2018年10月1日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8957/
(2018年10月23日 修正1 ;追記)
2018年10月15日5時0分に琉球新報から、この情報を深堀り取材した記者の思いなどが、下記趣旨でネット配信されていた。
半信半疑ながらもカメラを首にぶら下げ、その瞬間を待っていた。
8月中旬、本島東海岸を走る路線バス。
制限速度50kmの一般道で2回、80kmを超える速度違反を確認した。
始点からバス車内の最前列に陣取った記者は、速度メーターに照準を合わせ、夢中でシャッターを切った。
乗車取材をしたのは、5月に読者から「路線バスが速度超過や急ブレーキを繰り返していて危ない」と情報提供があったからだ。
同僚記者とチームを組んで、取材に当たった。
記事で心掛けたのは、運転手がアクセルを踏まないといけなくなる背景をあぶり出すことだ。
交通違反をセンセーショナルに取り上げるのではなく、公共交通の課題を読者に提起したかった。
そのため、乗車取材だけにとどまらず、バス会社や組合、沖縄総合事務局などに話を聞くのと同時に、乗用車で同じ経路を走行して所要時間を測り、運行時刻表(ダイヤ)が適正かどうかも調べた。
記事は9月下旬、読者から寄せられた情報や疑問を基に、記者が取材して応える「りゅうちゃんねる」として掲載された。
従来の新聞記事の形式とは違う取材過程や記者の感情も盛り込んだ2500字を超える長文だったが、反響は大きかった。
現役の運転手からも連絡があり、「好きで飛ばす運転手はいない」と、記事に同意してくれた。
ただ、実際の取材は難航した。
情報提供はあっても、それが事実かは分からない。
情報の確度を調べるために県警や行政に取材したが、実態はつかめず、約4カ月の取材期間を要した。
取材中、あるバス利用者から言われた言葉が忘れられない。
「新聞がこういうのを取り上げるとは思わなかった」。
新聞は、大切な問題でも取り上げないものもある―。
いつの間にか、読者にこう思われてはいなかったか。
戸惑いながら、「事実があるなら、やりますよ」と答えた。
新聞には、読者の関心事を深掘りし、時には、社会問題として世の中に提示する役割がある。
調査報道の地道な取材が、読者との距離を縮めていくのは間違いない。
報道することで少しでも社会が良くなればと願う一記者として、これからも事実の積み重ねに悪戦苦闘していきたい。
◇ ◇
15日から第71回新聞週間が始まった。
記者は、新聞記事を書く中でどのように現場に向き合い、悩みや葛藤を抱えながら取材を続けているのか。
記事の背景にある思いを紹介する。
出典
『バス速度超過問題 事実積み重ね 苦戦 調査報道 関心事を深掘り』
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-818640.html
(2018年11月24日 修正2 ;追記)
2018年11月22日10時14分に琉球新報から、バス会社はダイヤを変更するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
本島東海岸を走る沖縄バス(那覇市)の路線バスが速度超過で運行をしていた件で、再発防止を打ち出した後の14日夜も同社のバスが速度超過をしていたことが21日、分かった。
14日、東海岸の公道を猛スピードで走るバスを目撃した読者から本紙に情報提供があった。
これに対して同社は、制限速度50km/hの公道で一時、80km/h以上のスピードを出したことを認めた。
同社幹部は本紙に、「再発防止に向け、指導や注意喚起をしてきたが、一部、守らない運転手がいた。指導の在り方を検証したい」と話した。
今回を含め、度重なる速度超過を受け、同社は12月下旬から運行時刻表(ダイヤ)を改正することを正式に決めた。
新ダイヤでは、那覇~名護間を走行する同路線那覇発名護行きの安慶名停留所以降で、所要時間を15~20分程度長くする。
本紙は読者から「本島東海岸を走る路線バスが速度超過を繰り返している」との情報提供を得て、同路線に乗車して速度超過を確認。
沖縄バスも速度超過を認め、ダイヤ改正も含めた再発防止策を講じるとしていた。
沖縄バスによると、14日午後9時55分ごろに、宜野座村と名護市の境界付近の公道を運行するバスが、一時80km/h以上で走行した。
前回本紙が取材した運転手とは別の人だった。
同社は速度超過の理由を「運転手は早く帰宅したいとの意識があった」と説明した。
出典
『沖縄バス12月下旬からダイヤ改正 度重なる速度超過受け』
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-837882.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。