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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2018712日に山陽新聞から、被災状況の概要が下記趣旨でネット配信されていた。 

 

岡山県内で11日午後8時までに、新たに3人の遺体が見つかった。

県によると、いずれも浸水被害が大きかった倉敷市真備町地区で発見され、県内の死者は計57人、同地区では計49人となった。

確認できた年齢は60~92歳で、多くは高齢者とみられる。

行方不明者は計18人。

浸水被害は約4600棟。

 

・・・・・

 

出典

『西日本豪雨で岡山県死者57人 倉敷・真備で4600棟浸水被害』

http://www.sanyonews.jp/article/749469 

 

 

791839分に読売新聞からは、川が溢れた原因はバックウオーター現象だったなど、下記趣旨の記事が写真と地図付きでネット配信されていた。

 

真備町で被害が拡大した背景について、専門家は、高梁川の増水で支流の水が流れにくくなる「バックウォーター現象」が堤防の決壊を誘発したと指摘する。

 

国交省によると、高梁川の支流・小田川などで、少なくとも計3か所の堤防決壊が発生し、広範囲にわたる浸水の原因となった。

 

現地調査した岡山大の前野詩朗教授(河川工学)によると、高梁川と小田川の合流点の下流は、川幅が狭く、湾曲し、水が流れにくい「ボトルネック」になっている。

 

今回の豪雨では、高梁川の水位が合流点付近で急激に上がり、傾斜が緩やかな小田川の水が流れにくくなって水位が上昇。

高馬川など小田川の支流の水位も上がり、堤防が次々に決壊した。

 

前野教授は、「高梁川の水位上昇の影響がドミノのように支流に広がり、水位が高い状態が長時間続いた」と推測する。

 

国交省によると、小田川では1970年以降、大規模な浸水被害が5回発生。

72年7月の大雨でも堤防が決壊し、2000戸以上が床上浸水する被害が出た。

 

国交省は、高梁川と小田川の合流点を、現在より4.6km下流に変更し、洪水時の小田川の水位を低下させる河川改修を計画。

今秋に着工し、2029年頃をめどに完成させる予定だった。

 

前野教授は、「今回の水害は、過去と比べても最大級」とした上で、「付け替え工事が完成していれば、被害を回避できた可能性は十分ある」と話す。

 

出典

「バックウォーター現象」で支流の水位急上昇か

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180709-OYT1T50022.html?from=ycont_top_txt 

 

 

792255分に毎日新聞からも、同趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。

 

真備町地区で起きた浸水被害について、支流の小田川が本流の高梁川に合流する際に水がせき止められる形となる「バックウオーター現象」が起き、水位が上昇した小田川の堤防が決壊した可能性があることが国交省への取材で分かった。

 

小田川は以前から水が流れにくく、氾濫の危険性が高いことで知られ、国が来年度から10年かけ、合流地点を移して水位を下げる工事に着工する予定だった。

 

国交省によると、小田川は合流地点から上流に3.4kmで100m、同6.4kmで50mにわたって決壊した。

 

高梁川は合流直後に大きく湾曲し、川幅が狭い箇所もあって、水位が高い。

支流がせき止められる形となるうえ、小田川は勾配が緩いため流れが遅く、合流が阻害される「バックウオーター現象」が起きやすいという。

 

今回の豪雨で高梁川の水位が押し上げられ、小田川の水位も上がり、堤防の決壊につながった可能性がある。

 

出典

『豪雨 倉敷・真備の堤防決壊、「バックウオーター現象」か』

https://mainichi.jp/articles/20180710/k00/00m/040/105000c

 

 

711日付で毎日新聞東京版(夕刊)からは、対策工事は地元の意見をまとめきれなかったため遅れていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

・・・・・

 

1級河川・高梁川と支流の小田川に囲まれた真備町地区は、洪水に悩まされてきた。

 

1972年には、流域の住宅約7300戸に浸水。

227戸が全半壊し、死者・行方不明者は15人に上った。

 

住民は半世紀にわたり、高梁川と小田川の合流地点を下流部に付け替えるよう、改修工事を国に要望してきた。

 

ただ、県は長年、地元の意見をまとめられず、工事計画はこう着状態になった。

 

・・・・・

 

出典

『西日本豪雨 「水害危険」訴え無念 真備、来年度に河川改良 岡山・倉敷』

https://mainichi.jp/articles/20180711/dde/041/040/036000c 

 

 

711747分に産経新聞westからは、町の中核病院では屋外の緊急用発電機が使い物にならなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

面積の約3割が浸水した真備町地区の「まび記念病院」(80床)は周囲から孤立し、機能不全に陥った。

 

水位が上昇する中、地域医療を担う存在として、看護師が夜通しで患者をケア。

医師が運び込まれてきた避難者を手当てした。

 

水は既に引いたが、再開の見通しは立たないままだ。

 

7日朝、病院の周囲に押し寄せていた濁流が玄関の自動ドアを吹き飛ばし、1階ロビーになだれ込んだ。

のみ込まれた待合所の椅子や机が壁にぶつかって異様な音を立て、渦巻き状に旋回した。 

病院の入沢事務部長は、吹き抜けの2階からぼうぜんと眺めていた。

水は1時間ほどで2mの高さまで迫り、やがて完全に停電。

屋外に設置された緊急用の発電機も使い物にならなかった。

 

・・・・・

 

出典

『濁流押し寄せ病院、機能不全に 発電機壊れ、廊下に患者…まるで野戦病院 倉敷市真備町』

http://www.sankei.com/west/news/180711/wst1807110011-n2.html

 

 

 

    (2/2へ続く)

 

 


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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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