2018年7月9日21時1分にNHK岡山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岡山県内では、LPガス事業者が保管していたガスボンベが、近くを流れる川からあふれた水で押し流される被害が相次いでいたことがわかった。
岡山県内のLPガス事業者でつくる岡山県LPガス協会などによると、高梁川や小田川の水があふれた影響で、7日から8日にかけて、矢掛町にある「備中ガス」や、いずれも高梁市の「全農岡山県本部LPガス貯蔵所」と「備北液化ガス販売」で、保管していたガスボンベ、合わせて1400本が押し流されたという。
協会によると、9日午後5時までに瀬戸内海などで、およそ240本を回収したということだが、一部の家庭に置かれたガスボンベも押し流された可能性があるということで、協会は、ガスボンベを見つけた場合は、すみやかに地元の消防に報告するとともに、触らないよう、呼びかけている。
出典
『大雨でガスボンベの流出相次ぐ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20180709/4020000678.html
7月13日付で愛媛新聞からは、流出元は不明で一般家庭かもしれないが、愛媛県でもボンベが流されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛媛県LPガス協会は、豪雨で流出しているLPガスボンベを、むやみに触ったり移動させたり、周辺で火気を使用したりしないよう、注意を呼び掛けている。
県協会は、ガスボンベが河川や海岸などに漂着しており、現時点で二次被害リスクが残存している可能性は低いとしながら、発見したら県協会まで連絡するよう要請している。
また、浸水したガス施設は、配管や機器内に水や泥がたまっている可能性があり、使用再開前にLPガス販売店に連絡し点検を受けることや、ガス臭いと感じたときは直ちに使用を停止し販売店に連絡するよう、呼び掛けている。
出典
『愛媛豪雨災害 「ガスボンベ触らないで」 県協会が注意呼び掛け』
(ブログ者コメント)
報道がブログ者の目に留まらなかっただけで、岡山、愛媛以外の府県でも、ボンベが流出している可能性がある。
(2018年7月19日 修正1 ;追記)
2018年7月17日6時11分にYAHOOニュース(読売新聞)から、岡山と愛媛で流出したボンベの大半が回収されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
西日本豪雨では、岡山、愛媛両県の被災地で引火性のLPガスボンベ約2400本が川や海に流失し、業者や海上保安部が回収に追われている。
大半が回収され、引火や爆発の事故は起きていないが、土砂崩れの現場で埋まっている可能性もあり、経産省が注意を呼びかけている。
岡山、愛媛両県のLPガス協会によると、岡山県では高梁川とその支流が氾濫し、高梁市と矢掛町にあるガス事業者の敷地内から、計約1400本のボンベが押し流された。
約800本が流された事業所の従業員は、「これまで浸水したことはなかった」と語った。
愛媛県では、大洲市の肱川があふれ、約1000本が流失。
瀬戸内海を挟んで対岸の山口県の沖合で見つかったボンベもあり、第6管区海上保安本部(6管)が数10本を回収した。
河口や海上の捜索で、16日までに2200本以上を回収したが、海上のガスボンベが船にぶつかれば爆発したり船が破損したりする可能性があるため、6管が注意を呼びかけている。
岡山県LPガス協会の山田専務理事は、「ガスが漏れても屋外ではすぐに薄まるが、火の気は禁物。ボンベを見つけたら、協会や業者に伝えてほしい」と話す。
土砂崩れの現場では、重機で土砂を撤去する際、気付かずにボンベを破損させる恐れがある。
経産省によると、2府4県の計15戸でボンベの埋没が確認された。
広範囲で土砂災害が起きた広島県では、さらに多くのボンベが埋まっている可能性があり、県LPガス協会は、破損した場合はボンベから離れ、協会に知らせるよう求めている。
出典
『ガスボンベ海流出、200本が未回収…爆発注意』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180717-00050002-yom-soci
7月17日21時1分に山陽新聞からは、岡山県高梁川流域で流出したボンベはほぼ回収されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西日本豪雨により高梁川流域で流出したLPガスボンベが、17日までに1411本回収された。
高梁市などのガス事業所から流れたボンベはほぼ回収されたとみられるが、水没した民家からも流出した可能性があり、関連事業者がパトロールを続けている。
岡山県LPガス協会によると、6日以降、高梁市内2カ所と矢掛町内1カ所の充填・貯蔵設備が冠水し、空容器を含め計約1400本が流出した。
一部は笠岡市の北木島などに漂着していた。
民家のボンベは鎖で固定しているものの、2階まで水没した倉敷市真備町地区などでは外れて流された可能性もあり、今後も、会員が高梁川水系の中州などを見回る。
同協会によると、ボンベにはガス漏れを防ぐ安全バルブやバルブを保護する鉄製プロテクターが付いている。
ただ、復旧作業中の重機が接触した場合など、重大事故の恐れがあり、「容器を発見したらすぐ、協会や消防に連絡を」と呼び掛けている。
出典
『流出LPガスボンベほぼ回収 高梁川流域のパトロールは継続』
http://www.sanyonews.jp/article/752673
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。