2016年11月4日11時0分に、読売新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月に落雷による火災に見舞われ、休館していた長崎県諫早市森山町の市立森山図書館が、4日、約3か月ぶりに部分開館する。
放水で本がぬれるなどして約3万冊の廃棄が見込まれたが、県内外の図書館の協力も受け、約1万冊を手作業で修復した。
地域の憩いの場である図書館の再開に向けて、職員総出で準備に取り組んだ。
同館は、1996年に開館した。
図書館としては珍しい木造平屋で、蔵書は約12万冊。
乳幼児らを対象にした読み聞かせ会などが行われる、地域の拠点だった。
火災が発生したのは火曜日で、休館日だった8月2日。
「ドーン」という大きな音とともに雷が屋根を直撃し、出火した。
建物北側の屋根裏などが焼けただけですんだが、完全に消火するための放水が続き、北側フロアにあった約9万冊のうち、約2万冊がぬれてしまった。
山崎副館長(58)は、「休館日で無人だったのは、不幸中の幸いだった」と振り返る。
しかし、猛暑が続くなか、ぬれた本だけでなく、湿気を吸ったり黒いすすがついたりした本にも、次々とカビが生えた。
計3万冊の廃棄が見込まれる状態だった。
「できるだけ本を救いたい」と、司書の川原さん(42)らは、すぐに修復作業を始めた。
修復可能な本を選別し、すすを払い、カビの生えた本を重曹水やエタノールで、一冊ずつ拭きあげた。
県内外の司書有志でつくる「本図会(ほんとかい)」から支援の申し出があり、諫早市近郊だけでなく、離島の五島や、佐賀県の伊万里、嬉野などの図書館司書らも、休館日などに駆けつけてくれた。
多い時には1日に約50人が集まり、のべ300人が作業に加わった。
約1万冊がよみがえり、廃棄する本は約2万冊に抑えられた。
川原さんは、「『本を救いたい』という思いは共通だと感じ、本当にありがたかった」と話す。
4日に部分再開するのは、被害のなかった南側フロア。
一般書や児童書、雑誌など、修復したものを含めて、計約2万5000冊を並べる。
北側部分は屋根や床の工事を行い、来年の全面開館を目指す。
山崎副館長は、「再開は多くの方々の支援のおかげ。まちの拠点として活用してほしい」と話している。
出典
『落雷で火災の図書館が復活…ぬれた1万冊を修復』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161104-OYT1T50041.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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