2020年9月28日17時43分にYAHOOニュース(CBCテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東洋紡の工場で起きた火災。
死傷した3人は、消火活動にあたっていました。
27日夜、撮影された映像には、燃え上がる赤い炎が。
黒煙も立ち上がる中、爆発が起きたのでしょうか、火の勢いが増していきます。
火事があったのは、27日午後9時過ぎ、愛知県犬山市木津の化学繊維メーカー「東洋紡・犬山工場」で、「煙が見える」と工場の守衛から消防に通報がありました。
火は、およそ11時間後に消し止められましたが、鉄筋2階建ての工場が燃えたほか、従業員の高橋さん(男性、55歳)と町方さん(男性、37歳)が一酸化炭素中毒で死亡、34歳の男性従業員も喉に軽いやけどをしました。
「(爆発の)音は、結構大きな音だった。ボーンという。すごい衝撃があって、家も揺れてシャッターもガタガタと揺れた」
「和室の障子が、27日の地震よりガタガタと揺れた」
(近隣住民)
工場から数百メートル離れた所にいた人も爆発音を聞いていました。
会社によりますと、火元の建物は、24時間稼働で食品などを包装するフィルムを作っていましたが、合成樹脂を熱処理して伸ばす機械の周辺から火が出たということです。
東洋紡によりますと、高橋さんと、けがをした男性が、火災が起きた時のマニュアルに従い初期消火をしていた所に、町方さんらが応援に入りましたが、死亡した2人は煙に巻かれるなどして逃げ遅れたということです。
「2年前にも敦賀の工場でも火災事故があった。火災や事故が起こった時にはどう対応をすべきかマニュアル化してそれを従業員に徹底していた。基本的な動作としては、逃げることが最優先」(東洋紡 渡邉副社長)
火が出たフィルム製造機は、30年ほど使用していて、機械を止めて清掃し、ふたたび生産に入ろうとしていたところ火災報知機が鳴ったということです。
建物内にまだ熱がこもっていることから、警察と消防は、29日以降、実況見分し出火原因を調べる方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2496d2879793c8532bf4b238205efffac31abc56
9月28日9時57分に朝日新聞からは、初期消火として消火器で消そうとしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高橋さんと町方さんは、自動火災報知機が作動したことから、消火のために現場に向かったとみられる。
工場側の説明では、従業員は消火器で消そうとしたが、黒煙が広がり、初期消火を断念して消防へ通報したという。
亡くなった2人は火災現場に最も近い建物の出入り口付近で消防隊に発見されたという。
https://www.asahi.com/articles/ASN9X3586N9XOIPE001.html
9月28日19時59分にNHK東海からは、機械の電源は入っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
夕方、東洋紡の渡邉副社長が現地で会見を開き、建物では食品を包装するフィルムを製造していて、合成樹脂を熱処理して引き伸ばす機械から煙が出たと話したうえで、機械は当時電源は入っていたものの、清掃のためいったん稼働を停止した状態だったと説明しました。
さらに高橋さんは、勤続30年のベテランで、当時、煙が出た機械の清掃作業を終えて再稼働の準備を、また町方さんは、勤続15年の中堅社員で、隣の生産ラインで作業をしていたということで、火災時の対応マニュアルに従って初期消火を行おうとしたものの、勢いの強い煙に巻かれたということです。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20200928/3000013067.html
(ブログ者コメント)
〇以下は、CBC映像の3コマ。
〇機械から煙が出たら消火器を使って初期消火する。
これは一般的な対応だ。
マニュアルで、そのように定めている事業所も多い。
それなのに、なぜ2人も死亡したのだろう?
初期消火にこだわりすぎた、ということだろうか?
それとも薄っぺらいフィルムが近くにあったため瞬時に火災が広がった、ということだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。