2017年12月12日17時31分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
各地の運輸支局で車検場を運営する自動車技術総合機構は12日、全国17検査場で検査機器の判定基準値の設定を誤ったまま、平成26年10月~29年11月に乗用車やトラック、バイクなど約10万3000台を検査していたと発表した。
軽自動車検査協会も同日、愛知県豊橋市の検査場で26年9月~29年9月に誤った基準値で軽自動車約4万5000台を検査したと発表した。
過去の統計から、誤って適合と判定した台数を、機構は約6000台、協会は約230台と推定。
前照灯試験機などで、納入時から設定を誤るなどしていたという。
対象車両の使用者にはダイレクトメールを送り、無料の確認検査を実施する。
機構と協会は、「車両の安全は直ちに損なわれない」などとしているが、本来よりハイビームが下向きになっていたり、横滑りしやすい状態になっていたりする可能性などがある。
出典
『誤基準値で計14万8千台検査 6千台超が車検不適合恐れ』
http://www.sankei.com/affairs/news/171212/afr1712120047-n1.html
12月12日18時27分に共同通信からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
不具合のあったヘッドライトの向きやブレーキの制動力を調べる機器を使って検査し、自動車約10万3000台を適合と判定していた。
メーカーから機器を納入した時点でプログラムに不備があった他、修理した際に設定ミスがあった。
出典
『自動車6千台に検査ミス恐れ 無償で再検査呼び掛け』
https://this.kiji.is/313246194111366241?c=39546741839462401
以下は、12月12日付の自動車技術総合機構プレスリリース。
https://www.naltec.go.jp/topics/fkoifn0000005s79-att/fkoifn0000005s8g.pdf
以下は、12月22日付の軽自動車検査協会プレスリリース。
https://www.keikenkyo.or.jp/notice/2016/attached/0000014947.pdf
今年3月には、本事案に関するものだと思われるが、以下の記事もネット配信されていた。
(2017年3月3日20時16分 毎日新聞)
自動車の車検でブレーキの強さを検査する機器の基準値が誤って低く設定され、2014年1月以降だけで、全国で約158万台が車検に合格していたことが分かった。
国はこのうち、実際にブレーキが基準を満たさないのは2万1400台程度と推定。
誤った設定値でも一定の安全を保つレベルのため、ただちに問題はないとしているが、希望者には無料で再検査を受け付ける。
出典
『車検ミス ブレーキ誤設定 全国158万台が再検査対象』
https://mainichi.jp/articles/20170304/k00/00m/040/079000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。