2021年11月22日19時23分にYAHOOニュース(ABCテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月22日、大阪市此花区で約3200軒の停電が発生し、USJではジェットコースターが地上35メートルの地点で緊急停止しました。
関西電力送配電は、鉄塔の修繕工事のために一部の送電線を停止した際に、何らかの理由で変電所の大規模停電を防ぐ装置が作動し、此花区内で小規模な停電が起きたと説明していました。
その後、原因究明を進めたところ、送電を停止した瞬間に残る電圧が想定より大きく、大規模停電防止装置が作動してしまったことがわかったということです。
関西電力送配電は、今後、同様の工事の際には停電防止装置の機能をストップさせた上で作業に当たることで、再発防止に努めたいとしています。
なお、停電防止装置は送電線1系統ごとに設置されているため、1つの機能を止めても大規模停電時には他の装置が作動するため、問題はないということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/27a6c7b5e17fa4768c70dba5c75b30463e4d94ad
※2021年11月22日付で関電送配電社HPには、周波数低下リレーが動作したなど、下記趣旨のプレスリリースが掲載されていた。
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今回の停電は、鉄塔の修繕工事(塗装作業等)をするため、停電箇所とは別の送電線を停止した際に、酉島変電所(大阪市此花区)に設置している周波数低下リレー※2が動作し、酉島変電所からの送電を停止したものです。
※2:発電機の保護や電力系統の安定化の為に、周波数低下および電圧の有無を検出し自動的に発電設備やお客さまを電力系統から切り離す(送電停止する)装置のこと。
今回のような送電停止作業の際には、送電線にかかる電圧がなくなるまでの間に「周波数低下リレーが動作する水準(以下、「動作水準」)の残留電圧」が発生する可能性があることは認識していましたが、3相※3すべてにおいて発生することはないものと考えていました。
そのため、送電停止時に3相のうち、いずれかに動作水準の残留電圧が発生したとしても、その他の相の電圧が動作水準以下となれば、周波数低下リレーが動作しない仕組みを設けていました。
しかしながら、今回、データ解析により分析を行ったところ、線路が電力系統から切り離され、送電が停止されるタイミングによっては、3相すべてにおいて動作水準の残留電圧が発生することが確認され、今回の停電においても同様の事象が発生したことから、周波数低下リレーが動作したものと考えています。
※3:3つの電線で電気を送る方法。
再発防止対策として、今後、同様の作業を行う際には、残留電圧により周波数低下リレーが動作する可能性があることを考慮し、周波数低下リレーの機能を停止したうえで送電線の停止操作を行うことといたします。
https://www.kansai-td.co.jp/corporate/press-release/2021/1122_1j.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。