2021年11月26日16時32分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
茨城県日立市の職員が草刈り機で除草作業中、跳ねた小石が走行中などの自動車に当たって損傷させる事故が立て続けに3件起きていたことが、市への取材でわかった。
人的被害はなかったが、市の損害賠償額は3件で84万8382円に達している。
3件の事故は、9月7日から10月18日までの約1か月の間に起きた。
いずれも、市道わきや公共施設敷地で除草作業をしていたところ、草刈り機が地面の小石を跳ね上げ、駐車や走行していた車にぶつかり、ガラスや車体を損傷した。
9月7日の事故では、中学校敷地で用務員が草刈り中、飛び散った小石が30~40メートル離れた中里交流センターに駐車していたタクシーのガラスを破り、市はレンタカー代を含め約62万円を支払うことになった。
走行中の車のフロントガラスを突き破った事故もあった。
草刈り作業の際に縦横約1メートルの防護柵を設置していたケースもあったが、小石は柵を超えて飛び散ったとみられる。
市によると、数年前までは年1回程度、同様の事故が起きていたが、短期間で3件が続発したのは想定外だという。
市は、防護柵を拡張するなど再発防止に取り組むことにしている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211126-OYT1T50082/
(ブログ者コメント)
〇関連情報調査結果、同じ茨城県つくば市での石はね事例も見つ
かった。
(2021年5月18日 NEWSつくば)
つくば市は17日、市有地の同市小田、国指定史跡小田城跡で、市の委託業者が草刈り機3台で草刈り作業中、小石が跳ね、近くの民家の窓ガラスを破損する事故が発生したと発表した。
同市では12日にも、同市平沢、平沢官衙(かんが)遺跡歴史ひろばで、業者が芝刈り機で作業中、小石が跳ね、散策していた女性が頭部にけがを負う事故が発生したばかり。
五十嵐立青市長が安全対策を徹底すると表明した矢先だった。
市文化財課によると、小田城跡で、15日午前8時から午後5時まで、委託業者の作業員5人がハンドガイド式草刈り機1台と肩掛け式草刈り機2台を使用して草刈りをした際、小石が跳ね、民家1階の窓ガラスに当たった。
ガラスは表面が破損し、直径2センチくらいくぼんだ状態になった。
5人の作業員のうち3人が機械で草刈りをし、1人が周囲を監視、1人が刈った草を集める作業をしたが、石跳ね事故を防止する衝立(ついたて)やフェンスなどは使用していなかった。
小田城跡で作業をした業者は、平沢官衙遺跡とは別の業者だという。
17日、民家の住民から連絡があり分かった。
同日、業者が現地確認し、住民に謝罪、破損した窓ガラスを補償することを伝えた。
五十嵐市長は、「先日の事故を受け、全委託事業者に注意喚起及び飛び石防止等の安全対策を徹底していたところ、再びこのような事故が発生したことを深くお詫びします。再度このような事故を起こすことのないよう指導を徹底し再発防止に努めます」とするコメントを発表した。
石跳ね事故が相次いで発生したことを受けて、市は、草刈り作業の仕様書を全庁的に見直したいとしている。
https://newstsukuba.jp/31880/18/05/
〇本ブログでは草刈り機による事故事例を多数紹介してきたが、そのほとんどは人身事故。
石はねによる器物破損事例は以下の1件のみで、飛距離は5~15mだった。
『[昔の事例の顛末] 2013年10月17日 岩手県奥州市で市の職員がマラソン大会臨時駐車場除草中、草刈機がはね飛ばした小石が隣接駐車場の車に当たり、市は約220万円を賠償』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3448/
それが、今回の事例では30~40m飛んだということで、そんなにも飛ぶのかと、少し驚いた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。