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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20247311919分にYAHOOニュース(仙台放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

7月30日、宮城県栗原市で作業場が全焼する火事があり、警察は中にあったスプレー缶が高温によって爆発した可能性があるとみて調べています。

工業製品の事故に詳しい専門家は、スプレー缶を気温が40度を超える所で保管しないよう呼びかけています。

カメラマンリポート :
「午後5時半です炎が上がっています」

30日午後5時ごろ、栗原市金成小堤で、住宅に隣接する作業場から火が出ました。

火はおよそ1時間後に消し止められましたが作業場が全焼し、隣接する物置の一部も焼けました。

けがをした人はいませんでした。

住人からの通報によりますと、作業場から「バン!」という爆発音が聞こえたあと、黒い煙が上がったということです。

作業場からは、住人が仕事で使っていた「スプレー缶」が複数見つかりました。

警察は、作業場の中の温度が高くなったことで、スプレー缶が爆発した可能性があるとみています。

専門家は…。

NITE製品安全広報課 宮川課長 :
「熱にさらされて膨張して、スプレー缶が破裂して、さらに周りに火気や静電気など種火があると爆発的に炎が出て発火する」

こちらは、ヒーターで温度を上げた室内に、制汗スプレーを置いた実験映像です。

70度を超えたところで破裂し、炎に包まれました。

冷却スプレーやカセットボンベなど、LPガスを含むスプレー缶は、「温度が40度以上になる所に置かないこと」とされています。

今回、爆発した可能性があるスプレー缶の詳細は分かっていませんが、当時の外気温は、夕方でも30度近くだったとみられています。

警察と消防が火の出た原因を調べています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bc96e7d8f4cc13b8ef250b598a0d24ba4fe8f490

 

(ブログ者コメント)

〇以下は、上記報道で実験映像が紹介されている上越地域消防事務組合HPの記事抜粋。

・・・・

■スプレー缶は何℃で破裂するのか

ネットでよく見られる実験動画は、スプレー缶を「直火であぶる」や「ファンヒーターの前に置く」など、「破裂する危険性」にフォーカスするものばかりですが、上越地域消防局は、スプレー缶を直に加熱するのではなく、専用ヒーターボックスを作成し、「空間の温度」を間接的に熱することで、実際に事故が発生する状況に、より近いシチュエーションで実験を行っています。

■爆音、炎上、そして……

実験には、購入から数年経過した制汗スプレーを使用しています。

専用ボックス内にこのスプレー缶を吊り下げ、空間温度を40℃から徐々に温めていきます。

なお、ボックスの右側から差してある棒状のものは、高精度温度計の検知部です。

時間をかけ、ゆっくりと温度を上げていくと、60℃程度で、缶が横揺れを始めました。

底の部分がふっくらと膨らみ、内容物の膨張が目で見てわかります。そして、73℃に差し掛かろうとした時でした。

けたたましい爆音が鳴り響くと同時に、専用ボックスの蓋と前板が吹き飛びました。

その直後、火炎が大きな玉になって直上に噴出したのです。

■まるで弾丸のように

スプレー缶を見ると、口金の部分が飛び、中身はすべて消えていました。

また、爆風で吹き飛んだ専用ボックスの蓋を見ると、実験前にはなかった3cm大の穴があいています。

専用ボックスの蓋には、分厚い防炎シートを用いています。

スプレー缶の口金はこれを貫き、なんとコンクリート製の天井にえぐれたような痕跡を残しました。

このことから、スプレー缶の破裂は、火炎による危険に加え、物理的に人を傷つけることも証明されたと言えます。

■適正管理を心がけて

今回の実験で、古くなったスプレー缶は72.9℃で破裂しました。

これが、さらに傷ついていたり、腐食していたり、へこんでいたりすれば、内圧の分散に不均衡が生じ、さらに低い温度で破裂する危険性が考えられます。

そして、以上を踏まえ、最後に、炎天下に放置した車内で計測した温度をご覧ください。

 【76.7℃と表示された温度計の写真】

スプレー缶はデリケートに扱うとともに、決して40℃以上になるところには置かないようにすることを、強くお願いします。

https://www.joetsuarea-firedept.jp/%E3%80%90%E7%89%B9%E9%9B%86%E3%80%91%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E7%BC%B6%E3%80%81%E7%A0%B4%E8%A3%82%E6%B8%A9%E5%BA%A6%E3%81%A8%E5%A8%81%E5%8A%9B%E3%81%AE%E5%AE%9F%E8%A8%BC%E3%80%82/  

 

JIS規格によれば、カセットボンベの内容物はブタン95%以上、変形試験は1.3Mpaで変形がないこと、と決められている。
ちなみにブログ者の家にあった岩谷産業のボンベはLPG(ブタン)表示のみ。
成分比率は表示されていなかった。

https://kikakurui.com/s/S2148-2013-01.html

 

〇カグラベーパー社のHPには、ブタン100%の蒸気圧は、温度40℃で0.25Mpa程度、60℃で0.5Mpa程度というデータが掲載されている。

70℃のデータはないが、外挿すると0.70.8程度?)

上記のJIS規格と併せ考えると、古くなった缶が室温60℃で横揺れを始め73℃で破裂したという上越消防の実験は、さもありなん・・・という感じだ。

https://kagla.co.jp/ja/wp-content/uploads/2021/03/technical_info_157.pdf

 

〇冷房の効いてない住宅内に置かれたカセットボンベが破裂した・・・そんな事例が頻発してもおかしくない今年の超猛暑だが、そんな事故が報道された例をブログ者は知らない。

最高気温35℃の昼間、わが家の冷房の効いてない暗所に置いているカセットボンベを触ってみたが、普通にヒンヤリしているだけだった。

思うに、今回事故の原因は、作業場の室温上昇というよりは、直射日光がボンベに当たっていたから?・・・そんな気もしている。

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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