2018年5月11日22時33分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前9時半ごろ、山口県下関市の豊洋中学校で「理科の授業中に生徒が気分が悪いと訴えている」と、教員から消防に通報があった。
下関市教委によると、2年生の男女9人が体調不良を訴えて市内の病院に運ばれたが、いずれも意識ははっきりしていて元気だという。
授業では、理科室の隣にある準備室で硫化鉄に塩酸を加える実験を行っていて、数人ずつが交代で硫化水素のにおいをかいで化学反応を確認していたところ、体調不良を訴えたという。
準備室は8畳ほどの広さで、当時はドアを開けて換気扇を回していたが、窓は閉まっていたという。
硫化水素は、高濃度になると意識を失うなどの事故につながるおそれがあるが、微量であれば人体に影響はない。
警察や下関市教委は、生徒や教師から話を聞くなどして、当時の状況を詳しく調べている。
豊洋中学校の数井校長は、「子どもたちが体調を崩したことについては、大変申し訳く思う。今後、同じことがないよう、教育委員会と相談して対応にあたりたい」と話している。
出典
『理科の実験で中学生9人搬送』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20180511/4060000357.html
5月11日12時55分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委によると、ベテランの教諭が指導し、理科室の窓は開けていたという。
生徒約35人が授業を受けており、終了後の休憩時間に生徒が気分が悪いと訴えたという。
出典
『硫化水素発生させる理科実験で異臭、生徒9人搬送 山口』
https://www.sankei.com/west/news/180511/wst1805110050-n1.html
5月12日13時10分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委によると、男子2人が大事を取って入院したという。
同校によると、教員が理科準備室で鉄と硫黄を化学変化させ、隣の理科室で待機していた生徒が交代で準備室に入り、発生した硫化水素の臭いを確認する実験だった。
手順に誤りはなかったが、授業中に2人、その後7人が体調不良を訴えた。
当時、廊下側のドアは開いていたが、窓は閉めた状態だった。
数井校長は取材に対し、「換気にもっと気をつけていればよかった。申し訳ない」と話した。
出典
『窓閉め理科の実験、硫化水素で9人搬送2人入院』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180512-OYT1T50073.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。