2019年5月4日20時38分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後2時15分ごろ、名古屋市千種区の東山動植物園内にある遊園地で、遊戯施設「ニューバイキング」の部品が落下し、乗っていた名古屋市守山区の小学5年の女児(10)の右太ももに当たった。
女児は打撲の軽傷。
警察が業務上過失致傷の疑いで調べている。
警察や市によると、当時、20人が乗っていた。
ほかに乗っていた小学3年の男児(8)が部品の落下に伴うとみられるほこりのようなものが目に入ったと訴え、現地の事務所で手当てを受けた。
ニューバイキングは船の形をしており、乗る部分が振り子のように前後に揺れる。
落下したのはプラスチック製の飾りで、縦45cm、横80cm、厚さ8cm、重さ約2kg。
たたんだマストの帆をかたどったもので、1998年3月から運行を開始し、今年2月と4月に点検をした際には異常はなかったという。
出典
『遊園地で重さ2キロの部品が落下 小5女児が右足にけが』
https://www.asahi.com/articles/ASM546KVGM54OIPE00X.html
5月4日21時7分に東海テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東山公園協会によると、落下したのは布を樹脂で加工したマストの帆で、縦45cm横80cm、重さは2.2kgで、帆の一部が劣化して割れたという。
公園では今年2月に遊具の点検をしているが、5日以降、全ての遊具の装飾品を再点検するという。
出典
『遊園地の『バイキング』から2kgの飾り落下 乗っていた小5女児に当たりケガ マストの一部』
http://tokai-tv.com/tokainews/article.php?i=82825&date=20190504
5月5日1時10分に中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
女児は右太ももにあざができ、左腕に擦り傷を負った。
落下した帆の部品は遊具の支柱に結びつけていたが、支柱との接合部が破れていた。
経年劣化が原因とみられる。
同園では3月と4月に計2回、ジェットコースターが緊急停止している。
部品の摩耗などが原因だった。
出典
『東山動植物園の「バイキング」から部品落下 小5女児けが』
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019050490223059.html
5月4日付で同園から下記趣旨のプレスリリースが、落下した部品と取り付け位置の写真付きでネット配信されていた。
3 事故状況
14:20頃 バイキング運行中に装飾部品(マストの帆部分・布製樹脂加工 縦450mm×横 800mm×厚さ80mm、重さ2.2kg)が、船体中央から2列目付近に落下しました。
係員が直ちに停車させ、お客様を降車誘導しました。
乗客20名が乗車中。
4 被害状況
乗車していたお客様(小学5年生女児)の付近に装飾部品が落下し、右太ももにあざと、左腕に擦り傷を負いました。
また、船体最後列に乗車していたお客様(小学3年生男児)から、装飾部品の落下に伴うものと思われるほこりのようなものが目に入ったとの申し出がありました。
女児については、直ちに現地事務所にてケガ等の状況を確認し、応急手当てを行いました。
5 原 因
装飾部品の素材の経年劣化によるもの。
出典
『東山動植物園内遊具「ニューバイキング」の装飾物落下事故及び点検について』
(2019年8月2日 修正1 ;追記)
2019年7月30日12時2分に朝日新聞から、高所ゆえ点検業者は目視点検で済ませていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
園に点検を委託された業者が、建築基準法で定められた遊戯施設の安全性確認を一部で怠っていたことが、関係者らへの取材でわかった。
同園などは今後、点検項目の詳細をチェックリスト化させて再発防止に努める方針。
朝日新聞は、この業者に対し、遊戯施設の点検方法などについて再三、見解をたずねたが、期限までに回答はなかった。
遊園地を運営する東山公園協会によると、ニューバイキングは21年前に設置された。
点検は2年前から東京都の業者に委託していた。
事故後に協会が聞き取ったところ、業者は2月の点検で、他の部分は所定の検査をしたが、落下した部分は「高所作業車が必要だったため、目視だけで済ませた」という趣旨の説明をしたという。
国交省によると、遊戯施設は建築基準法で、年1回の定期点検が義務づけられている。
落下したニューバイキングの部品の検査方法についても、同省の告示で、ハンマーでたたくか、ナットの締まり具合を確認するか、といった方法で確認するよう定められている。
点検結果は同協会が自治体などに提出し、虚偽報告の場合は100万円以下の罰金が科せられることもある。
点検後に業者が公園協会に提出した検査報告書には、ニューバイキングの装飾物については「指摘なし」と記載されており、報告書はすでに協会を通じて提出されている。
同園の遊具検査では、この業者が担当するジェットコースターで3~4月、2度にわたって異音のために緊急停止した。
定期点検時は「異常なし」との報告だったという。
https://digital.asahi.com/articles/ASM7B53FJM7BOIPE015.html?rm=305
7月30日17時4分にFNN PRIME(東海テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
協会は点検項目を細かくリスト化して業者に報告させるなど、再発防止に努めたいとしている。
https://www.fnn.jp/posts/6845THK/201907301704_THK_THK
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。