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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201712131751分に日テレNEWS24(中京テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

12日朝に発生したJR東海道線の列車緊急停止トラブルについて、JR東海は13日、トラブルの原因は愛知県幸田町の幸田駅構内の電車線の仮設工事で付けられたボルトが破損したことによるものと発表した。

 

ボルトが破損したことで鋼材が垂れさがり、そこを通過した列車のパンタグラフに接触したという。

 

幸田駅を出た列車は、そのまま約60km走行。

その間、運転士はトラブルに気づかず、走り続けた。

 

別の車両で岐阜発名古屋行きの快速列車の運転士が、同県清須市の枇杷島駅を出た直後に異音を感じたため緊急停止ボタンを押し、車両を停止させた。

 

周辺車両も止めたため、約4000人が車内に閉じ込められ、その後、最寄り駅などにたどり着くため、線路上を歩く事態となった。

 

東海道線は、トラブルから9時間半を経過した午後5時半に復旧。

JR東海によると、運休した列車は上下線で182本となり、約7万4700人に影響したという。

 

出典

JR東海道線トラブル、原因はボルトの破損

http://www.news24.jp/nnn/news86237308.html 

 

 

12132217分に毎日新聞からは、ボルト破断の状況に関し、下記趣旨のやや詳しい記事がネット配信されていた。

 

JR東海は13日、幸田(こうだ)駅構内下り線の架線周辺に取り付けていたボルトの破断が原因と発表した。

早朝の冷え込みが影響した可能性があるという。

 

同社によると、11日に幸田駅周辺で線路上方にある架線の電気供給方式などを変更する工事を行い、架線は仮設の鋼材(長さ72cm、重さ7kg)でつり下げられていた。

 

ところが12日未明に、この仮設鋼材を固定するボルト(直径16mm)が破断し、一部鋼材が逆に架線にぶら下がる形になったという。

 

そこを通過した電車が鋼材と接触し、電車4台で計9基のパンタグラフを損傷させた。

 

特に3台目の電車の損傷が激しく、名古屋~枇杷島間を走行中、約3kmにわたって、変形したパンタグラフが架線をつるす金具などを次々に壊したという。

 

JR東海は、当初、名古屋駅周辺のトラブルとみて調べたが原因は分からず、その後、大垣駅や岐阜駅を折り返して上り線を走行中の電車3台でもパンタグラフの損傷が見つかった。

駅のホームを写すビデオなどをチェックし、ようやく幸田駅での接触が判明した。

 

ただ、ボルトが破断した正確な原因は分かっていない。

 

出典

『東海道線不通 ボルト破断が原因 幸田駅周辺の架線』

https://mainichi.jp/articles/20171214/k00/00m/040/157000c

 

 

12131437分に朝日新聞からは、破断したボルトの写真や取り付け状況の模式図付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

名古屋~枇杷島間の約3kmにわたり、架線をつるす「ハンガー」と呼ばれる部品が162本壊れていた。

 

パンタグラフが破損した列車4本は、いずれも豊橋発の下り線で、幸田駅を通った際に損傷した可能性が高いという。

 

4本目の列車のパンタグラフが名古屋駅付近で大破し、ハンガーを引っかけながら走ったとみられる。

 

出典

『鋼材がパンタグラフと接触か JR東海道線架線トラブル』

http://www.asahi.com/articles/ASKDF3V2HKDFOIPE00K.html 

 

 

1213日付の中日新聞夕刊紙面には、事故時の状況に関し、下記趣旨の記事が掲載されていた。

 

JR東海によると、幸田駅の下り線では、列車に電気を送る電線の吊り下げ方法を変える工事中で、仮設の部品で電線などを吊っていた。

 

鉄のボルト1本が折れ、長さ70cm、重さ7kgの棒状の部品1つが、本来よりも低い位置に垂れ下がった。

 

12日早朝の現場付近の温度は1℃。

低温で電線が縮み、ボルトに力が加わって折れたとみている。

 

現場付近を通過した4つの列車のパンタグラフが相次いで変形。

変形したパンタグラフが名古屋~枇杷島間の電線を吊る設備にぶつかり、破壊した。

 

 

 

(2018年2月12日 修正1 ;追記)

 

201821092分に読売新聞から、ボルト穴の形状が標準品と違っていたという、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

JR東海は9日、通常とは違う形状の鋼材を使ったため、固定するボルトが破断したことが原因だったと発表した。

 

発表によると、鋼材は電線をつり下げるために架線に設置され、長さ約72cm、幅約8cm。

通常は、ボルトを通す穴が丸形(直径18mm)のタイプを「標準品」として使っているが、施工業者は用意していなかったとして、穴が長方形(縦45mm、横18mm)のもので代用した。

 

ボルトは2か所で鋼材を固定。

一方が長方形の穴だったためボルトが列車の振動などで上下に動きやすくなり、破断につながったという。

この結果、鋼材が外れ、パンタグラフを傷つけたとみられる。

 

出典

『東海道線運休、架線工事で異形の鋼材使用が原因』

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180210-OYT1T50042.html

 

 

29192分にNHK東海からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

本来使うべき鋼材とは違う形状の鋼材を使っていたことがわかった。


その結果、列車の震動や寒さも加わって、鋼材を固定していたボルトに想定を超える負荷がかかってボルトが破損し、鋼材が垂れ下がり、パンタグラフなどの損傷につながったという。


JR東海では、同様の工事の際に使うべき鋼材の形状について、これまで明確な規定を設けていなかったとして、「今後は適切な鋼材の使用をルール化して徹底し、再発防止につなげたい」としている。

 

出典

東海道線架線トラブル 原因判明

https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20180209/5153501.html

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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