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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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台風21号の影響で無許可盛り土が崩落した事例が奈良県の三郷町と生駒市で起きていた。

以下は生駒市の事例。

 

 

20171026日付で毎日新聞奈良版から、下記趣旨の記事が現地の写真付きでネット配信されていた。

 

生駒市西松ケ丘の住宅地の一角に奈良市の業者が無許可で盛り土をした問題に絡み、県は25日、台風21号の接近に伴う大雨で現地の斜面が崩落し、近くの住民6世帯20人が一時避難したことを明らかにした。

 

県は年内にも、一部の土を撤去する行政代執行に着手する予定だったが、荒井正吾知事は、来月上旬にも現地を視察する専門家の見解を受けて対応を決める考えを示した。

 

県によると、崩落は今月22日朝から徐々に始まり、高さ約15mの斜面の上半分程度が、幅約30mに渡って崩れたという。

けが人はなかった。

 

県はブルーシートを張って、更なる崩落を防ぐ措置を講じ、住民に避難を求めた。

避難指示は既に解除しているという。

 

県は行政代執行に伴い、斜面を安定化させるための工事費6700万円などを今年度一般会計補正予算案に計上し、9月定例県議会で可決されていた。

 

一方、業者側は、県が認定した盛り土の範囲を不服として、昨年10月に県が出した是正命令の取り消しを求めて、今年9月に奈良地裁に提訴した。

 

出典

『生駒の無許可盛り土 行政代執行予定地で崩落 6世帯一時避難』

http://mainichi.jp/articles/20171026/ddl/k29/040/566000c 

 

 

10261440分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県によると、22日午前9時ごろ、盛り土の斜面部分が崩れ始めているのを県職員が確認。

その後の大雨で、最終的に高さ約8m、幅約20~30m、奥行き約5mの範囲で崩落したという。

 

この問題では、業者側と連絡が取れない状況が続いたことから、県は業者に代わって是正工事をする行政代執行を決定。

年内にも工事に着工する予定だった。

 

25日の定例記者会見で荒井正吾知事は、「住宅地の基盤に影響があれば、住民に避難してもらう可能性もある。常時監視するよう担当課に命じた」と説明。

現場には広い範囲に雨水の浸入を防ぐブルーシートを敷き直したという。

 

近隣に住む40代女性は、「いつ崩れるかもわからない。一刻も早く安全対策をしてほしい」と不安をにじませた。

 

一方、業者側は9月、県が是正命令の対象とした盛り土の範囲が広すぎるとして、是正命令の取り消しを求める訴訟を奈良地裁に起こした。

荒井知事は「裁判の帰趨(きすう)よりも被害拡大が心配。専門家に至急現場を見てもらい、早期に工事をしたい」と話した。

 

出典

『無許可盛り土、台風21号で一部崩れる「一刻も早く安全対策を」』

http://www.sankei.com/west/news/171026/wst1710260063-n1.html

 

 

一方、2017828日付で毎日新聞奈良版からは、来年中に対策しようとしていた工事の内容など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

生駒市西松ケ丘の住宅地に業者が無許可で盛り土をし、亀裂が入るなど危険な状態になっている問題で、県は27日、4回目の住民説明会を市役所で開き、斜面の崩落を防ぐ対策工事の工法などを説明した。

 

現場は山裾に広がる住宅地の一角で、県によると高さ約20m、傾斜約45°の急斜面の崖になっている。

 

県は崩落を防ぐため、盛り土の表面を一部撤去した後、約1200m2の範囲で地中に鉄線を差し込み、岩盤と盛り土部分を一体化する「アンカー工法」を実施する方針を示した。

 

県は、9月議会に提案する補正予算案に対策工事費を盛り込む予定。

業者選定後に着工し、来年中の完了を目指す。

 

出典

『生駒の無許可盛り土 危険盛り土対策 県が住民に説明 /奈良』

https://mainichi.jp/articles/20170828/ddl/k29/040/313000c 

 

 

 

また、昨年の記事になるが、2016525日付で奈良新聞からは、昨年からすでに危険な状態だったという下記趣旨の記事が報じられていた。

 

生駒市西松ケ丘の住宅地に隣接した土地に奈良市の業者が無許可で盛り土をしたまま放置、亀裂が入り崩れる可能性があるなど、危険な状態になっていることが24日、分かった。

 

業者は4年以上も連絡が取れなくなっており、県もこの間、亀裂の状態の調査や崩落防止の具体的な対策は取っていなかった。

 

県はようやく23日までに、現況確認を今週から行うなどの調査開始を周辺住民に伝えた。

 

現場は生駒山麓の谷間で、住宅は約15mの崖の上にあり、土砂が流出する恐れがあることから、土地変更に届けが必要な砂防指定地となっている。

そこに約6年前、業者が約5m幅で数10mにわたって川沿いに無許可で盛り土を行った。

 

出典

無許可盛り土、亀裂も - 県、状況確認へ/生駒

http://www.nara-np.co.jp/20160525090522.html 

 

 

 

(2018年3月11日 修正1 ;追記)

 

2018310737分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県は9日、業者に代わって復旧工事をする「行政代執行」を始めた。

工費は約1億2500万円となる見込みで、工事終了後、業者から徴収する。

 

現場は、住宅地に隣接する民有地の斜面。

業者が平成22年から盛り土を行い、地面に亀裂が生じた。

 

さらに昨年10月の台風21号による大雨で盛り土の一部が崩落。

業者は県の是正指導に従わず、連絡も取れない状態が続いたことから、県が行政代執行に踏み切った。

 

県によると、工事は約1年をかけて行われ、最終的には盛り土の一部を撤去した上で土壌を固め、斜面の安定化を図るという。

 

出典

『違法盛り土の崩落 行政代執行で復旧工事、奈良・生駒』

http://www.sankei.com/west/news/180310/wst1803100012-n1.html 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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