2017年12月12日16時21分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
酒を実際に飲み、体内に残るアルコール量や運転に及ぼす影響を調べる・・・。
こんな実験が9日、岡山市で行われた。
被験者は男性22人。
飲酒後の検査結果によると、6時間経過しても、酒気帯び運転の摘発基準となる呼気1リットル中0.15mg以上のアルコールが検出された。
忘年会シーズンを迎え、専門家は、飲酒翌日の“残存アルコール”への注意を呼び掛けている。
交通関連機器製造会社のマイクロメイト岡山(岡山市北区)に地域住民や岡山操山ライオンズクラブの会員らが集まり、午前10時45分、実験をスタートさせた。
90分間飲み放題で、同じ量のアルコールが入った飲み物(ビール500mℓ、焼酎110mℓなど)を飲み干すごとに、お代わりを受け取るルール。
いつ、何を飲んだかを書き留め、アルコール摂取量を確認する仕組みだ。
飲酒終了時刻の午後0時15分、被験者1人当たりの飲酒量はビール2~5杯分。
最初の呼気検査では、アルコールが呼気1リットル中0.15mg以下の人はゼロ.
終了2時間後になっても、17人が0.15mgを上回っていた。
会場には、この間、車の模擬運転席が用意され、画面に表示される合図に従い、ハンドルやブレーキを操作する試験が行われたが、被験者の反応は一様に鈍い。
飲酒から4時間。ビールとハイボールを2杯ずつ飲んだ男性(38)は数値が0.08mgまで低下し、「(アルコールが)抜ける時間は想像通り」。
一方、焼酎水割り4杯を飲んだ男性(43)は0.38mgと、なかなか下がらず、「これほど残っているなんてびっくり」。
6時間後の最終検査で基準値オーバーは2人だったほか、1人が0.1mgだった。
ビールと日本酒を計4杯飲み、0.15mgとなった男性(73)は、「数値と自分の感覚の間に大きな差があった。お酒と上手に付き合いながら安全運転を心掛けたい」と話した。
実験結果の分析を担う川崎医療福祉大の金光義弘名誉教授(交通心理学)は、「6時間経過しても、アルコールが体内に残っている人は確実にいることが実証された」と強調。
「『夜に酒を飲み過ぎると、翌朝、車に乗ってはならない』という自己抑制を働かせてほしい」と訴えている。
実験は、福岡市で飲酒運転の車に追突されて幼児3人が死亡した事故を受け、マイクロメイト岡山などが2006年から毎年実施。
結果は、翌年の交通心理学会で発表している。
出典
『アルコールいつまで残るか実験 岡山で22人、6時間後も検出』
http://www.sanyonews.jp/article/640061/1/
(ブログ者コメント)
〇HPによれば、「マイクロメイト岡山」は交通安全教育関連機器の販売及び研究・開発や交通安全教育コンサルティングなどを行っている会社。
今回報道された実験は、交通教育ソリューション事業の一環として行われている模様。
http://www.mmo-co.com/sd/index.html
〇飲酒後に体内からアルコールが抜けるまでの時間については、過去に本ブログでも紹介スミ。
2017年10月10日掲載
『2017年10月3日報道 アルコールの摂取量と消失までの時間はほぼ比例、体重60㎏の成人男性だと日本酒1合で3~4時間が目安、警察庁は深酒翌日の運転は控えるよう注意喚起 (修正1)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7656/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。