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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201311282059分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

ヤマト運輸の「クール宅急便」の荷物が常温で扱われていた問題で、ヤマトは28日、今年7月の中元の時期に全国の4割の営業所で仕分けのルールが守れなかったことを明らかにした。
再発防止のため、荷物が多すぎて温度管理が難しい場合は荷受けを断ることも検討するという。
保冷宅配便市場で最大の7割超のシェアを占め、ヤマトの「ドル箱」とされたクール宅急便。
初めてその拡大路線に「ブレーキ」がかかったとも言える。

 

ヤマトの山内社長が同日会見し、朝日新聞の報道を受けた内部調査の結果を公表。「現場の声に耳を傾ける姿勢が経営陣に足りなかった。信頼を裏切り誠に申し訳ない」と謝罪した。山内社長ら役員・執行役員計15人の報酬を3~6カ月間、5~10%カットする処分をした。

会見では、今年9月までの半年間に全国で7846件の温度管理に関する事故が起きたことを公表した。

ヤマトでは、クールの荷物を入れた保冷コンテナ1本を5分以内で仕分け、荷物1個が外気に触れる時間は30秒以内にとどめるルールがある。
が、朝日新聞が入手した動画で、実際には長時間、コンテナが開けっ放しだったり、外気と同じ状態で荷物が放置されたりしていた実態が判明した。

全国3924の営業所などを対象にした調査では、253カ所(6.4%)で仕分けルールが徹底できていなかった。
7月の繁忙期に1度はルールを守れなかった営業所は1269カ所(32.3%)あった。
計38.7%の営業所で守れていなかったことになる。

配達でもルールが不徹底だった。
ヤマトは全国で平時に1日平均3万9100回ほどドライバーが集配に出るが、うち約5100回(13%)で保冷コンテナや保冷バッグを使うルールが守られていなかった。
7月の繁忙期は、全体の35.4%で守られていなかった。

原因について、ルールの周知・徹底をする管理者が不在で現場任せになっていた点や、荷物量が増える中元・歳暮など繁忙期の対策がおざなりだった点を挙げた。
また、年々増える荷物量に対して、現場のドライバーや仕分けのアルバイトなどの人員が足りなくなっている点もあると認めた。

ヤマトは再発防止のため、繁忙期に1日の荷受量を制限する「総量管理制度」の導入を検討する。
大口の法人が対象で、荷物が多すぎて他のクールの荷物に温度の影響がありそうな場合、その日の荷受けを断ることもあるという。
来年7月の中元の時期までの導入をめざす。個人の荷主には影響がない。今年12月の歳暮の時期も、大量のクールの荷物を出そうとする荷主には、依頼を断ることもあるという。

不足機材の補充や新型車両の開発・導入などに約10億円を投資する。現場の人員も増やす。ただ、仕分けルールなどは大きく変えないという。

近年は4%(2012年度)の伸び率の「売れ筋」商品のクール宅急便で、荷物量を自ら制限することは初めてだ。
ヤマトは、今後もクールの取扱量の拡大をめざす方針だが、品質の維持とのバランスを、具体的にどう保つかが問われることになる。

出典URL

http://www.asahi.com/articles/TKY201311280256.html

 

 

また、201311292010分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

「飛脚クール便」の一部を常温で扱っていた佐川急便は29日、「荷物が溶けていた」などの理由から全国の集配拠点の3割で損害を賠償していたと発表した。

記者会見した鈴木常務は「食の安全に係る重大な問題で、深くおわび申し上げます」と謝罪。
問題の主な原因は管理・指導とチェック体制の不足と結論づけたが、経営陣の処分などは行わないという。

朝日新聞の保冷宅配便をめぐる報道を受け、佐川は今年9月までの半年間で780のうち228(29%)の集配拠点で起きた891件(温度関連のみ)の賠償事故を調査。
少なくとも過去3年は同じ割合で賠償事故が起き、調査を始めた11月以降も20件の事故が起きたという。

調査の結果、
○「冷蔵」として預かったのに常温で扱った
○保冷剤が溶けていた
○保冷バッグを使わず配達した
などの問題が確認された。
大半は、作業マニュアルに違反していた。

事故で、生鮮食品の質が落ちたり冷凍食品が溶けたりしたため、佐川は弁償や代替品の提供をした。ほかに、荷物が壊れるなどの温度以外の賠償事故も、同じ時期に2750件起きた。

再発防止のため、佐川は
○保冷時間が長い新型コンテナを約1万本導入
○繁忙期の仕分け用に仮設の冷凍倉庫を85カ所に配備
○保冷バッグを5500個補充
○「冷蔵」と「冷凍」の違いを強調したシールの作成
といった対策を挙げた。

一方で佐川は仕分けの過程で事故が起きたとは認めず、現場の人員についても「不足という認識はない」とした。
ヤマト運輸、日本郵便と合わせて宅配便市場の9割超を占める3社で、ずさんな温度管理による事故が頻発していたことになる。

出典URL

http://www.asahi.com/articles/TKY201311290257.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

状況の変化に伴い、守ることが難しくなるルールもある。

そういった場合の対処方法について、これは考えさせられた事例だ。

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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