2017年11月22日5時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月22日14時22分に時事通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ディズニーランド(TDL、千葉県浦安市)でキャラクターの着ぐるみを着てショーやパレードに出演していた契約社員の女性(28)が、腕に激痛が走るなどの疾患を発症したのは過重労働が原因だったとして、船橋労基署が労災を認定していたことが分かった。
認定は8月10日付。
遊園地のショーなどの出演者が出演中の転倒などによる負傷で労災認定されるケースは少なくないが、事故によるけがでない疾患は過重業務との医学的な因果関係の判断が難しく、労災が認められる例は珍しいという。
女性は、2015年2月から、様々なディズニーキャラクターに扮してショーやパレードに出演していた。
女性によると、16年11月ごろから左腕が重く感じ、手の震えが止まらなくなったが、休みを取りにくく、出演を続けたという。
17年1月に入って症状は悪化。
左腕をあげると激痛が走り、左手を握っても感覚がなくなったという。
病院で診察を受け、神経や血流の障害で肩や腕に痛みなどが出る「胸郭出口症候群」と診断された。
治療のため休職し、しばらくは自由に腕を動かせなかったという。
雇用契約は1年ごとの更新で、重さ約10kgのキャラクターの着ぐるみを着て、毎月20日間程度、1日2回あるパレードやショーに出演していた。
16年11~12月のパレードの出演回数は計50回にのぼった。
16年末に出演したクリスマスパレードの衣装は首の動きが制限され、重さが10kg近くあった。
この衣装を着て、1回45分のパレードの間、両手を顔より上にあげているよう指示されていたという。
2年弱の出演期間中に20~30kgの衣装を着ることもあったといい、首から肩、腕にかけて負荷がかかる業務に継続的に従事したことが発症の原因と認められた。
症状は改善しつつあるが、完治はしていない。
女性は、業務量を減らしての復職を求めている。
TDLを運営するオリエンタルランドの広報部は、取材に対し「あってはならない残念なことで、当社の業務に起因した労災であることは真摯に受け止めている。トレーナーの配置やコスチュームの改善など、これまでの対策に万全を期していく」としている。
出典
『東京ディズニーランドで労災認定 着ぐるみで腕に激痛』
http://digital.asahi.com/articles/ASKCP5DLDKCPULFA01W.html?rm=291
『ディズニー契約社員、労災認定=着ぐるみ業務起因-千葉・労基署』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017112200796&g=soc
11月22日11時9分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女性は、2015年2月から着ぐるみを着用し、さまざまなディズニーキャラクターに扮してパレードに出演していた。
2016年11月ごろから左腕が重く感じるといった症状を発症したが、出演を続けた結果、症状が悪化。
2017年1月から治療のため休職している。
現在は症状が回復してきており、会社側と復職に向けた話し合いをしているという。
ディズニーランドを運営するオリエンタルランドによると、女性の2016年11~12月のパレードやショーへの出演回数は計50回に上った。
着ぐるみや衣装の重さは10kg前後が多かったという。
ただ、他の出演者に比べて突出して出演回数が多かったり、衣装が重かったりしたことはないという。
出典
『東京ディズニーランドの着ぐるみで腕に痛み 女性契約社員に労災認定』
http://www.sankei.com/affairs/news/171122/afr1711220012-n1.html
11月22日12時53分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社広報部は、法定労働時間を超えた勤務や、誰もが耐えられない衣装の着用を強いるなどの過重労働を否定した上で、「真摯に受け止めている。出演者に対するケアやより安全な職場環境づくりを、今後も引き続き実施していく」とコメントした。
出典
『TDL 着ぐるみで労災認定 契約社員の女性、腕に激痛』
https://mainichi.jp/articles/20171122/k00/00e/040/270000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。