2013年10月7日16時52分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京消防庁は7日、世田谷区内で6日夕に発生した2件の火災を総合指令室の男性消防士長(38)が同一の火災と勘違いし、消防隊の出動命令が約20分遅れるミスがあったと発表した。
出動が遅れた火災では、住人の20代女性がのどにやけどを負う重傷を負った。
同庁は、消防士長に対する処分を検討している。
同庁によると、6日午後4時33分ごろ、世田谷区奥沢1の民家から出火したと119番があった。
1分後に約800m離れた奥沢2の民家でも火災があったと通報があったが、消防士長は1件目と同じ火災だと思い込み、対応しなかったという。
その後、奥沢2の火災通報が相次いだため、同僚が誤りに気付いた。消防隊到着時、付近の住民らが初期消火をしており、火災は鎮圧状態だった。住人の女性は近隣住民に救助され搬送されたが、煙を吸って重傷という。
記者会見した同庁の松井・参事兼警防課長は「重く受け止め、再発防止に努めたい」と話した。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20131007k0000e040153000c.html
10月7日12時18分にmsn産経ニュースからは、若干内容が異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京消防庁は7日、世田谷区奥沢で6日夕に発生した民家とアパートの火災を誤って同一のものと判断し、アパートへの出動指令が21分遅れるミスがあったと発表した。ほぼ同時刻に通報があったことが原因。
アパートの20代女性が煙を吸い込んで重症となったが、同庁は遅れとの因果関係はないとみている。
同庁によると、民家火災の通報は6日午後4時33分ごろ、同区奥沢1丁目であった。
1分後の同34分に北西に約800m離れた同2丁目のアパートからも通報があり、同庁総合指令室の男性消防士長(38)が民家火災と同一と誤認。
同55分ごろに別の指令室員が再びアパート火災の通報を受け、出動指令を出したという。
アパート火災は消防隊の到着時には住民らによってほぼ消し止められており、女性は住民らに救出されたという。
消防士長は「1丁目の火災から1分後の通報だったので完全に同じだと思い込んでしまった」などと説明しているという。
同庁は「あってはならないことで再発防止を徹底する。消防士長には厳正に対処する」としている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131007/dst13100712190009-n1.htm
(ブログ者コメント)
「奥沢」という地名の場所から1分後にまた火災の通報。同じ火災だと思い込んでも仕方がないような気もするが、ことは一歩間違えば人命にかかわる重大事。思い込みでは済まされない場合もある。
119番通報を受ける部署では、曖昧な点は聞き直すなど、ヒューマンエラー防止策を講じていると思うのだが・・・?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。