







2025年8月22日11時49分にYAHOOニュース(中央日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
韓国全羅南道順天市(チョルラナムド・スンチョン)にあるレミコン(生コンクリート)工場で、化学薬品を保管するタンク内で作業していた従業員3人が有毒ガスにより中毒・窒息する事故が発生し、2人が死亡、1人が重体となった。
全南消防本部によると、事故は8月21日午後1時29分ごろ、順天市西面(ソミョン)の順天一般産業団地内のレミコン工場で発生した。
「簡易地上タンク内で作業員が倒れている」との通報が寄せられ、消防が出動した。
消防当局は午後1時39分にタンク内で意識を失った3人を発見した。
事故が発生したタンクはコンテナ型の仮設建物内に設置された4つのタンクのうち3番目の位置にあり、構造上の理由で救助が難航した。
救助のため、建物の一部を掘削機で解体し、タンクを横に倒して作業が行われた。
さらに、タンクの入り口が狭く、空気呼吸器などの安全装備を着用した状態での進入にも困難を伴った。
消防隊は通報から約1時間50分後の午後3時16分に最初の作業員Aさん(60)を救出した。
その後、午後3時33分にBさん(57)、午後3時42分にCさん(53)を順に救出した。
Aさんは意識不明の重体で病院に搬送され、BさんとCさんは心肺停止の状態で発見されたが、搬送後も回復せず死亡が確認された。
事故に遭った3人は外部業者の作業員ではなく、工場の工場長など役職者を含む社員であったことが確認された。
彼らはコンクリートの性能を高めるために使用される混和剤「高性能AE減水剤」を保管する容量12トンのタンクを清掃していた。
最初にタンクに入った作業員が戻らなかったため、他の2人が助けに入った際に同様の被害に遭ったとみられる。
事故後に労働当局がタンク内の二酸化炭素濃度を測定した結果、正常範囲(250~400ppm)を大きく上回る約3400ppmであることが判明。
さらに、有害ガスである硫化水素(H₂S)も基準値(10ppm)の約5倍となる58ppmを記録していた。
警察と労働当局は、重大災害処罰法や産業安全保健法に基づき、安全管理上の問題がなかったかどうか、事故の詳細な経緯を調査している。
なお、全羅南道では過去2カ月間で窒息事故により8人が死傷しており、安全管理への懸念が高まっている。
前日である8月20日午前0時14分には、羅州市(ナジュ)の農工団地にある動物飼料工場で2人の作業員が意識を失い、搬送された。
ベトナム国籍の作業員(44歳)は意識を回復したが、韓国人作業員(39歳)は依然として意識不明の状態で治療を受けている。
また、7月8日には海南(ヘナム)郡でマンホール内作業中の60代作業員が一酸化炭素中毒により搬送されたが、治療を受け回復している。
さらに6月27日には、麗水市(ヨス)の加工工場で廃水処理施設を清掃していた代表と従業員の2人が窒息し死亡する事故も発生している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6d3f0443b59e5ebc6ecfa995f9cde11d08294ce
8月25日9時13分にYAHOOニュース(中央日報)からは、重症だった人も死亡した、減水剤から発生した硫化水素にさらされ窒息した可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日、順天市によると、21日に発生した事故で意識を失い治療を受けていた労働者Aさん(60)が、同日午前2時15分ごろ死亡した。
Aさんは事故当時、最も早く救助され病院へ搬送されたが、意識を回復することはなかった。
事故は21日午後1時29分ごろ、順天市内のレミコン工場で保管用簡易タンクの内部清掃作業中に発生した。
Aさんを含む作業員3人が窒息して倒れ、共に作業していたBさん(57)とCさん(53)はその場で死亡した。
タンクの内部には、レミコンの製造過程で原材料の混合に使われる高性能減水剤が入っていたとされる。
この化学薬品は使用水量を減らすためのもので、その過程で硫化水素ガスが発生した可能性が指摘されている。
警察は、作業員が硫化水素にさらされて窒息した可能性に重きを置き、事故の正確な原因を調べている。
また、安全管理の不備や重大災害処罰法違反の有無についても捜査を拡大している。
今回の事故を受け、地域社会および産業現場における安全管理の実態に対する懸念の声が改めて高まっている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c2b65f72d5fb0a2aeefcfce8abb1dacf25e4a18


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。