2018年7月7日22時43分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前4時半ごろ、笠岡市茂平、自動車部品メーカー「H工業」の本社工場に土砂が流入し、作業員6人が生き埋めになった。
消防などが救助に当たったが、57歳と43歳の男性従業員の死亡が確認された。
工場は24時間操業で、当時は夜勤の従業員60人が駆動系部品などを製造しており、6人は1グループで作業していた。
7日未明に土砂や倒木が流れ込み、機械設備が押し倒されて板金部品や備品が地面に散乱した。
Sさんは入社以来、本社工場一筋。
会長(66)は、「高卒で私が採用した人。早く見つかってほしい」と無事を信じて待ったものの、夕方に心肺停止の状態で見つかった。
命に別状がなかった4人とともに、Sさんに先駆けて見つかったYさんについては、「まじめで信頼できる人物だった」と、言葉を詰まらせた。
出典
『工場土砂崩れで生き埋め2人死亡 笠岡・ヒルタ工業で夜勤作業中』
http://www.sanyonews.jp/article/747240
(ブログ者コメント)
〇7月8日付の中国新聞ネット配信記事には、崩れた裏山の写真が掲載されていた。
それによると、こんもりした裏山の中腹付近が、えぐり取られたように崩れている。
『笠岡・井原で3人死亡 土砂流入』
〇7月10日付の毎日新聞によれば、岡山県には6日夕方から7日午後まで、大雨特別警報が発令されていた。
『西日本豪雨(その1) 「想定外」の被害拡大 同時多発で混乱』
https://mainichi.jp/articles/20180710/ddm/003/040/105000c
総社市のアルミ工場と同様、特別警報が出たからといって、すぐに工場の操業を止めるわけにはいかなかったのかもしれないが、関係者の方にとっては、悔やんでも悔やみきれない結果になってしまった。
〇常日頃、危険予知活動している事業所も多いと思うが、今回事例の横展開として、普段の作業以外、事業所が土砂崩れや浸水などの自然災害で被害を受ける可能性について危険予知するのも、有用ではないかと考える。
危険予知活動のマンネリ防止にもなることだし・・・。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。