2016年11月7日12時27分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市中村区の中学校で、11月2日、1年生の理科の授業で、27歳の男性教員が漂白剤と洗剤を混ぜ合わせて有毒の塩素ガスを発生させ、臭いをかいだ女子生徒1人が咳が止まらなくなり、3日間、病院に入院していたことが分かった。
11月2日、名古屋市中村区の中学校の理科室で行われた1年生の理科の授業で、27歳の男性教員が塩素系の台所用漂白剤と酸性のトイレ用洗剤を混ぜ合わせたところ、有毒な塩素ガスが発生した。
生徒30人のうち、臭いをかいだ女子生徒1人が咳が止まらなくなり、救急車で病院に運ばれて入院し、11月4日に退院した。
女子生徒は現在は回復し、7日から学校に登校しているという。
男性教員は、同じ1月2日と前日の11月1日に、別の1年生の理科の授業でも有毒な塩素ガスを発生させ、あわせて5人の生徒が臭いをかいだが、体調不良を訴えている生徒はいないという。
学校によると、実験は、暮らしの中の危険を知らせる例として行われたが、学習指導要領では、実際に塩素ガスを発生させることにはなっていないという。
男性教員は、「臭いをかいでも健康被害がないだろうと過信していた」と話しているという。
校長は、「生徒や保護者にたいへんな迷惑と心配をかけたことを申し訳なく思っています。再発防止に取り組み、生徒の安全を第一に授業を行いたい」と話している。
出展
『理科授業で塩素ガス 生徒入院』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20161107/4187561.html
11月7日12時41分に中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市の中学校(中村区)で、2日、理科担当の男性教諭(27)が実験で塩素ガスを発生させ、においをかいだ1年生6人のうち、女子生徒(13)1人がせきが止まらなくなり、病院に救急搬送されていたことが分かった。
生徒は4日に退院し、7日は登校した。
名古屋市教委が、7日、発表した。
市教委によると、1年の計3学級で、それぞれ「気体の発生と性質」の授業があった。
男性教諭は、ビーカーに塩素系台所用漂白剤と酸性トイレ用洗剤を混ぜ、塩素を発生させた。
「プールのようなにおいがする」と説明したところ、このうち2学級の計6人が「かぎたい」と申し出て、教諭はビーカーを近づけたという。
女子生徒は保健室で休ませたが、症状が戻らず、学校が119番した。
病院の検査で血中酸素が正常値を下回ったが、すでに回復し、後遺症はないという。
4限目でも男子生徒3人がにおいをかぎ、3人ともせきこんだが、6限目の授業で、再び、女子生徒3人にかがせていた。
教諭は、「理科への関心を高めようと思ってやったが、不適切だった」と話しているという。
学校は6人の保護者に謝罪。
市教委は「不適切な実験だった」として、処分を検討する。
塩素ガスを巡っては、密室や車内で自殺の手段として発生させたり、誤って混ぜ死亡したりするケースが以前から相次いでいる。
洗剤に「まぜるな危険」と表示され、各メーカーは危険性を訴えている。
出典
『実験で塩素かがせる、生徒1人搬送 名古屋の中学校』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016110790124143.html
11月7日13時2分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
実験は今月1、2日に、1年生の3クラスで「気体の発生と性質」という授業でそれぞれ行った。
教諭がビーカーに入れたトイレ用酸性洗剤10~15mℓに台所用の塩素系漂白剤を数滴混ぜ、教室内を持って回り、希望した生徒に臭いをかがせた。
1日はかいだ生徒がいなかったが、2日は6人おり、うち女子生徒1人が直後からせき込むようになって、区内の病院に救急車で搬送された。4日に退院した。
市教委に対し教諭は、「混ぜるとぶくぶくと泡が出る。理科への関心を高めてほしかった」と話しているという。
同校は6人の生徒と保護者に謝罪し、健康確認を行った。
市販されている塩素系漂白剤や酸性洗剤は、両者を混ぜないよう、容器に表示している。
メーカーや関係団体も、ホームページなどで注意を呼び掛けている。
出典
『理科実験 塩素ガス発生で1人入院 名古屋の中学校』
http://mainichi.jp/articles/20161107/k00/00e/040/210000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。