2021年3月2日6時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR西日本が、旧国鉄時代から続く運転士らを対象にした「運転無事故表彰」を、3月で廃止することがわかった。
4月からは対象の職場を大きく広げ、急病人への適切な対応や車両不具合の早期発見など、乗客の安全・安心に関わる活動をたたえる表彰を新たに始めるという。
同社によると、「運転無事故表彰」は、運転士や車掌ら運転に関わる社員が対象だった。
「無事故」を数年間続けるごとにメダルなどが贈られた。
年間1700~2500人が受賞してきたという。
新しい名称は「安全考動(こうどう)表彰」で、電気や施設系の社員、駅の改札係員らも新たに加えた「現業機関の全社員」を対象にする。
考動とは、安心・安全なサービス提供のために、社員自らが考えて行動することを指す。
同社は、「『全員参加型の安全管理』を実現するため、能動的な成果や優れたプロセスを評価することが必要。現場の社員一人ひとりを積極的に褒めていく」としている。
表彰の見直しの背景には、2005年4月の宝塚線脱線事故がある。
現場からもっと安全に関する報告がなされるようにする目的で、08年に事故の概念を見直した。
「事故」は人的・物的被害のあったものだけに絞り、速度超過やオーバーランなどをはじめ「無事故」の範囲が広がった。
16年には、怠慢などが原因でないヒューマンエラーも処分の対象から外した。
これに伴い、運転無事故表彰も「意義が徐々に低下してきた」として廃止に踏み切った。
見直しを知った社員からは「現場長から手渡されて、今後も頑張ろうと励みに思うきっかけになった」という感想の一方、「特別感のある表彰と思っていなかった」という声もあったという。
JR東海も「業務運営全てが重要」との考え方から、運転業務に関わる社員のみを表彰する「運転無事故表彰」を、20年3月に廃止したという。
一方、北海道、東日本、四国、九州、貨物のJR各社は、運転無事故などをたたえる表彰を続けており、見直しの予定はないという。
https://digital.asahi.com/articles/ASP315WDWP2JPTIL01L.html?pn=4
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。