崎市中心部を南北に走る片側3車線の国道10号線に市道が交差し、さらにJR宮崎駅方面に向かう別の片側2車線の道路も交わる、複雑な交差点だ。
日本損害保険協会が19日発表した「交通事故多発交差点マップ」によると、去年1年間に江平五差路で起きた交通事故は20件に上り、福岡市の交差点と並んで、全国で最も多くなった。
死亡事故はないが、合わせて20人がけがをしている。
警察によると、江平五差路では「直進のみ」や「左折のみ」など矢印の信号が多いため、隣の車線の車が動き出したのにつられて発進し、前の車に追突する事故が多いという。
ドライバーの女性は、「どの車線を進めば行きたい方向に曲がれるのか分かりにくいので、混む時間帯は遠回りして避けることもあります」と話していた。
事故を減らす決定打となる対策は見つかっておらず、警察は「信号や前の車の動きにいつも以上に注意し、スピードを抑えたり車間距離を広くとったりして、安全運転を心がけてほしい」と呼びかけている。
※以下は音声のみの情報
信号に現れたのは3つの矢印。
右に曲がろうとすると、矢印はすぐに消えてしまう。
(市民インタビュー)
「一番怖いのが右折、時間がないから、あれが一番怖かった」
「方向指示が多いので、通りづらい」
「どの車線に行こうかなというのを前もって考える。間違った車線に入ると進めなくなってしまうので気を遣う」
出典
『日本一危険!宮崎市の五差路』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20180921/5060001824.html
(ブログ者コメント)
映像を見ると、右折の矢印表示が出た、その4秒後には黄色ランプが点灯し、5秒後には右折できなくなっていた。
以下は、グーグルアースによる現場の状況。
(2018年10月19日 修正1 ;追記)
2018年10月18日9時8分に読売新聞から、市や警察などが対策を検討し始めたという、以下の記事がネット配信されていた。
交通事故が多発している宮崎市の「江平五差路交差点」について、国土交通省と宮崎県警、同市が17日、対策の検討を始めた。
日本損害保険協会(東京)が全国の交差点を対象に行った2017年中の人身事故の発生件数調査では、江平五差路は20件で、福岡市東区の交差点と並んで最も多かった。
県警は「追突事故が多い。ドライバーは緊張感を持って運転してほしい」と注意を呼びかけている。
江平五差路は幹線道路の国道10号と三つの市道が交差し、交通量も多い。
宮崎北署交通課によると、12~16年の人身事故の発生件数は9件から16件で推移。
今年は8月末までに13件発生している。
15年には、ドライバーが車線を視認しやすいように色分けした舗装を施したり、左折車と歩行者が同時に交差点に入らないように信号を変えたりした。
17年の人身事故では、追突事故が12件で最多。
左折車と右折車の事故や、左折時に自転車を巻き込む事故もあった。
同課の黒田雄一郎課長は「停車中に前の車が進むと思い込んで追突するなど、漫然運転が原因の事案が多い。車線が複雑で信号待ちが長く、集中力が散漫になっている可能性がある」と指摘している。
17日には、同交差点の交通状況改善に取り組もうと、宮崎市の国交省宮崎河川国道事務所で「国道10号 江平五差路交差点対策会議」が開かれた。担当者8人が出席した。
会議の冒頭、同事務所の神山泰所長が「事故数全国1位は不名誉。関係者で連携し、できる対策はしっかりと行いたい」とあいさつした。
その後は非公開で協議。
同事務所によると、江平五差路の交通状況や発生した事故などを確認した。
今年度内に現地調査や事故原因の分析を行う計画で、会議で対策を協議していくという。
出典
『「日本一危険な交差点」車線複雑、長い信号待ち』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181018-OYT1T50036.html
(2018年12月23日 修正2 ;追記)
2018年12月21日16時59分にNHK宮崎から、すぐにできる対策に着手するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
江平五差路で、路面に表示されている「追突注意」の文字を赤く塗って強調するなど、“すぐにできる”対策がとられることになった。
今回の対策は21日、宮崎市で開かれた関係機関による対策会議で決まったもので、路面に表示されている「追突注意」の文字を赤く塗って強調したり、「追突注意」や「脇見注意」の看板を合わせて8か所に設置したりする。
これらは「すぐに行える対策」として、来年3月までに実施するという。
さらに、ドライバーの不注意だけが原因とは言えない事故も少なくないことから、交差点にビデオカメラを設置して車の動きを調べたうえで、車線や信号の改善など抜本的な対策を取れないか検討するという。
宮崎河川国道事務所の肥川副所長は、「今回の対策で十分とは思わないが、不注意による事故を減らす効果はあるので、できる限り早く実施に移していきたい」と話している。
出典
『汚名返上へ江平五差路に緊急対策』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20181221/5060002428.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。