2022年1月23日15時34分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鳥取市の私立幼稚園で2020年12月、当時5歳の園児が大やけどを負った事故を受けて鳥取県が設置した検証チームが20日、再発防止策などの報告書をまとめた。
事故は同年12月14日に発生。
園内のコンロで熱したゆずジュースが入ったやかんを持った担任と園児がぶつかり、園児が大やけどを負った。
報告書では、担任らがトイレにあるモップなどを洗う深いシンクの流水で園児の体を冷やしたり、服を脱がせたりしていたと指摘。
熱傷に伴う感染症の危険性を増幅させた上に皮膚がはがれる恐れもあり、初期対応は不適切だったと断じた。
また、国への報告が1か月以上もかかった県の対応を非難した。
報告が遅れた県は、その後、子育て王国課の担当者以外でも、事故の状況やその後の進捗状況が確認できる「保育施設等事故報告データベース」の運用を始めたことも示された。
事故を受け、県内の保育施設に火や熱を発する器具を使っているか調査したところ、297施設中163施設(55%)で、園児が育てた野菜の調理などで使用していることがわかった。
チームの委員長を務めた鳥取大地域学部の塩野谷斉副学部長は、「事故はどの保育施設でも起こり得る。今回の検証から、安全対策や初期対応について学んでほしい」と話している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220121-OYT1T50239/
(ブログ者コメント)
では、どうすればよかったのか?
以下は、日本形成医科学会HPに掲載されている応急処置方法。
直ちに冷却することが大切です。
これにより、熱による皮膚への損傷が深くなることを防ぐだけでなく、受傷部位の痛みをやわらげることができます。
この場合、無理に衣服を脱がず、水道水などの流水を衣服の上から直接流します。
冷却は20分くらい行います。
水疱(水ぶくれ)がある場合は、出来るだけ破らないようにしましょう。
手指のやけどの場合、指輪をあらかじめ外すようにします。
受傷後時間がたつと指がはれて抜けなくなり、指輪を切断しなければならないこともあるからです。
冷却と聞くと保冷剤が思い浮かぶかもしれませんが、あまりに冷たいので、それによる凍傷を引き起こすことがあります。
また、冷却剤とやけどした皮膚がくっついてしまって、水泡がやぶけてしまうこともあります。
https://jsprs.or.jp/general/disease/kega_kizuato/yakedo/yakedochiryo.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。