2014年6月15日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
(2014年7月22日 修正2 ;追記)
2014年7月14日20時36分にNHK松山から、梱包が不十分で結露した水と水素化ナトリウムが反応したことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月、新居浜市の住友化学愛媛工場の敷地内の倉庫2棟が全焼した火事で、会社側は、危険物の梱包が不十分だったため、結露した水と反応して出火した可能性が高いとする報告書を、市に提出した。
警察と消防のその後の調べで、出火したと見られる第2倉庫には、水と反応すると激しく燃える水素化ナトリウムをはじめ、合わせて9種類、重さ17kgの危険物が、市の「火災予防条例」の基準値のおよそ2倍の量、保管されていたことがわかった。
火事について「I社」の保田社長らは、14日、出火の原因や再発防止策を盛り込んだ報告書を新居浜市消防本部に提出し、記者会見を開いた。
報告書では、危険物の梱包状態が不十分だったため、前日の高温や雨などで倉庫内の湿度が上昇し、結露した水が水素化ナトリウムに反応して、火事につながった可能性が高いとしている。
その上で、再発防止策として、保管物の梱包の状態を受け入れ時に検査するなど、厳しく管理することや、新しい施設は燃えにくい材料を使用し、温度や湿度を常時監視できる設備も整えるなどとしている。
保田社長は、「今回の火災では、地域のみなさまに大変な心配とご迷惑をおかけしました。このようなことが2度と起こらないように決意を申し上げます」と謝罪した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8005990611.html?t=1405369394557
2014年7月15日付で読売新聞愛媛版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
I社は14日、容器に保管していた危険物の水素化ナトリウムに、結露でできた水が触れたのが出火原因とみられると発表した。
I社は市消防本部に、容器を搬入した際に密封されているかを点検するなどの再発防止策を提出した。
発表では、倉庫では7kgの水素化ナトリウムを保管し、火災前日の降雨で倉庫内の湿度が上昇していた。
そのため結露水がプラスチック容器のふたの隙間から入ったと、I社は推測。
保田社長は、「焼けたので原因は断定できないが、ふたがずれたこと以外に考えられない」と説明した。
再発防止策として、容器を点検するほか、
○倉庫の外壁を不燃性にし、湿度、温度を管理する
○保管物質の量を把握するなど管理を徹底する
などとした。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/ehime/news/20140714-OYTNT50384.html
(ブログ者コメント)
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3990/
(2014年8月4日 修正3 ;追記)
2014年7月15日付の愛媛新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
I社は、水素化ナトリウムの容器を入れていたプラスチックコンテナのふたが輸送時の振動など何らかの原因で外れるなどしたと結論付けた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。