2016年9月22日13時55分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
タチウオ釣りで用いられる「テンヤ」という仕掛けが底引き網漁の網に絡まり、漁師が額にけがをする事故が、今月、兵庫県淡路市の森漁港沖で発生した。
周辺では、釣り人が古くなったテンヤを切って海中に捨てる行為が問題となっており、淡路県民局は、「故意に海中に投棄せずに、責任を持って回収してほしい」と呼びかけている。
テンヤは、魚の頭に似せたおもりと針が一体になった本体に、アジやイワシをくくりつけてタチウオを狙う仕掛け。
大きいものでは、本体の長さが10cm以上、おもりの重さは150g以上になる。
事故は、7日午前8時ごろ、森漁港の約15km沖で発生。
40代の男性漁師がワイヤの巻き上げ作業中、ワイヤに引っかかったテンヤが跳ね上がり、額に当たり、3針を縫うけがを負った。
森漁協によると、多い日で、1回網を巻き上げるごとに10個近くのテンヤが引っかかり、水揚げにも影響が出ているという。
担当者は、「数年前から引っかかることが多くなり、釣り客らに注意を呼びかけてきたが、減る気配がない」と話す。
同県民局水産課によると、テンヤを故意に海中に捨てた場合、海洋汚染防止法違反として1000万円以下の罰金が科せられることがあり、捨てた人が特定できれば、けがの賠償責任も発生するという。
釣り人が捨てずに持ち帰れば防げる事故も多いことから、同課は、遊漁船や釣具店の団体などを通じて、故意に海中に捨てないよう、今月中にも呼びかける方針で、島内に釣りで訪れることの多い京阪神の釣り人にも、周知を強めるとしている。
同課の担当者は、「マナーの問題。漁業に支障が出ていることを知ってもらい、故意に捨てずに適切に処理するよう呼びかけていきたい」と話している。
出典
『タチウオ釣りの仕掛けで漁師が額を3針縫うけが 兵庫県が注意呼びかけ』
http://www.sankei.com/west/news/160922/wst1609220024-n1.html
(ブログ者コメント)
投棄した釣り人は、まさか自分が捨てたテンヤでけがする人が出るなど、思ってもみなかったのではないだろうか?
事故の因果関係が遠く離れたところにある・・・・そんな事例だと感じたので、紹介する。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。