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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2021321913分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

2日午後2時ごろ、えちぜん鉄道小舟渡駅のすぐとなりあるのり面が崩れているのを、近くにいたえちぜん鉄道の作業員が発見しました。


えちぜん鉄道や警察などによりますと、作業員が土砂崩れを発見した際、駅の利用者はいなかったということです。


また、これまでのところ、この土砂崩れによるケガ人は確認されていないということです。


福井土木事務所によりますと、のり面は、幅およそ60メートル、高さおよそ40メートルにわたって崩れ落ちていて、土砂や岩がえちぜん鉄道の線路や線路と並行する県道を覆っているということです。


このため、えちぜん鉄道・勝山永平寺線は、山王駅と勝山駅の間で、運転ができない状態になっています。

また、並行する県道も通行止めとなっています。


えちぜん鉄道や福井土木事務所などでは、現場の状況確認を進めていますが、復旧のめどは立っていないということです。


えちぜん鉄道によりますと現在、勝山永平寺線は福井駅から山王駅までの折り返し運転を行い、山王駅から勝山駅までは、代行のバスを運行しているということです。

 





 

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20210302/3050007358.html 

 

 

331921分にNHK福井からは、大雪で大量の水がしみこみ花崗岩の風化が進んだ可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

土砂崩れが起きた線路脇の斜面を管理する県の土木事務所は、3年前やことし1月の記録的大雪などで、大量の水がしみこみ、花こう岩の風化が進んだことが土砂崩れの原因のひとつとして考えられると指摘しています。

県の福井土木事務所によりますと、土砂崩れが起きた線路脇の斜面は、今から6年前の平成27年に、表面をコンクリートで覆う保護工事が行われたということです。


日頃は、土木事務所の担当者が数日おきに異常が無いか目で見て確認していますが、これまでは斜面から水が出たり、崩れたりといった土砂崩れの兆候は確認されていなかったということです。


土砂崩れが起きた原因について、斜面を管轄する県の福井土木事務所は、「現場ののり面は花こう岩で出来た山の斜面に敷設されている。花こう岩は雨水や雪解け水で予想以上に風化が進むことがあり、3年前の大雪や、ことし1月の大雪による大量の雪どけ水がしみこんで、風化が進んだことが原因の1つとして考えられるのではないか」としています。

 

 

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20210303/3050007365.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

花崗岩の風化について調べたところ、中国地質調査業協会の以下の記事(複数枚の写真付き)が分かりやすかったので、紹介する。

 

花崗岩は通称「みかげ石」と呼ばれており、粒子の大きさが数mm程度の石英、長石、雲母などの鉱物からなる岩石です。

 

できた時代はいろいろですが、中国地方に広く分布しています。

 

石垣や敷石、墓石などに古くから利用されており、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。

 

また、花崗岩が風化すると「まさ土」と呼ばれる白っぽくてザラザラした土になります。

これも園芸などで広く使われています。

 

このように、花崗岩は人間と関わりの深い岩石なのです。

 

ところが、花崗岩からまさ土への風化過程は他の岩石に比べて複雑で、その機構も完全には解明されていません。

 

花崗岩は一般に、節理と呼ばれる縦や横の亀裂が発達しています。

 

その亀裂に沿って水や空気が進入すると、長石、雲母などが粘土鉱物へと変化して「まさ土」化するのです。

 

亀裂間隔が1m以上の地域では、「コアストーン」と呼ばれる未風化礫(大きいときは直径数mにも達する)がゴロゴロする特異な地形を形成します。

 

また、亀裂間隔が数cmの亀裂密集帯では、水が岩盤全体に浸透するため風化が進行し、地表から100m以上の深さまで「まさ土」からなる「深層風化帯」を形成します。

 

風化した花崗岩は掘削がしやすい反面、災害の危険性も併せ持っています。

 

まさ土化が進んだ斜面では、崖崩れや土石流などの土砂災害がしばしば発生します。

 

また、コアストーンが山腹斜面に点在する地域では、落石の危険性があります。

 

さらに、岩自体は非常に硬質でも、亀裂や節理に囲まれた岩塊が崩壊やすべりを起こすこともあります。

 

このように、花崗岩は風化形態により様々な表情を見せます。

 

我々は、昔の人と同じように花崗岩を開発するだけでなく、上手に付き合っていく必要があります。

 

http://www.chugoku-geo.or.jp/geology/chugoku/001

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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