2021年11月24日18時15分に産経新聞から下記趣旨の記事が、ドア取っ手の写真付きでネット配信されていた。
富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)は24日、10代の女性客2人が乗車する大観覧車のゴンドラのドア、鍵を閉め忘れ、ドアが開いたままの状態で1周させるトラブルが起きたと発表した。
乗客のけがや落下物はなかったものの、ゴンドラが高さ50メートルまで上昇する中のトラブルで、会見した岩田社長は、「乗客の方に極めて怖い思いをさせるなどし、おわびします」と謝罪した。
本来は、ゴンドラに客が乗り込んだ後、係員がドアを外から閉め、鍵をかけるが、今回、係員がその場を離れてしまったという。
発覚後、その係員にヒアリングしたものの、パニック状況となっており、会社として、なぜ今回の事故に至ったかは把握ができないという。
今回の事故を受け、安全にかかわる設備点検や営業マニュアルの再確認が取れるまで、大観覧車の営業を停止する。
このほか、安全点検が終了するまで、観覧車以外の7つのアトラクションも営業を停止することを決めた
ハイランドでは、ジェットコースター「ド・ドドンパ」の乗客で人身事故が相次いでいるため、大学教授などの専門家による第三者委員会による総合的な安全対策を進めるなど、信頼回復に向けた取り組みを進めていた。
https://www.sankei.com/article/20211124-IVQLITSATJPSJDGKK4JA5IIMQM/
11月24時20時41分に毎日新聞からは、ドアを閉めた後に施錠しなかった場合は安全ブザーが鳴るが、今回はドアを閉めていなかったため鳴らなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、午前9時55分ごろ、大観覧車が約12分かけて1周し終え、停車位置で止まったところ、降車担当の係員がドアが全開になっていることに気付いた。
乗客がゴンドラ内のベンチに座ると乗車担当の係員がドアを閉め、外側から施錠して発車する仕組みになっていたが、乗客からの聞き取りでは、乗車係は閉めずに、そのまま立ち去ったという。
乗車係は気が動転しており、同社の聞き取りに応じられない状態だという。
大観覧車の32基のゴンドラには、シートベルトはない。
ドアを閉めていなかったゴンドラは4人乗りだった。
ドアを閉めた後に施錠しなかった場合は安全ブザーがなるが、閉めていなかったため、ブザーは鳴らなかった。
今後は、乗客が異変に気付いた時は緊急停止するシステムを取り入れるという。
大観覧車は1995年に導入され、2009年にもドアを閉めた後に施錠し忘れた事案があり、安全ブザーを導入した。
岩田社長は、「ヒューマンエラーは常に起こる可能性があることを従業員に徹底させ、再発防止に努めたい」と述べた。
https://mainichi.jp/articles/20211124/k00/00m/040/132000c
11月24日21時6分に朝日新聞からは、乗車係、降車係、交代要員の3名ともに気付かなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、同日午前9時55分ごろ、10代の女性客2人がゴンドラに乗車した際、係員が扉を閉め忘れたまま持ち場を離れたという。
ゴンドラは、そのまま約12分かけて1周。
戻ってきた際に係員が扉が開いていることに気づいたといい、利用客は「自動で閉まると思っていた」と話しているという。
観覧車には乗車係、降車係が各1人と交代要員1人の計3人が配置されているが、いずれも気づかなかったという。
https://www.asahi.com/articles/ASPCS6QP2PCSUTIL03Y.html
(2022年2月28日 修正1 ;追記)
2022年2月25日21時1分に毎日新聞からは、順番待ち男児の危険行為対応に追われドアを閉め忘れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富士急ハイランドの乗客に骨折などの負傷が相次いだ問題で、安全管理体制などを調査している第三者委員会が25日に記者会見した。
21年11月に発生した、客2人が乗った大観覧車(高さ約50メートル)でゴンドラ1基のドアが全開の状態で1周した事案では、ドアを閉めなかったゴンドラの乗客の後に順番待ちしていた親子の男児に、ホームと待ち列を区切る鎖にぶら下がるなどの危険行為があり、係員が対応に追われドアを閉め忘れたことが判明した。
第三者委は「単なるスタッフのミスとしてとどめるべきでない」などと指摘し、担当者の人数や役割分担の再検討などを求めた。
https://mainichi.jp/articles/20220225/k00/00m/040/324000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。