2016年9月24日6時1分に長野日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月23日22時39分と9月24日付で中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前8時すぎから、駒ケ根市赤穂地域の広範囲で、水道水から油の臭いがするとの通報が市へ相次いだ。
市が調べたところ、取水口と切石浄水場を結ぶ用水路の近くにある同市菅の台の宿泊施設から灯油が漏れ、用水路などに流れ込んで浄水場に流入したことが判明。
流出量は不明だが、浄水場でろ過する前の水をためるタンクからは、強い異臭が発生していたという。
浄水場の運用は止めているものの、汚染された水道水は約2000トンに上り、供給が続いている。
市は、箕輪ダム(箕輪町)を水源とする上伊那水道事業団が配水している水道水に切石浄水場からの水が混合しないよう処置し、中心市街地から市場割一帯への流入を止めた。
一方、切石浄水場への汚染された取水路を止め、別の水路で太田切川から取水し、浄水場を洗浄する作業を進めている。
一時は、市の人口の7割以上に当たる2万4400人が住む範囲に影響が出た。
市は、市民に対し午前10時すぎから、水道水が臭う場合には飲まないよう、防災行政無線や安全安心メールなどで注意を呼び掛けるとともに、市内20カ所に給水所を設置。
伊那、飯田、諏訪、茅野、岡谷の5市の応援を受け、医療・福祉施設や飲食店などへの給水にも追われた。
家庭では、トイレ以外で水が使えないため、市が各地に給水所を開設し、ポリタンクを抱えた市民の行列ができた。
医療機関や福祉施設、小中学校の給食、飲食店などでも影響が出た。
市は、24日正午までの復旧を目指し、浄水場内の各施設の洗浄や汚染された水を消火栓から抜く作業を続けている。
杉本市長は、原因施設について、「大雨の影響で灯油流出に気付くのが遅れ、故意ではなかったと聞いている」とし、賠償請求などは、今後、検討するとした。
出典
『水道水に灯油混入 駒ケ根市内7割超で影響』
http://www.nagano-np.co.jp/articles/8436
『水道水に灯油混入、市内4分の3世帯に被害 長野、駒ケ根』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016092390223915.html
『「手洗ったら水弾いた」、駒ケ根 水道水に灯油、市長陳謝』
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20160924/CK2016092402000012.html
9月28日付で毎日新聞長野版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
灯油が漏れたとされる宿泊施設の関係者が、27日、伊那市内で記者会見し「多くの方々に迷惑をかけ、心の底からおわび申し上げます」と陳謝した。
流出の経路や原因については「まだ判明していない」としたうえで、施設側に原因があった場合は、被害者に対して法的責任を取る考えを示した。
宿泊施設の小原社長(43)によると、新館2階屋上に設置した灯油タンク(100ℓ)から漏れたと特定。
当時激しく降っていた雨の影響で雨水に混じり、切石浄水場が取水している大田切川に流れ込んだとみられる。
油は屋上の床に付着していたが、灯油タンク本体や地下の大型タンク(10000ℓ)とつなぐ送油管などに損傷はなく、漏れた形跡もなかったと説明。
小原社長は、「何らかの事情でタンクからオーバーフローした可能性は否定しきれない」と話した。
出典
『駒ケ根の灯油漏れ水道水混入 宿泊施設側が陳謝』
http://mainichi.jp/articles/20160928/ddl/k20/040/152000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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