2013年10月8日2時0分に読売新聞から、10月8日1時11分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR北海道は7日、特急列車の自動列車停止装置(ATS)など三つの緊急停止装置が正常に機能しない状態で、営業運行していたと発表した。
緊急停止装置が機能すると自動で非常ブレーキがかかる仕組みになっているが、ブレーキの作動に必要な空気圧を調整するコックが閉まっていた。
緊急停止装置が3つとも作動しない状態になっており、衝突などの大惨事につながる恐れもあった。
同社によると、札幌―網走間を走る特急「オホーツク」の運転席が付いた車両1両で異常が見つかった。
ATSのほか、緊急列車停止装置(EB)、緊急列車防護装置(TE)が機能しない状態に陥っていた。
これらの装置は運転士が赤信号を見落とすなどした際、非常ブレーキがかかる仕組みになっている。
非常ブレーキの作動には、空気圧を調整する弁が正常に動くことが必要になる。
弁の作動に必要なコックが、本来は開いた状態になっていなければならないが、ブレーキが機能しない閉まった状態になっていた。
7日に札幌市内の同社工場で行った90日ごとの定期検査で発覚した。
7月上旬の前回検査の後、この弁を操作した記録はないという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131007-OYT1T01422.htm
http://www.asahi.com/national/update/1007/TKY201310070485.html
2013年10月9日10時24分に朝日新聞から、作業員が操作を誤ったらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
回送時の作業ミスの可能性が高いことが、同社への取材でわかった。
車両の配置換えで、ブレーキを動かす空気の弁(コック)の開閉が不要になったのに、作業員が操作を誤ったとみられる。
問題となった特急オホーツクの先頭車両は、7日の定期検査で非常ブレーキのコックが閉じ、自動列車停止装置(ATS)が作動しても緊急停止しない状態だった。
今年7月の前回検査では、コックが開かれ、正常な状態だったことが確認されている。
JR北海道によると、定期検査を終えた車両を回送列車として運転所に戻す際、自力走行する方式と、別の機関車が引っ張る方式があり、所属する運転所で方式が違う。
引っ張る方式では、勝手にブレーキがかからないようコックを閉じることになっている。
問題の車両は昨年9月、引っ張る方式の札幌運転所から、自力走行方式の苗穂運転所に配属が変わった。
同社は、定期検査を担当していた作業員らが、回送先をかつての札幌運転所と勘違いしてコックを閉じた可能性が高いと判断。苗穂運転所側では、車両が自力走行してきたため、コックが開いていると思い込み、異常に気づかなかったのではないかとみている。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/1009/TKY201310080512.html
また、2013年10月10日6時55分に北海道新聞から、車両点検時にコック開閉を記録するよう義務づけられていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社は9日、誤って設定されていた空気圧コックの開閉操作を車両点検時に記録していなかったことを明らかにした。
同社は、前回6~7月に苗穂工場で実施された点検で、検査担当者が誤ってコックを設定したとみて調べているが、人為ミスを防ぐチェック態勢がなかったことも判明した。
JR北海道によると、同社の規定では、苗穂工場での車両検査時のコック操作について、記録するよう義務付けていなかった。
さらに、コックの操作ミスは日常的に起きうるが、複数の社員がチェックするなどの態勢も取られていなかった。
同社の豊田常務鉄道事業本部長は9日の記者会見で、再発防止策について「コック操作に関する記録調書などを新たに導入したい」と述べた。
今回の問題では、こうした社内規定の不備により、苗穂工場でのコックの操作ミスの可能性が高いとする会社側の見方と、それを否定する現場の証言に食い違いが出ており、原因究明が難しくなっている。
出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/497110.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。