2016年11月4日7時17分にNHK長野から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月3日21時50分に共同通信から、11月4日付で信濃毎日新聞から、11月4日15時3分にNHK長野から、11月5日7時25分に読売新聞から、11月6日付で朝日新聞長野東北信版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後3時前、長野県信濃町野尻のホテルの跡地で、高さ約20m、幹の直径約1m、樹齢推定約100年のナラの老木が根元から折れて倒れ、近くにいた4人が下敷きになった。
このうち東京・渋谷区の女性(83)が意識不明の重体になっていたが、4日午前0時40分ごろ、搬送先の病院で死亡した。死因は頸部損傷。
また、一緒にいた50代から80代の男女合わせて3人も、頭などにけがをした。
現場のホテルの跡地は野尻湖の湖畔にあり、警察によると、4人は3日、景色を見に来ていた際に木の下敷きになったとみられるという。
事故があった土地の所有者の家族によると、土地はかつてホテルの敷地で、廃業後に取り壊された後、10年以上前に購入したという。
個人で草刈りなどの管理をしていたが、現場では数年前から、樹木の伝染病の「ナラ枯れ」や、虫食いが原因とみられる立ち枯れが目立っており、野尻湖の景色を見るために敷地内に入る観光客がいるため、倒木に加え、崖からの転落の恐れもあり、敷地に続く道にロープを張って立ち入れないようにしていた。
樹木の伐採も検討していたという。
信濃町は、民有地のため管理には携わっていなかったとし、「どうして人が入ったのか分からない」(産業観光課)としている。
周辺は傾斜が急で、落石防止のために、町は近くの道路などをパトロールをしており、冬には雪の重みなどによる倒木があるという。
一方、町商工会のホームページでは、野尻湖の美しい景色が見られる「とっておきの場所」として、写真入りで紹介されていたが、事故後の4日午後、記述を削除した。
商工会によると、ホームページの「私の一番 信濃町のとっておき」のコーナーで、商工会女性部員が紹介。
跡地から見た野尻湖などの写真と場所の説明があり、7年ほど前から掲載されていたという。
商工会の事務局長は、「(跡地が)私有地であることなどを考えれば、(掲載したことは)問題があった」と話した。
一緒にいて無事だった女性は「風は強めで、突然木が倒れた」と消防に話しており、警察は、倒木と強風との関連も調べる。
出典
『倒木で下敷きの83歳女性死亡』
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagano/1016019691.html?t=1478217295807
『倒木で下敷き、観光の女性重体 長野・野尻湖、3人軽傷』
http://this.kiji.is/166852943915417606?c=39546741839462401
『倒木で重体の女性が死亡』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20161104/KT161104FSI090005000.php
『倒木 根元付近から折れたか』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/1014112772.html?t=1478298037331
『倒木現場「とっておきの場所」…商工会HP紹介』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161104-OYT1T50117.html
(ブログ者コメント)
15時3分のNHK映像には、警察が設置した立ち入り禁止のテープと同じ場所に、所有者が設置していたと思われる立ち入り禁止用のトラロープが映っていた。
それによると、トラロープは胸の高さぐらいに張られており、真ん中付近に赤と白の布切れが結びつけられていた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。